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この年の出来事
JR福知山線脱線事故、マンションの耐震強度偽装問題が起きた年。郵政民営化関連法をめぐる衆院解散後の選挙で、小泉自民党が圧勝。小泉総理が郵政法案に反対票を投じた前議員を公認せず「刺客」となる対立候補を送ったことが注目されました。

2005年 1月

新しい記録から見る
2005年1月31日(月)

忍び寄るペットアレルギー

去年、さいたま市に住む40代の男性が、ペットのハムスターに指を噛まれた後、ショック状態となり、心肺停止で死亡した。これは、”アナフィラキシー”と呼ばれ、指先から入ったハムスターの唾液に全身の免疫が急激なアレルギー反応を起こす症状。実はペットに噛まれたことによってアナフィラキシーを起こした事例は全国で20件以上にも上る。 また、アナフィラキシーにはならないまでも、ペッ ...

2005年1月27日(木)

三菱自動車 下請け企業の選択

相次ぐ不祥事の発覚などで極度の販売不振に陥っている三菱自動車。経営再建を目指す一方で、今その足元は大きく揺らいでいる。 三菱自動車を支える下請け関連メーカーは、全国数千社に及ぶ。かつて”鉄の結束”を誇った三菱系列だが、その枠組みを超えて新たな生き方を模索する企業も少なくない。トヨタなど他のメーカーの経営手法を導入し、徹底した現場改革で、新たな販路の開拓を進める1次下 ...

2005年1月26日(水)

土星の衛星タイタン 探査機は何を見たか

1月14日、土星の衛星「タイタン」に探査機が史上初めて着陸に成功した。ヨーロッパ宇宙機関が開発した「ホイヘンス」である。小型探査機は、「タイタン」の厚い大気をくぐり抜け、大気の成分の測定や画像の撮影を行い、さらに着陸後も表面の物質の測定などを行った。 その結果、海岸線に見える映像やいくつもの支流が集まり大河となって海に注ぎ込むような地形をとらえ地球に送って来たのであ ...

2005年1月25日(火)

“家の宝”をどう守る ~中越地震の波紋~

中越地震で大きな被害を受けた小千谷市で今、貴重な歴史資料が失われようとしている。江戸時代に織物産業で栄えた小千谷では商家などが貴重な美術品や古文書を所蔵してきたが、地震で土蔵が壊滅的な被害を受けたため廃棄・処分されるケースが相次いでいるのだ。こうした中新潟大学は「歴史資料は地域に残してこそ価値がある」と、被災した蔵から所蔵品を救い出す活動を始めた。 一方東北大学では ...

2005年1月24日(月)

是か非か?西洋働きバチの輸入

食卓を彩るサラダの主役、トマトがなくなってしまう??ヨーロッパ産のセイヨウオオマルハナバチが、「特定外来生物被害防止法」(4月施行)によって、日本からいなくなる可能性があるためだ。外来種で強力なこのハチが野生化、日本のハチを駆逐し、既にある植物が受粉できず、絶滅の危機にあるとして、生態学者達が「侵略者=ハチ」を告発している。 一方、農業にとって、ハチは「解放者」。ハ ...

2005年1月20日(木)

性犯罪 再犯を防げ

幼児・児童を狙った性犯罪が後を絶たないなか、いま再犯が大きな問題になっている。奈良県で起きた女児誘拐殺人事件では、逮捕された犯人はかつて同様の事件を何度も起こし服役していた。去年、松山で起きた女性を拉致して暴行した上殺害した事件は、犯人が出所後8日目の犯行で、5回目の性犯罪だった。 こうした犯人に対して国内では有効な対策がない中で、海外では、服役した後も何度も事件を ...

2005年1月19日(水)

被災した子供たちを救え ~インド洋大津波~

500万人超と言われるインド洋大津波の被災者。いま、被災地では、救援や復興に向けた援助活動が本格化している。感染症予防のための飲料水の確保や、食糧・医薬品などの支援ともに、いま緊急の課題となっているのが、被災した子どもたちの救援活動である。ユニセフによると、津波で親を亡くすなどして身寄りがなくなった子どもが被災地全体で数万人にものぼると推計している。 飢えや伝染病、 ...

