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医療
2019.04.30
成田空港で働く20代の男性がはしかに感染していたことがわかりました。10連休を前にした混雑の中、不特定多数と接触したとみられることから、空港会社は今月22日と24日、それに26日に空港を利用した人に注意を呼びかけています。
千葉県によりますと、はしかの感染が確認されたのは、成田空港の第2ターミナルで働く20代の男性です。
はしかは、高熱や全身に発疹が出るウイルス性の感染症で感染力が極めて強く、重症になる場合があるほか、妊婦が感染すると流産や早産のおそれもあります。
男性は、今月23日に発熱の症状が出たあと、27日に発疹が出たため医療機関を受診し、はしかと診断されたということです。
男性は、症状が出る前の日の今月22日の午前7時から午後10時半までと、24日の午後2時半から午後10時半まで、それに、26日の午前6時から午後6時半まで勤務していて、この間に旅行者など不特定多数と接触したとみられるということです。
一方、この期間に、公共交通機関の利用はなかったということです。
成田空港は10連休を前に海外に向かう人などで混雑が続き、26日には国際線でおよそ9万9000人の利用が見込まれていました。
成田空港会社は、今月22日と24日、それに26日に空港を利用し、はしかが疑われる症状が出た場合には事前に連絡したうえで医療機関を受診するよう呼びかけています。