自宅が浸水したら・・・片づけの注意点は?

自宅が浸水被害に…。泥や濡れた家具を運び出したり清掃をしたりと、精神的なショックが癒えない中で行う片づけは体力的にもとてもつらく大変な作業です。「災害ボランティアセンター」に相談を。炎天下での作業でも、肌を出さない服装をしてください。濡れても乾燥させれば使えるものもあるので専門業者に相談するようにしましょう。
目次

②災害ボランティアセンターに連絡して相談しよう
③濡れても捨てないで!使える可能性があるものも
暑いけど肌は出さないで
がれきの木材などが刺さってケガをすると破傷風になる危険性があります。
破傷風は泥や土のなかにいる破傷風菌が傷口から体の中に入ってかかる感染症で、発症すると口が開けにくくなったり、首筋が張ったりしたあと、体のしびれや痛みが出ます。しびれや痛みは、悪化すると全身に広がって呼吸困難になり、最悪の場合、死に至るおそれもあります。
炎天下の場合でも、できるだけ肌の露出を減らした服装で作業するようにしてください。イラストは作業する際の服装の参考にしてください。

✅帽子・ヘルメット
✅軍手やゴム手袋
✅マスク
✅タオル
✅着替え
✅常備薬・目薬など
✅食べ物・飲み物
炎天下で慣れない作業は熱中症のリスクもあります。こまめに休憩し水分や塩分の補給を心がけてください。
災害ボランティアセンターに連絡して相談しよう

自宅が被害を受けたショックも癒えない中、1人で片づけをするのはとても大変です。ボランティアの力も借りながら無理をしないで行いましょう。
✅家財の搬出・分別・廃棄
✅室内のブルーシート張り
✅家屋の泥出し・清掃・乾燥
✅土砂・ごみ がれきの撤去など
災害ボランティアセンターは地域の社会福祉協議会が窓口なので、HPやSNSを見て連絡してください。また全国社会福祉協議会のホームページでも開設状況を確認することができます。
濡れても捨てないで!使える可能性があるものも

濡れてしまっても乾燥させれば使える可能性があるものもあります。捨てる前に専門業者などに点検してもらいましょう。
✅エアコンの室外機
✅スマートフォン・パソコン
✅車
✅写真・アルバム
✅現金・通帳
濡れた車や家電を自分の判断で使うと感電のおそれがあり大変危険です。専門業者に相談してから使用しましょう。
災害気象センター 記者 高杉北斗

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