2005年1月18日(火)

自治体 vs ITゼネコン

地方自治体の行政事務を支えるコンピュータ・システム。その市場は”ITゼネコン”と呼ばれる大手コンピュータメーカー数社が独占してきた。こうしたメーカーが納入する大型コンピュータは、プログラムが非公開で、他のメーカーが保守や改修に関わることができない。このため競争入札が行われず、自治体は高額な保守・改修費用をコンピュータを納入した大手メーカーに払い続けているのである。 ...

2005年1月13日(木)

お年寄りをだれが支えるのか ~震災10年 復興住宅はいま~

阪神・淡路大震災の後、家を失った人たちのために建てられた災害復興公営住宅。現在、2万5000世帯、およそ4万2000人が暮らしている。自力再建が難しい高齢者が多数入居したため、高齢化率は46%(神戸市)に及んでいる。住民の多くは抽選によって、住み慣れた土地を離れ、今の住宅に入居した。そのため、今も孤立する高齢者がいる。 しかし行政では震災10年を機に、住民が自分たち ...

2005年1月12日(水)

希少野生動物を交通事故から守れ

絶滅が危ぶまれる希少動物に交通事故死が相次ぎ、種そのものが危機に立っている。長崎県のツシマヤマネコ(生息数70~90)では死亡例の6割近く。沖縄のヤンバルクイナも全体の6割以上で、地元獣医師会が「非常事態宣言」を出した。 こうした中、対策の切り札として全国から派遣要請が殺到しているのが、福島県鳥獣保護センターの「野生動物・鑑識課」である。事故現場を一つ一つ検証し、道 ...

2005年1月11日(火)

政権交代はこうして行われた ~ウクライナ大統領選~

先月26日、ウクライナ大統領選挙のやり直し決選投票で、勝利を収めたユーシェンコ候補。与党陣営の仕掛けた不正選挙に反発した民衆が、選挙のやり直しを求め、「オレンジ革命」を成し遂げた。その背後には、欧米のバックアップがあった。欧米の影響を受けたNGOが、革命の土壌を作り上げ、地元勢力を後押しした。在米ウクライナ系アメリカ人が莫大な活動資金を提供、さらに選挙監視団を派遣する ...

2005年1月10日(月)

女子フィギュア 大躍進の秘密

世界の女子フィギュア界で、日本は「パワーハウス(驚異的な集団)」と呼ばれる存在に躍進を遂げた。その年のトップ6しか出場できない「グランプリファイナル」に日本から2年連続で3人が進出。昨季は村主章枝が優勝したのに続き、今季は荒川が2位に入った。 何故、日本の女子フィギュアがこれほど強くなったのか。その裏には、日本スケート連盟の12年にも及ぶ長期戦略があった。番組では、 ...

2005年1月6日(木)

夢の技術が現実に ~ロボットスーツ開発最前線~

脳梗塞や事故で手足が不自由となった人が、思いのままに歩く。そんな夢を実現するロボットスーツが新年早々にも実用化される。 筑波大学が開発を進めるこのスーツは下半身に装着、人間の生体電流に反応してモーターで駆動させるもので、階段の上り下りなど複雑な動きもでき、200キロのバーベルを持ち上げるパワーも持つ。多くの車いす生活者にほぼ自立した生活を可能にする他、原子炉の解体な ...

2005年1月5日(水)

子どもの睡眠が危ない

ショッピングセンターやレジャー施設など深夜に活動できる場所が増え、ますます親の生活が深夜化する中で、急速に進む「子どもの夜型化」。単に寝不足を引き起こすばかりでなく、最近増えてきたとされる「きれる子ども」「不登校児」と睡眠時間の短縮、夜更かしで起きる生活サイクルの乱れが関係していることが、最新の研究であきらかになってきた。 子どもの夜型化の実態調査や、研究・治療の現 ...

2005年1月4日(火)

巨大津波 被災者500万人の救援

14万人近くの犠牲者を出したインド洋の津波。被災者は500万人にのぼり、衛生状態の悪化などで、伝染病などの感染の恐れが急速に高まっている。 そうした中、今、史上最大規模の救援活動が展開しようとしている。各地での現状報告に加え、難航する安否確認の様子や専門家の現地調査で次第に明らかになってきた巨大津波の恐るべきエネルギーの実態などを伝える。