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この年の出来事
サッカーワールドカップ日韓大会が開催された年。9月に初の日朝首脳会談が行われ、10月には北朝鮮拉致被害者5人が帰国を果たしました。アフガニスタン情勢についても注視し、アフガン暫定行政機構のカルザイ議長にインタビューしました。

2002年 1月

新しい記録から見る
2002年1月31日(木)

牛肉偽装・密室の工作を追う

雪印食品がBSE、いわゆる狂牛病対策の国の買い取り制度を悪用して、輸入肉を国内産の牛肉として買い取らせていた事実が発覚してから1週間。ラベルなどに頼らざるを得ない消費者は、食への信頼を完全に裏切られ、怒りの声が高まっている。 こうした牛肉の販売をめぐる不正は、当初発覚した関西支店だけでなく、広範囲にしかも日常的に行われていた疑いが強まってきた。その手口は巧妙で多岐に ...

2002年1月30日(水)

特許は誰のものか ~問われる社内発明の報酬~

巨額な利益を生み出した発明への報酬はいくらが妥当か?を問う裁判が、今、争われている。 訴えられた会社は、青色の発光ダイオードを世界で初めて実用化し、8年間で売上を5倍に伸ばした。 訴えたのは元社員の中村修二さん(現在米国の大学教授)。「特許は自分に帰属。2万円の報酬では低すぎ20億円を要求する」と主張している。 社員への発明報酬の引き上げを既に実施している企業も ...

2002年1月29日(火)

米軍駐留・変わる中央アジア

同時多発テロ事件をきっかけに、アフガニスタンと国境を接するタジキスタン、ウズベキスタンなど、中央アジアの国々の政治地図が大きく変わりつつある。 これら旧ソ連地域で、米軍機の領空通過や更には駐留が認められるなど、冷戦時代にはあり得なかった事態が展開している。 米ロ急接近とも思える動きの背景には、中央アジア地域に重くのしかかるイスラム原理主義の脅威と、この機を最大限に ...

2002年1月28日(月)

謎の配管破断 ~浜岡原発事故の衝撃~

去年11月、配管破断や原子炉からの水漏れが、立て続けに起きた静岡県の浜岡原発1号機。 配管の破断は水素爆発だったのではないかと見られているが、原因は確定していない。 また原子炉の水漏れについては、長期にわたって中部電力が見逃していたことが発覚。チェック体制の甘さも指摘されている。 こうした事態に、長年原発との共存路線を歩んできた地元住民も原発への不信感を募らせて ...

2002年1月24日(木)

絵文字の謎 ~IT時代・変わるコミュニケーション~

携帯電話のメールで交換される言葉に変化が起きている。普通では全く読めない「絵文字」があふれているのだ。 国立国語研究所の調査では、今、メールの15%が絵文字だという。背景にあるのは、情報通信時代の言葉に対する不安感。メールでつながっていても、文字だけでは自分の本当の感情が届いてないと不安になる人が増え、本来の日本語が持っている微妙な感情の表現、直接的でない言い回しを ...

2002年1月23日(水)

カルザイ議長 アフガニスタンを語る

今月21日と22日、東京で開かれたアフガニスタン復興支援会議。 アフガニスタンの最高責任者として出席したのはアフガン暫定行政機構のハミド・カルザイ議長。去年の12月、初めて政治の表舞台に登場した人物である。 カルザイ議長は、民族の融和や地雷、難民などの様々な困難な問題に今後どのように対処し、どのように復興を舵取りしようとしているのか。そして、どのような国の未来を描 ...

2002年1月22日(火)

変わる痴ほうの介護

「無表情で、あちこちを徘徊し、便をもてあそぶ」。そんな痴呆のお年寄のイメージを覆す新たなケアが、介護施設で始まった。 施設の中を小さなユニットに分けて、スタッフがお年寄に寄り添い、一つの家族のように生活する、「ユニットケア」と呼ばれる試みだ。 “介護をしてあげる”のではなく、“共に暮らすケア”へ。これまでの介護の常識が大きく変えられた。 ユニットケアによって、包 ...

