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この年の出来事
アテネ五輪では、男子体操団体をはじめ、16の金メダルを獲得。プロ野球界では史上初のスト、楽天球団誕生とニュースが続きました。度重なる台風上陸や新潟中越地震など災害も。「冬のソナタ」ヒットに代表される韓流ブームが話題になりました。

2004年 2月

新しい記録から見る
2004年2月26日(木)

体が鍵になる ~ここまできた生体認証技術~

指紋、目の虹彩、手の静脈など様々な体の情報を使って個人を特定する生体認証。マンションの玄関、パソコンのアクセス、携帯電話の確認など、様々な分野で急速に利用が進んでいる。 こうした背景には、これまでのセキュリティー技術の限界がある。顧客データを扱う職員に対して、情報流出防止のために指紋照合システムを導入する企業や自治体が相次ぎ、金融機関でも被害額が急増している不正預金 ...

2004年2月25日(水)

終わらないオウム ~信者の親たちは今~

オウム真理教による地下鉄サリン事件から9年、27日に教祖麻原被告への判決が言い渡される。未曾有の事件が節目を迎える中、これまで未解決だった問題の存在が明らかになってきた。 10年前に出家した後、行方が分からなくなっている娘の消息を確かめようと、オウムの施設や警察などを辿る母親。今も名称を変えて活動を続ける教団に残る子供を何とか脱会させようとする親たち。 NHKが入 ...

2004年2月24日(火)

よみがえるか?日本酒

去年9月から始まった酒類販売の自由化。この規制緩和が、消費の低迷が続く日本酒にとって逆風となっている。 酒類販売に新規参入してきた宅配ピザ店などには日本酒を扱う店が少なく、ビデオ店やコンビニなどではスペースが限られているためビールやワインが中心となり、日本酒の扱いが小さい。そのため、大手酒造メーカーでは、柑橘系の香りや糖質オフの新しい日本酒を開発し、必死の巻き返しを ...

2004年2月23日(月)

改革派惨敗・イランはどこへ

今月20日に実施されるイランの国会議員選挙。しかし実施前から、すでに事態は混迷をきわめている。 きっかけとなったのは保守派の「護憲評議会」が、多数の改革派の候補者の立候補資格を認めなかったことにある。反発した改革派は、現職議員の多くが辞表を提出して抗議したほか、改革派の与党第一党が選挙不参加を表明、最高指導者のハメネイ師が仲介に入ったものの状況は改善されていない。 ...

2004年2月19日(木)

変われるか 交通事故捜査

日本で年間起きる人身事故は93万件、警察によって毎日2千件以上の交通事故が処理されているが、事故の被害者からは、捜査に対する不信の声が上がっている。 千葉県では、被害者が重体になり証言が得られない中、加害者の供述だけを警察が信用したと家族が主張、私費で走行実験を行った結果、地検が実況検分のやり直しを警察に命じた。運転手や目撃者の証言が捜査の根幹となることに不安を覚え ...

2004年2月18日(水)

こだわり主義がヒットを生んだ ~開発する中小企業の挑戦~

デフレや中国との競争という長いトンネルを潜り抜けてきた中小企業が、今、開発力という武器を手にし始めている。 一坪半のプラモ屋から、『お菓子のおまけ』でヒット商品を生み、年商30億円を上げる海洋堂。生産は中国に任せ、営業部隊も持たない。人気の精密なフィギアを開発するのは、社員40人の半数以上を占める原型師たちだ。宮脇修社長は「模型マニアとしてのこだわりがわが社の財産」 ...

2004年2月17日(火)

世界は“肥満”を克服できるか

いま、人類が太り続けている。世界の人口60億の内、肥満の人は、太り気味も含めて10億人にまで爆発的に増えている。WHO・世界保健機関では「肥満は人類の疫病」と定義づけ、警告を発している。 そうした中、子供の肥満率36%とヨーロッパで最も高いイタリアでは、去年から年間20億円の予算をかけた「肥満防止キャペーン」を始めた。週1日はカロリーの低い食事をするよう国民に呼びか ...

