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この年の出来事
「消えた年金」5,000万件という事態が判明。年金記録訂正などが注目されました。7月の衆院選では与党が大敗、9月には安倍総理が突然の辞任と政局は混乱続き。アメリカのサブプライムローン破たんの影響で日本でも急激な株安が起こりました。

2007年 1月

新しい記録から見る
2007年1月31日(水)

ブッシュ大統領の“賭け” ~イラク増派・深まる亀裂~

今月、新たなイラク政策を発表したブッシュ政権。兵力や資金を追加投入して事態の打開を狙うという、これまでの戦略を踏襲する方針を示した。国民の間に厭戦の気運が広がる中で、ベトナムの戦訓として戒められてきた「兵力の逐次投入」にあえて踏み切ることは、政治的な大きな賭けだと指摘されている。これに対して、去年の中間選挙でイラクからの早期撤退を訴え勝利した民主党は強く反発、多数派と ...

2007年1月30日(火)

“ペコちゃん”が泣いている ~不二家・老舗ブランドで何が~

消費期限切れの材料を使うなどずさんな品質管理が次々に明らかになった不二家。洋菓子の販売は休止、スーパーなどでも不二家製品の撤去が広がり経営が悪化している。再建策のとりまとめが急がれる中、食中毒の原因になる細菌について国の基準を逸脱するマニュアルの存在が新たに明らかになるなど不二家をめぐる衝撃は今も続いている。洋菓子の老舗はなぜ安全を軽視したのか?そして日本人に広く愛さ ...

2007年1月29日(月)

中年の星 西澤ヨシノリ41歳の挑戦

日本の拳闘史上最高齢のチャンピオン、西澤ヨシノリ(41歳・東洋太平洋ライトヘビー級王者)。今春、世界タイトルに挑むと宣言している。日本ではボクサーの定年は37歳と決められているが、現チャンピオンの西澤は条件付きで定年延長が認められている。その条件とは「負けたら引退」。西澤には後がない。西澤の試合には、全国から中高年のファンが集まる。西澤の生き様と自らの人生を重ね合わせ ...

2007年1月25日(木)

医療の中身は見えるか ~レセプト情報公開の波紋~

薬や検査の名前など患者が受けた医療の内容や医療費の内訳がすべてしるされた”レセプト”に準じた明細書が去年10月から病院の窓口で手にはいるようになった。去年4月の医療制度改革の柱として明細付き領収書が義務づけられ、患者が求めればレセプトの内容も見られるようになったのだ。効果は早速あらわれ、コンタクト専門眼科医で検査料・再診料の不正請求を行っていたことが領収書をチェックし ...

2007年1月24日(水)

“独占ソフト”発売の波紋 ~新ウィンドウズ発売~

1月30日、マイクロソフトの新製品「ウィンドウズ・ビスタ」が一般発売される。画面を3次元で表示する機能やスパイウェア対策など新しい機能をアピールするマイクロソフト。一方、ユーザーの間には「自分のパソコンでは満足に動かないのではないか」という戸惑いや「現行のXPの顧客サポートはどうなるのか」という不安の声もある。こうした中、国や各地の自治体などでは、ウィンドウズ以外の基 ...

2007年1月23日(火)

私立大学が変わる ~“全入時代”の生き残り戦略~

いよいよ受験シーズン、今年から定員数が入学希望者数を上回る、いわゆる“大学全入時代”に突入する。大学の7割を占める私立大学では、一部の“ブランド大学”に人気が集中する一方で、4割の大学が定員を確保できないため淘汰と再編の動きが加速している。慶應義塾大学と共立薬科大学との合併など有名大学同士の“大学版M&A”も始まった。あの手この手の学生争奪戦が熾烈化する中、大学教育の ...

2007年1月22日(月)

看護師を確保せよ ~激化する争奪戦~

今年元日、沼津市立病院が50床を一時休止した。十分な看護師が確保できない中、医療の質を落とさないための苦渋の決断だった。今、看護師不足が深刻となり争奪戦が激化、全国各地で病棟の廃止などが相次いでいる。背景には、去年4月の診療報酬改定により、病院の収入が大幅に下がった一方で、看護師の数を増やした所には増収が約束されたという事情がある。もともと看護師が不足していたところに ...

