先月26日、ウクライナ大統領選挙のやり直し決選投票で、勝利を収めたユーシェンコ候補。与党陣営の仕掛けた不正選挙に反発した民衆が、選挙のやり直しを求め、「オレンジ革命」を成し遂げた。その背後には、欧米のバックアップがあった。欧米の影響を受けたNGOが、革命の土壌を作り上げ、地元勢力を後押しした。在米ウクライナ系アメリカ人が莫大な活動資金を提供、さらに選挙監視団を派遣するなど、不正の再発を監視した。
こうした一方で、与党のヤヌコービッチ首相を支援してきたウクライナ東部の経済界、そして彼を支持してきたロシアには大きな誤算があったといわれる。新大統領誕生の背景とその波紋を追う。
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