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科学
2019.06.01
農作物の生育状況などを超小型衛星で把握するサービスを東京のベンチャー企業が始めました。最終的には数十基を打ち上げる計画で、こうした多数の小さな衛星を活用したビジネスは世界的に広がりを見せています。
東京のベンチャー企業「アクセルスペース」は縦横60センチほどの超小型衛星を使って農作物の生育状況を把握したり地上の物資の輸送状況を確認したりするサービスを31日から始めました。
現在、衛星は1基ですが、今後3年間で数十基を打ち上げ、ビジネスの拡大を目指しています。
こうした小さくて製造コストが安い衛星を多数打ち上げてビジネスに活用する動きは、世界的に広がりを見せていて、アメリカの「スペースX」は5月、新しいインターネットのサービスを立ち上げるため60基の衛星を打ち上げています。
国内でも福岡にある「QPS研究所」や東京の「Synspective」が数十基の超小型衛星で、交通状況をリアルタイムで把握するサービスなどの構想を明らかにしています。
アクセルスペースの中村友哉CEOは「国内外から問い合わせをいただいている。日本でも活発化する宇宙産業を引っ張っていきたい」と話しています。