クローズアップ現代 メニューへ移動 メインコンテンツへ移動
この年の出来事
2020年夏季オリンピック・パラリンピックの東京開催が決定。招致の舞台裏を伝えました。CIA元職員、スノーデン氏がアメリカ情報機関による個人情報の収集を告発。エジプトのクーデター、シリアなどの中東情勢にも注目しました。

2013年 1月

新しい記録から見る
2013年1月31日(木)

問われる“維持管理” ~笹子トンネル事故の波紋~

9人の命が犠牲になった中央自動車道笹子トンネルの天井崩落事故からまもなく2ヶ月。事故をきっかけにNHKが取材を進めた結果、全国各地の道路や橋といったインフラの維持・管理が危うい実態になっていることが見えてきた。多くのインフラが作られた高度経済成長時代の建設業者は、「維持・管理を考えていなかった」と証言。さらに管理している自治体には、点検や修繕の際に必要な“設計図面や構 ...

2013年1月30日(水)

原発事故 進まない“不動産賠償”

福島第一原発の事故による史上最大規模の損害賠償。その遅れから多くの被害者が新たな生活に踏み出せずにいる。最大の理由は土地や住宅など不動産賠償が始まらないことだ。今月、「福島復興本社」を立ち上げた東京電力。不動産の基準については半年前に発表したものの、対象となる住宅は少なくとも3万5千件。膨大な個人情報をどう処理するのか、まだ基準による線引きで個人や自治体間に生じる「賠 ...

2013年1月29日(火)

南極大陸が融ける? ~温暖化調査 最新報告~

地球上に存在する氷の実に90%を占める南極の氷床。たった1%とけるだけで地球全域の海水面が60㎝も上昇すると言われている。これまで南極の大半を占める「東南極」の氷床は岩盤の上に厚くのっていて気温も低いため、多少の気候変動に対しては安定だと考えられてきた。しかし、最新の観測や研究で東南極の氷床が想像以上に変動する可能性が次々と明らかに。地球温暖化が進むと、氷床の減少を一 ...

2013年1月28日(月)

“返済猶予”は何をもたらしたのか ~検証・金融円滑化法~

資金繰りに苦しむ中小企業のための緊急の救済措置として2009年12月に施行された「金融円滑化法」。全国30~40万社もの借金の返済を猶予してきた。ところが、返済を猶予してもらった中小企業の多くで業績が改善しておらず、結局倒産してしまうケースも増えている。本来、返済猶予は経営改善のために行われるはずだったが、経営を抜本的に見直すことなく傷を悪化させてしまった中小企業が少 ...

2013年1月24日(木)

“夢の旅客機”に何が ~B787 緊急着陸の波紋~

主翼や胴体部分など機体の35%を日本企業が担うボーイング787。今、ドリームライナーとも呼ばれる“準国産機”の視界に暗雲が立ちこめている。2年前の初就航以来トラブルが続く中、今月16日、全日空機がバッテリーの異常で緊急着陸を余儀なくされたのだ。金属の代わりに炭素繊維の複合材を使い、装置の多くを電気で動かすなど、これまでと全く違った思想で開発された最新鋭機。国の運輸安全 ...

2013年1月23日(水)

“情報屋”闇のネットワークを追う

携帯電話番号、職歴などの個人情報が知らぬ間に引き出され、高額で不正取引される情報漏洩事件が相次ぎ発覚、30人以上が逮捕されている。日常的に多くの個人情報に接し、高いモラルが求められるハローワーク非常勤職員、携帯電話の販売店員などが、職場のデータベースから情報を抜き取って、探偵に売り、金銭を得ていたのだ。警察の捜査で、“情報屋”と呼ばれる調査業者が、探偵から得た個人情報 ...

2013年1月22日(火)

日中関係 “草の根交流”の挑戦

尖閣諸島の国有化を受け、深刻な政治対立や経済の冷え込みが続く日本と中国。その陰で日中双方の市民が草の根の交流を続け、新たな未来関係を模索し始めている。北京の日本大使館で行われた日本語作文コンクールに作品を寄せた多くの中国人学生たち。彼らは反日感情が高まり日本語学習に対する周囲からの冷たい視線が強まるなか、日本への留学や就職という夢を捨てず、相互理解を広げようと挑戦を続 ...

