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医療
2019.05.05
きょう5月5日はこどもの日です。ここ数年、急速に普及が進んだ新しい家電製品などが乳幼児の事故につながるケースが相次いでいるため、NITE=製品評価技術基盤機構が注意を呼びかけています。
NITEによりますと、まず注意が必要なのが、ウォーターサーバーの事故。去年3月までの5年間に報告があった屋内の乳幼児の事故125件のうち、最も多い16件を占めています。
家庭や店舗などで普及が進み、つまみ1つで熱湯が出る製品もありますが、1歳の子どもがつまみにぶら下がってしまい、胸に熱湯がかかって火傷をしたケースもありました。
また、さまざまなおもちゃやモバイル機器に使われるコイン型のリチウム電池を飲み込んでしまう事故にも注意が必要です。
NITEが行った実験では、コイン型のリチウム電池に鶏肉を巻きつけると、たんぱく質が溶け、1時間半後には電池の周りが黒く変色して穴が開いてしまいました。
屋内で起きた事故で亡くなった乳幼児は、去年3月までの5年間に全国で10人に上っていて、NITEは、新しい家電製品などが思わぬ事故につながるケースもあるとして、製品を選ぶ際は安全装置のついたものにするなど、事故に細心の注意を払うよう呼びかけています。