2007年1月18日(木)

ベテラン刑事が消える ~団塊世代 大量退職に揺れる警察~

容疑者から自供を引き出す「落とし」のプロ。遺留品から犯人の手がかりを割り出す「鑑識」の達人。数々の事件を解決に導いてきたベテラン刑事たちが姿を消そうとしている。1960年代の安保闘争の時代、治安維持のために大量採用された「団塊世代」の警察官が、いよいよ今年から大量退職するためだ。今後10年間で、全国の警察官の実に4割が退職する。今回NHKが行ったアンケートの結果、全国 ...

2007年1月17日(水)

オーケストラを救えるか ~深刻な財政危機~

クラシックが題材のコミックは1500万部、CDは売上100万枚を超える空前のクラシックブームの一方で、経営危機に陥る地方のオーケストラが相次いでいる。大阪フィルハーモニー交響楽団では、財政難を理由に自治体の補助金が削減され、楽団員のボーナスを大幅にカット。累積債務は2億円に迫ろうとしている。慢性的な赤字に悩むニューフィルハーモニーオーケストラ千葉では、労使交渉で賃金3 ...

2007年1月16日(火)

同時多発火災にどう備えるか

阪神淡路大震災で多くの犠牲者を出した「同時多発火災」、その危険性が再びクローズアップされている。大阪府が発表した「地震被害想定」では、国や自治体の消防力増強にもかかわらず、「消防力では消せない火災」が同時多発的に起き、死者2000人と予想されている。被害防止には住民たちの自主的な消火が鍵を握るとされるが、防災意識は高まらない現状だ。一方、建築学会などの提言では、超高層 ...

2007年1月15日(月)

“金属”が消える? ~追跡・価格高騰の舞台裏~

高圧電線が数キロにわたって切り取られ盗まれる。神社の屋根を葺いていた銅板が全部はがされる。工場のアルミホイールが大量に持ち逃げされる…。耳を疑うような金属の盗難事件が最近相次いでいる。背景にあるのは、スクラップ金属の異常ともいえる高値。国際価格の急騰、中国の需要の急増を受け、スクラップ業者が廃品や廃棄された電化製品を買い集めては、大量に中国に輸出している。高騰を加速さ ...

2007年1月11日(木)

日韓 新たな息吹(いぶき) ~わだかまりを無くせるか~

日韓両政府が協力し”未来志向の関係”構築を目指す新たな取り組みが始まっている。12月、かつて日本の軍人・軍属として戦地に赴いた韓国人の遺族による戦後初の戦地巡礼が行われた。両国政府が費用を負担し、フィリピンやパラオなど訪れ肉親の霊を弔う。また日本で亡くなった朝鮮半島出身者の遺骨を返還する事業も始まった。去年、韓国政府は42年前の日韓基本条約に基づき、日本への徴用者など ...

2007年1月10日(水)

揺らぐ科学の信頼 ~東大・論文ねつ造疑惑~

東京大学大学院の研究グループが発表した遺伝子をめぐる論文のねつ造疑惑で、大学は、去年の暮れ、論文の責任者の教授と実験を担当した助手を懲戒解雇にした。1年9か月に及ぶ調査の結果、論文は信ぴょう性を欠いており、社会の信頼を著しく損なったと断定。東京大学を揺るがした疑惑は一応の決着を見た。しかし、科学論文の危うさを印象づけた今回の疑惑。論文は、どこに問題があったのか。疑惑を ...

2007年1月9日(火)

苦悩する石油大国 ~サウジアラビア最新報告~

世界最大の産油国サウジアラビア。原油高による好景気に沸くこの国で、今一番の問題となっているのが、働かない若者の増加だ。国の収入の8割が石油の輸出でまかなわれ、教育費から医療費まですべての公共サービスは無料。納税の義務も無い。「働かなくても食べてゆける」状況に労働意欲を失い、若者の失業率は30%に達している。政府は、技術者を養成する職業訓練校を各地に設立するなど、失業対 ...