2013年1月21日(月)

緊急報告 アルジェリア人質事件

今月16日に北アフリカのアルジェリアで、イスラム武装勢力が天然ガス関連施設を襲い、日本人を含む、多数の人々を拘束した事件。各国が人命に配慮する慎重な対応を求める中、アルジェリア政府は、武装組織との交渉を一切拒否。翌日、“救出作戦”に踏み切ったが、多くの人質が命を落とす、厳しい結果となった。なぜアルジェリア政府は強硬とも見える作戦を決断したのか。背景には長年イスラム武装 ...

2013年1月17日(木)

弱く、美しき者たちへ ~今、世界が注目 映画監督・木下惠介~

今年度のカンヌ・ベネチアの両映画祭で1人の日本人映画監督が快挙を成し遂げたことはほとんど知られていない。半世紀前「二十四の瞳」などで日本中を泣かせた映画監督、故・木下惠介。ライバル関係にある2つの映画祭で、同じ監督の作品がクラシック部門ダブル上映という極めて異例の快挙。今、世界中で木下作品がリバイバル上映され、再評価の機運が高まっている。かつては黒澤明と並び称されたが ...

2013年1月16日(水)

コンビナート クライシス

この10年で10倍に急増している“コンビナート事故”。去年9月の姫路の事故では、消防隊員1人が死亡し、周辺住民の生活を脅かした。経済産業省は、去年11月に審議会を開き、この喫緊の課題の検討を始めた。笹子トンネルの事故などインフラの老朽化が指摘される中、同じく高度経済成長期に作られ、産業基盤として日本経済を下支えしてきたコンビナートも設備の経年劣化が懸念されている。さら ...

2013年1月15日(火)

生徒がつける“先生の通信簿”

来年度から、大阪の公立学校で全国初の教師の人事評価制度が導入される。生徒や保護者が教師の授業内容を評価し、教師の賞与に反映させるというものだ。背景にあるのは、国際的な学力調査などで明らかになった学力低下。原因の一つが「教師の質」だとして、生徒による評価と査定によって教師の質の「向上」を狙う。12月に行われた試行では、自らの授業を見直す契機になったという教師がいる一方で ...

2013年1月10日(木)

急増 卵子提供

「卵子老化」による不妊が深刻化している今、自分の卵子では妊娠できず、海外に渡る女性が急増している。第三者から「卵子提供」を受けるという、“最後の手段”に踏み切る人達だ。日本国内では事実上認められていない(実態があるためだ)。米国では1回500万円以上。それでも、ごく普通の女性達が海を渡る。この3年で4倍に増加、予約が取れないほどだ。そこで急速に注目を集めているのが、距 ...

2013年1月9日(水)

アスリートごはん ~最新科学が支える究極の食~

アスリートが己の肉体を磨き、凌ぎを削るスポーツの世界。今、その肉体を支え、最後に勝敗を分ける大きな鍵として、“食事”に注目が集まっている。ベルギーのサッカーリーグでプレーする川島永嗣選手は、体格が大きい海外選手に負けないため、“究極のアスリート・レシピ”を自ら調理。また、先のロンドン五輪で銀メダルを獲得したフェンシング・男子フルーレ団体では、最新のスポーツ栄養学に基づ ...

2013年1月8日(火)

超高速計算が起こす“新・産業革命” 〜スパコン「京」のひらく未来〜

本格的な運用が始まった日本製スーパーコンピューター「京」。1秒間に1京回(1兆の1万倍)という圧倒的な計算能力により、これまで数年かかっていた計算を1日で行えるようになった。「京」の登場は、医療やモノ作りのあり方を根底から変える可能性を秘めている。これまで実験の繰り返しで成り立っていた研究や開発のプロセスが、コンピューター上の精緻なシミュレーションに置き換わるからだ。 ...

2013年1月7日(月)

エネルギー大変革 ~岐路に立つ日本の資源戦略~

2013年は、日本のみならず世界的にも“エネルギー”が最大の関心事になる。福島第1原発の事故によって原子力への信頼は揺らぎ、各国は原発政策を見直し始めている。一方、新たなエネルギー源として脚光を浴びるのが、アメリカ発のシェールという新たな石油やガス。その莫大な埋蔵量は、中東を中心に形成されてきたエネルギーのパワーバランスや、国家間の安全保障まで揺るがそうとしている。“ ...