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大雪対策「除雪・雪かき」事故を防ぐ注意点は?

冬のシーズン、雪国では除雪機を使うことも多くなります。でも、毎年のように事故も起きています。事故を防ぐために、これだけは注意してほしいポイントを説明します。



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➀デッドマンクラッチは固定しない
②手をつっこんで雪をとらない
③雪を捨てる時こそ慎重に

デッドマンクラッチは固定しない

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除雪機についている安全装置「デッドマンクラッチ」をひもなどで固定するのは危険です。手を離してもエンジンが止まらないので大きな事故につながります。「握り続けるのが大変だから…」と思ってしまいがちですが、その油断が命取りになります。

手をつっこんで雪をとらない

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除雪機に巻き込まれて指を切断する事故も相次いでいます。雪が詰まった時はエンジンを止めて、雪かき棒を使うようにしてください。2018年の消費者安全調査委員会の報告では、除雪機の事故の4割が手を巻き込まれたことによるものとされています。

雪を捨てる時こそ慎重に

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除雪や雪かきで出た雪を捨てる際、流雪溝や水路に転落して死亡する人が後を絶ちません。ケースとしては、雪を積んだリヤカーが隠れた流雪溝に落ちる、重くてバランスを崩す、スコップで雪を捨てようとしてバランスを崩すことなどがあります。

転落してしまうと冷たい水で低体温症になり、体力に自信がある人もはいあがれなくなるので、十分な注意が必要です。1人だけだと救出が遅れるので除雪は2人以上でやることを心がけましょう。

ネットワーク報道部 災害担当記者 高杉北斗


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