2004年2月16日(月)

見過ごされた虐待 中学生がなぜ

中学3年生の息子を虐待し、飢え死にする寸前まで放置したとして、父親とその内縁の妻が逮捕された大阪・岸和田の事件は、中学生も虐待の深刻な被害者になることを浮き彫りにした。 全国の児童相談所に寄せられる中高生の虐待の相談件数は全体の10%余りだが、その背後には潜在的な虐待の被害者が数多くいると見られる。 中学生の場合、虐待が不登校や非行といった問題行動に埋もれてしまい ...

2004年2月12日(木)

遺伝子組み換え生物の衝撃

遺伝子組み換えの技術が急速に進んでいる。これまでは生産効率を上げるため、主に農作物の収穫量を増やすものが開発されてきた。しかしここ数年、より機能性や有用性を追求した『第二世代』と呼ばれる遺伝子組み換え生物が実用化の段階を迎えようとしている。 ほうれん草の遺伝子を使って脂肪を植物性のものに変えた「ヘルシー豚」、クラゲの遺伝子を入れた「光るメダカ」、「薬用成分の乳を出す ...

2004年2月10日(火)

医者が来ない ~揺れる地域医療~

文部科学省の調査で、全国3分の2の医科系大学が医師の名義貸しを行っていたことが発覚。そのうち最も多い247人分の名義貸しが、北海道で行われていた。 違法と知りながら病院側が名義貸しを大学に依頼した背景には、地方の深刻な医師不足があり、その実態が、病院長の証言などから浮き彫りになってきた。「名義貸し」の不正を行なった地方病院に対しては、いま相次いで保険医指定取り消しの ...

2004年2月9日(月)

“治る力”を呼び起こせ ~「統合医療」の可能性~

煎じた野草を飲んだり、つぼを刺激したりといった、かつては民間療法として片づけられてきた様々な治療法が、今改めて見直されつつある。病気の原因を明らかにし、それを取り除く近代西洋医療だけでは治せない症状もある事が次第に明らかになってきた中で、体のバランスを取り戻させて治癒力を高める、代替・伝統医療を組み合わせた「統合医療」という考え方を取り入れる施設が、日本でも急速に増え ...

2004年2月5日(木)

子どもと化学物質 ~解明進む健康への影響~

増加の一途をたどる子供のアレルギーに、身の回りの化学物質の影響が指摘されている。特に小さな子供は、化学物質から受ける影響が大人よりも大きいことが、最近の研究でわかってきた。 体重1kg当たりにすると、室内空気からも食事からも、大人よりも大量に摂取していることが判明。アレルギーの専門病院では化学物質を減らす食事指導によって効果をあげ、東京都は化学物質から子供を守る取り ...

2004年2月4日(水)

感染拡大 鳥インフルエンザ

鳥インフルエンザの被害がアジア全域に広がっている。 発生が確認されたのは日本、韓国、ベトナムなど10の国と地域。特にベトナムとタイでは、ヒトへの感染も確認され、すでに10人を超す人が犠牲になった。WHOでは現地に専門家チームを派遣し実態調査を行っている。もともとヒトには感染しにくいとされていた鳥インフルエンザウイルス。しかし、専門家はトリやヒトへの感染が続くと、この ...

2004年2月3日(火)

海の生き物に何が ~どうする貨物船の“バラスト水”~

大型貨物船の思わぬ「土産物」が海の生態系を破壊している。 タンカーが空荷の時バランスを保つために載せる海水「バラスト水」の中には、大量の微生物や貝類などが含まれており、到着先で積み荷の代わりに放出されると爆発的な増殖を始める。アメリカミシガン湖では、ヨーロッパ船が運んできたゼブラ貝が大繁殖、水道の取水口を詰まらせ、病院や学校が閉鎖されるなど、大きな被害が出た。「世界 ...

2004年2月2日(月)

ヨットはなぜ沈んだのか

船の中で最も転覆しにくい構造をしており、沈没することはないといわれているヨット。去年9月、そのヨットが沈み、6人が死亡、1人が行方不明となる事故がびわ湖で起きた。レジャー中におきたヨット事故としては、戦後最悪の惨事である。4月から事故原因究明のための海難審判が始まる予定である。沈没したヨットは115度まで傾いても転覆せず、9割以上の浸水がなければ沈没しない設計となって ...