風疹の最新ニュース

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「風疹の日」20代男性の半数が抗体不十分 若い世代も予防を 2023年02月04日

2月4日は「風疹の日」です。
風疹について、20代の男性のおよそ半数が、抗体が不十分だったという調査結果を千葉大などの研究グループがまとめ、専門家は若い世代も自分が抗体が十分あるかどうか確かめて予防してほしいと呼びかけています。

調査は千葉大学真菌医学研究センターと千葉市などが共同で進めています。

風疹は、妊婦が感染すると生まれてくる赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出るおそれがある感染症です。

研究グループが、2018年からの3年間に風疹の抗体検査を受けた市民のうち、20代のおよそ2700人のデータを分析したところ、男性の8%、女性の6%に風疹の免疫がありませんでした。

また男性の47%、女性の44%についても抗体が不十分で風疹にかかる可能性があることがわかりました。

この世代の多くは、子どものころ予防接種を2回受ける機会がありましたが、受けそびれていたり、受けていても1回だったりするほか一部に、時間の経過に伴って抗体が減っているケースもあると見られるということです。

国は現在、子どものころ定期接種の対象外だった1962年4月2日から1979年4月1日までに生まれた男性を対象に無料で予防接種が受けられるクーポンを発行していますが、分析にあたった竹下健一医師は「妊婦と接する機会が多い若い世代も感染への注意が必要なことがわかった。風疹はいつまた流行するかわからないので自分が2回予防接種を受けているか、母子健康手帳などで確認したり、抗体検査を受けたりして、確実に予防してほしい」と話しています。

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