2002年1月21日(月)

急増 一日契約で働く若者たち

日々変化する仕事量に応じ、一日単位で「社員」を派遣する新しいサービスが今、急速に広がっている。 東京の大手人材会社は、工場の生産ライン従事者から家電販売店の店員まで全国500社と契約。携帯電話を駆使し膨大な登録者のスケジュールを瞬時に把握、前日の要請にも即座に対応している。企業は、熟練、高度な判断を要する仕事以外を、いつでも別の「社員」に代替できる。 このシステム ...

2002年1月17日(木)

飲み水は大丈夫? ~地下タンクからの油流出事故~

ここ数年、河川へ油が流出する事故が急増している。 1級河川での流出事故は、平成12年に515件発生、この10年で3倍以上に増えた。生態系への影響だけでなく、工業用水や農業用水、さらに飲料水をも直撃、周辺地域の断水騒ぎへと発展している。油の移し変え作業のミスや運搬車の事故など原因が判明しているものもあるが、事故の半数以上は原因が特定されておらず、最近の調査では地下に埋 ...

2002年1月16日(水)

アフガニスタン “悲しみ”を撮る

「この国では世界のどこよりも神の名が語られるというのに、この国は神にすら見放されている」 イスラム世界を代表するイラン映画の巨匠、モフセン・マフマルバフ(45)。アフガニスタン問題を描いた映画を何本も制作、昨年制作された映画「カンダハール」は、公開と米国の空爆が重なって世界中の注目を集めた。 また、現在制作中のドキュメンタリー「アフガン・アルファベット」では、アフ ...

2002年1月15日(火)

震災の記憶を伝えたい ~阪神淡路大震災から7年~

この1月17日で阪神淡路大震災から7年。 街の復興が進んだ被災地 神戸では、震災の記憶の風化が心配されている。こうした状況に危機感を持った被災者たちが、震災の記憶を伝える様々な活動を始めた。 被災者自らが当時の体験を話す語り部グループの取り組み。震災で傷ついた商店街のアーケードをモニュメントとして街に残そうとする商店主たちの試み。番組では、震災の悲しみを乗り越えて ...

2002年1月10日(木)

世論を動かせ ~米・PR会社の実態~

2008年五輪の開催地に選ばれた北京。 現在、中国では初のオリンピックに向けた準備が急ピッチで進んでいる。 北京はかつて2000年五輪の有力候補だったが、人権問題を理由にアメリカなどの強固な反対を受け、シドニーに2票差で破れた経緯がある。 今回その北京を世界に売り込んだのが、実はアメリカのPR会社だった。中国の依頼を受けたこの会社は米国内外における中国のイメージ ...

2002年1月9日(水)

チャイルドシート 安全性に格差 ~初公開 衝突テスト~

チャイルドシートの着用が義務づけられて1年半。 一桁だった着用率は50%近くに伸び、多くの命が救われるようになった。国土交通省は、売れ筋の製品32台を選び、使いやすさと衝突時の安全性を4段階で評価し、先月7日発表した。 しかし、その結果、シェル型の3割は最低ランクの「推奨せず」。さらに着衣型7種類のすべては、4段階評価の対象からはずされ、安全性能については玉虫色の ...

2002年1月8日(火)

“バス自由化” 揺れる地域の足

来月1日、料金の設定や路線の廃止など、バスに対する規制が大幅にゆるめられる。 広島市では、半額近い大幅な値下げ合戦が始まるなど、都市部のドル箱路線でのサービス競争は激化する模様。 その一方で、赤字路線の廃止も次々と決まる見通しだ。全147路線の3分の1で廃線の可能性が検討されている福島県いわき市では、お年寄りが病院に行く時や買い物に使う足が奪われることが予想され、 ...

2002年1月7日(月)

アルカイダ 謎の資金ルートを追う

オサマビン・ラディン氏が率いるテロ組織アルカイダ。その数5000人とも言われるこの組織は、なぜ人知れず世界各地にネットワークを広げ、今日まで活動を続けることができたのか。 捜査が進む中で、それを可能にした秘密の巨額資金ルートの存在が明らかになってきた。毎年数十億円にも上る活動資金が、アルカイダ系企業の合法的なビジネスによって作られ、密かに国境を越えやりとりされてきた ...