災害時に停電したら…その時どうする

大雨や地震など災害で停電してしまったら…。ちょっと待って!ローソクはなるべく使わないでください。東日本大震災では倒れたローソクで火災が相次ぎました。懐中電灯で周囲を明るく照らすこともできるんです。スマホの便利な使い方、通電火災対策も紹介。

➀なるべくローソクは使わない
②スマホは省エネ設定でバッテリーを温存
③避難する時は必ずブレーカー 落として
なるべくローソクは使わない

余震などでローソクが倒れると危険です。東日本大震災ではローソク火災が相次ぎました。懐中電灯やスマートフォンのライトの使いましょう。水を入れたペットボトルを乗せると明るさが増します。水の中にごく少量の牛乳を入れてもさらに明るさが増しますが、お子さんなどが飲まないよう気をつけてください。スポーツドリンクも効果的です。
ローソクしかない時は目を離さないでください。停電中に火事が起こると、ふだんより避難や消火が難しくなります。
スマホは省エネ設定でバッテリーを温存

停電はいつ復旧するか分からないので、工夫して大事に使いましょう。バッテリーを温存するポイントです。
✅画面の明るさを落とす
✅「低電力モード」(iPhone)
「バッテリーセーバー」(Android)をONに
✅画面の自動オフ時間を短く設定
✅使わない時はWi-FiやBluetoothをOFFに
✅家族でスマホを交代して使う
スマホの電池が切れて連絡先が分からなくなる前に家族や職場などの電話番号は紙にメモしておきましょう
避難する時は必ずブレーカー 落として

避難中に停電が復旧すると漏電や火災につながるおそれがあり危険です。地震や浸水で電源コードが破損している可能性もあります。ブレーカーのスイッチはすべて 「切」の状態で避難するのを忘れないでください。
また、停電が続くと電子マネーが使えない場合があります。小銭や紙幣を持って避難しましょう。
展開センター 展開戦略グループ(防災・復興支援)清木まりあ

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