プールD 日本代表 第2戦 対イングランド
9月18日月曜日、日本代表対イングランド代表戦の試合結果。ラグビーワールドカップ
2023試合情報。過去の日本戦結果、予選での戦績、最新の戦いぶりなどの評価や注目選手など最新情報をお伝えします。
日本×イングランド タイムライン
イングランドとは
世界ランキングとW杯過去成績
日本の第2戦の相手、イングランドは世界ランキング6位(※2023年9月25日現在)。ワールドカップには、10大会連続10回目の出場で、2003年の大会で北半球にあるチームで唯一となる優勝を成し遂げています。
W杯出場までの道のり
前回の日本大会は、決勝に進出し、優勝した南アフリカに12対32で敗れましたが、3回目の準優勝となりました。
ラグビースタイル
イングランド代表は、赤いバラの花を意味する『レッドローズ』の愛称で呼ばれ、ほとんどの選手が地元・イングランドのクラブでプレーしています。ラグビー誕生の由来については諸説あるものの、イングランド北西部のラグビーという街で生まれたとされ、ことしはラグビー生誕200年という節目の年として各地でさまざまなイベントが行われています。節目の年に2回目となる優勝を目指すイングランド代表は、日本代表の元ヘッドコーチ、エディー・ジョーンズ氏を去年12月に解任し、日本代表でフォワードコーチを務めた経験があるスティーブ・ボーズウィック氏が新たにヘッドコーチに就任しました。ことし2月から3月にかけて行われたヨーロッパの強豪6チームで争われる「シックス・ネーションズ」で、フランス代表に10対53で敗れるなど2勝3敗の4位に終わり、ワールドカップに向けボーズウィックヘッドコーチがどうチームを立て直してくるのか手腕が問われます。イングランド代表は距離の長いキックを使って敵陣深くまでボールを運び、強力なフォワード陣が攻め込むというスタイルを伝統とし、今大会もこの戦術に合ったワールドクラスの選手がそろっています。
イングランドは第1戦でアルゼンチンと対戦し、1人退場者が出る中、27対10で勝ち白星スタートを切りました。試合後、イングランド代表のスティーブ・ボーズウィックヘッドコーチは「アルゼンチン戦は序盤の退場処分で試合状況が変わり、残りの時間の戦術が決まっていった。この試合をよく分析するが、日本戦は別の戦い方になるだろう」と話し、これまでの戦績に侮ることなく、十分な対策を取る考えを示しました。
世界ランキング |
6位 ※2023年9月25日現在 |
W杯出場回数 |
10大会連続10回目 |
戦歴 |
優勝(2003年) |
日本との対戦
日本のイングランドとの過去の対戦は1987年のワールドカップで7対60で敗れるなど、通算成績は0勝10敗と1度も勝てておらず、去年11月に行われたテストマッチでもイングランドのフィジカルの強さに力負けし、13対52と大敗しています。今大会、日本は、現地時間の9月17日、日本時間の18日に1次リーグの第2戦でイングランドと対戦します。前回、自国開催でのベスト8を上回る成績を目指す日本にとって、ラグビーの母国を相手に初勝利を挙げることができるのか注目です。
注目選手は
イングランド代表 オーウェン・ファレル選手
キャプテンを務めるオーウェン・ファレル選手は、チームの司令塔として判断力にたけているほか、パスやタックルなどすべてで能力が高く、特にキックは正確で高い得点能力を誇ります。しかし、ファレル選手は、8月に行われたウェールズとの試合で相手選手へのタックルが危険なハイタックルと判断され、レッドカードで退場となり、4試合の出場停止処分を受けました。この結果、今大会、ファレル選手は、初戦のアルゼンチン戦と2戦目の日本戦に出場できなくなりました。
それでも同じスタンドオフのポジションには、俊敏性と相手の意表をつくプレーに定評があるマーカス・スミス選手がいるほか豊富な経験を持ち、正確なキックが持ち味のジョージ・フォード選手がおり、選手層の厚さが際立っています。
イングランド代表 ジョージ・フォード選手
