突風や竜巻の対策 その原因や前兆、被害を防ぐには?
周辺が急に暗くなった。冷たい風が吹いた。それは積乱雲が近づいている証拠。突風や竜巻が発生する危険があります。鉄筋コンクリートの建物に逃げ込んで下さい。突風や竜巻から身を守る方法をまとめています。
各局の防災ニュースや解説で放送された内容です
目次
➀積乱雲の接近を察知
②鉄筋コンクリートの建物に避難
③自宅ではトイレや風呂に隠れる
積乱雲が近づくサインを見逃さない
突風や竜巻は発生してからでは逃げられません。身を守るには原因である「積乱雲の接近」をいち早く察知することが大切。周囲が暗くなったり、冷たい風が吹いたりするのは危険なサインです。「竜巻注意情報」や天気予報の「大気不安定」という言葉にも注意して下さい。
空が急に暗くなる、冷たい風が吹く、雷鳴が聞こえる、雹が降ってくる時は積乱雲が近づくサインです。気象庁が発表する「竜巻注意情報」 も確認してください。天気予報で 「大気不安定」という言葉を聞いたら意識的に情報収集を心がけましょう。
竜巻などの突風被害は毎年約50件発生しています。2012年、茨城県では竜巻で倒壊した建物の下敷きになり中学生が死亡しました。
鉄筋コンクリートの建物に逃げ込んで
突風や竜巻の危険があるときは頑丈な鉄筋コンクリートの建物に避難して下さい。プレハブは飛ばされてしまうため避けて下さい。窓が多い建物もガラスが割れて危険なので避けて下さい。
地下室や屋内の非常階段、階段の踊り場など「風が吹き込まない場所」を探すのがポイントです。
自宅ではトイレや風呂に隠れる
自宅にいる時は「風通しの悪い場所」に逃げてください。トイレや風呂の浴槽の中で命を守ってください。外の様子を見ようと窓に近づくのは危険ですから止めてください。
室内では雨戸やカーテンを閉め窓からは離れてください。絶対の安全はありませんが、少しでも安全な場所で身を守りましょう。
大阪放送局 災害担当記者 藤島新也
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