2024年07月11日
来年春に卒業する25年卒の就職活動。
就活の早期化の影響で、就職情報会社の調査では、7月1日時点の就職内定率がすでに9割近くとなっています。
しかし、企業の採用意欲は高いそうなので、焦らずにしっかり進めていきましょう。
※以下、リクルート「就職プロセス調査(2025年卒)」より
就職情報会社の調査によると、25年卒の大学生の就職内定率は7月1日時点で88.0%。前年の同じ時期を4.8ポイント上回りました。
現在の選考スケジュールになった2016年 (17年卒) 以降で最も高い水準となっています。
就職活動は年々早期化していますが、ことしはさらに拍車がかかっている状況です。
慢性的な人手不足を背景に、早めに十分な採用人数を確保したい企業の間で競争が激化していることが背景にあります。
進路を確定させた学生も75.0%で、前年の同じ時期を5.3ポイント上回っています。
内定を得たとしても、ほかにも志望企業があって活動を続ける学生も多いと思います。
企業から内定を得たあと、承諾するまでの期限はどのくらいあるのでしょうか。どのくらいの期間をもらえたか尋ねた結果がこちら。
最も多かったのは「承諾期限はなかった」で22.1%、次いで「2週間以上~1か月未満」で21.3%でした。
全体で見ると、「1か月未満」が46.1%ですが、それ以上待ってもらえるケースも多いことがわかります。
政府のルールでは、企業の採用面接は6月からとされているので、そこから動き出す企業も少なくありません。
なので、かなり早い時期に内定を出した企業の場合は、比較的長めの期限を設定することが多いようです。
調査を行ったリクルートによりますと、事情があって内定承諾期限を延長してほしい場合は、自分の状況を説明した上で、担当者に相談してみてもよいそうです。
企業によっては検討してくれる可能性もありますが、その際はなるべく早く相談するなど、誠実な対応を心がけましょう。
7月1日時点で就活を続けている人は22.4%。
周囲の状況を見て不安になる人もいるかもしれませんが、企業の採用意欲は高く、就活は学生に優位な状況で進んでいるので、あまり焦る必要はありません。
今後の動き方について、リクルート就職みらい研究所の栗田貴祥所長にアドバイスをもらいました。
リクルート就職みらい研究所 栗田貴祥所長
「今でも募集している企業は多いので、変に焦る必要はありません。ただ、うまくいっていないと感じているなら何か理由があると思うので、キャリアセンターなど、周囲に相談して視野を広げてみてください。内定はゴールではないので、自分が何をしたいかしっかり向き合い、納得できる1社を探してほしいと思います。」
(※調査について) 対象 2025年卒の大学生 期間 2024年7月1日~4日 有効回答 838人
取材・編集:永野亜希
(「ラジオで開講!NHK就活応援ニュースゼミ」で放送予定)
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