文化

「ザ・スターリン」の遠藤ミチロウさん死去 出身地福島を支援

「ザ・スターリン」の遠藤ミチロウさん死去 出身地福島を支援

2019.05.01

1980年代にパンクバンド「ザ・スターリン」の中心メンバーとして一世をふうびし、原発事故のあと、出身地福島の支援を続けてきたミュージシャンの遠藤ミチロウさんが先月、すい臓がんのため亡くなりました。68歳でした。

福島県二本松市出身の遠藤ミチロウさんは、1980年にパンクバンド「ザ・スターリン」を結成し、過激なパフォーマンスと、社会への違和感を表現した辛辣(しんらつ)なメッセージで、当時の若者から熱狂的な支持を集めました。

バンドはその5年後に解散しましたが、遠藤さんは、ミュージシャンとしての活動を精力的に行い、8年前に起きた福島第一原発の事故では、「地震や津波の被害だけでなく、原発の問題も抱える今だからこそ、音楽や詩やアートを通じて福島の未来を考えたい」と語り、多くの音楽家や芸術家らとともに福島でイベントを開催するなど、ふるさとの支援に取り組んできました。

遠藤さんは、去年8月にすい臓がんであることがわかり、手術を受けたあと闘病生活を続けてきましたが、所属事務所によりますと、先月25日に都内の病院で亡くなったということです。

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