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大雪対策「雪下ろし」 屋根からの転落事故など防ぐには?

大雪や豪雪で必要になってくるのが屋根の「雪下ろし」です。ただ、雪下ろし中の事故が毎年あとをたちません。事故を防ぐためにこれだけは気をつけてほしいこと、注意点やポイントをまとめました。

各局の防災ニュースや解説で放送された内容です



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➀家族に「雪下ろしコール」を
②屋根の上からスタート
③「雪ぴ(せっぴ)」は危険

家族に「雪下ろしコール」を

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雪下ろしの作業を始める前と終えた後に、家族や知人に電話して報告するのが大切。事故にあっても早めに見つけてもらい助かった人もいます。ただ、雪下ろしを1人でするのは危険です。できるだけ近所の人と声をかけあってください

屋根の上からスタート

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まずは屋根の上の雪下ろしをしてから、住宅周りの除雪や雪かきをするようにしましょう。転落したときに雪が衝撃を和らげることもありますし、屋根からの落雪による事故も防ぐことが出来ます。

必ず身につけてほしいのが、ヘルメットと命綱。また、屋根から落ちた際に転落して動けなくなった時などのために携帯電話や笛を身につけておきましょう。

「雪ぴ」は危険

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軒先にせり出した「雪ぴ」は突然落ちてきます。家の周辺を歩く時、雪かきをする時には、落雪に備えて建物から離れるようにしてください。湿って固まった雪の重さは1立方メートルあたり500キロになることもあり大変危険です。消防庁の2021年度の統計では雪の事故の約2割は屋根などからの落雪が原因でした。

ネットワーク報道部 災害担当記者 高杉北斗


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