中絶の規制が全米でも厳しい州の1つ、南部・テキサス州。

取材の途中で、道路を走っていると、気になるビルボード（※屋外広告用の看板）を見つけました。

気になったので車を止めて見てみると・・・。

「中絶が必要？カリフォルニアが手助けします」

もうひとつ。

「あなたの体の所有者はテキサスではない、あなた自身だ」

調べると、こちらのビルボードはいずれもカリフォルニア州のニューサム知事が始めたキャンペーンだとわかりました。

テキサス州だけでなく、インディアナ州やミシシッピ州、オハイオ州など、中絶を規制している7つの州で同じようなビルボードを設置した、というのです。

ビルボードには（小さいですが）URLも書かれており、ここにアクセスすれば、カリフォルニア州で中絶の処置を受けるのに必要な情報を入手できる仕組みです。

記録的なインフレの影響などで、苦戦を強いられてきた民主党。

中間選挙まで1か月を切る中、中絶の規制に反対する人たちの票を取り込もうと、ビルボード作戦も使って巻き返しを図っていますが、その効果はいかに・・・。