特にフォード選手は1次リーグの初戦となったアルゼンチン戦では、前半に、1人が退場になり、数的に不利な状況のなか、鮮やかなドロップゴールを次々に決め、ペナルティゴールも含めキックでチームの全得点となる27点をたたき出し、勝利しました。
イングランドは、優勝した2003年、延長にもつれ込んだオーストラリアとの決勝で優勝を決めたジョニー・ウィルキンソン選手の「ドロップゴール」は語り継がれる名場面となっています。チームに息づく伝統のキックは、次にイングランドと戦う日本にとっても脅威となります。
イングランド代表 マロ・イトジェ選手
また、スクラムでもプロップのエリス・ゲンジ選手を中心にアルゼンチンを上回る場面が目立ち、強さを見せつけたほか、世界最高のロックの1人と言われるマロ・イトジェ選手など世界屈指のタレントを擁し、日本にとっては強力なライバルです。
イングランド代表メンバー33人
ラグビーのワールドカップフランス大会に臨むイングランド代表のメンバーの33人です。
ポジション |
代表メンバー |
FW(PR) |
ジョー・マーラー(183cm/114kg) |
FW(PR) |
カイル・シンクラー(183cm/120kg) |
FW(PR) |
エリス・ゲンジ(186cm/117キロ) |
FW(PR) |
ベバン・ロッド(183cm/118kg) |
FW(PR) |
ウィル・スチュアート(188cm/132kg) |
FW(PR) |
ダン・コール(190cm/123kg) |
FW(HO) |
ジェイミー・ジョージ(183cm/114kg) |
FW(HO) |
テオ・ダン(179cm/102kg) |
FW(HO) |
ジャック・ウォーカー(183cm/109kg) |
FW(LO) |
マロ・イトジェ(195cm/115kg) |
FW(LO) |
デイビッド・リバンズ(202cm/118kg) |
FW(LO) |
オリー・チェサム(200cm/118kg) |
FW(LO) |
ジョージ・マーティン(198cm/118kg) |
FW(FL/NO.8) |
ベン・アール(186cm/102kg) |
FW(FL/NO.8) |
コートニー・ローズ(201cm/115kg) |
FW(FL/NO.8) |
ルイス・ルドラム(192cm/111kg) |
FW(FL/NO.8) |
トム・カリー(185cm/110kg) |
FW(FL/NO.8) |
ジャック・ウィリス(190cm/110kg) |
FW(FL/NO.8) |
ビリー・ブニポラ(191cm/128kg) |
BK(SH) |
アレックス・ミッチェル(180cm/81kg) |
BK(SH) |
ベン・ヤングス(178cm/88kg) |
BK(SH) |
ダニー・ケアー(172cm/87kg) |
BK(SO) |
オーウェン・ファレル(188cm/94kg)キャプテン |
BK(SO) |
マーカス・スミス(175cm/82kg) |
BK(SO) |
ジョージ・フォード(187cm/86kg) |
BK(CTB) |
マヌ・トゥイランギ(185cm/111kg) |
BK(CTB) |
ジョー・マーチャント(183cm/89kg) |
BK(CTB) |
オリー・ローレンス(180cm/100kg) |
BK(WTB) |
マックス・メイリンズ(182cm/88kg) |
BK(WTB) |
ジョニー・メイ(188cm/90kg) |
BK(WTB) |
ヘンリー・アランデル(183cm/96kg) |
BK(FB) |
エリオット・デイリー(185cm/98kg) |
BK(FB) |
フレディー・スチュワード(196cm/105kg) |
元日本代表 五郎丸歩さんに聞く~イングランド戦のポイントは?
五郎丸歩さん
五郎丸歩さんは福岡市出身の37歳。現役時代は日本を代表するフルバック。正確なキックが持ち味で、テストマッチ通算711得点は最多記録。2015年のワールドカップで、強豪・南アフリカからの歴史的勝利に貢献し、大会のベストフィフティーンに選ばれる。プレースキックの際、両手を体の前に合わせる独特な「五郎丸ポーズ」で大きな注目を集めました。
世界ランキング14位の日本が、前回のベスト8を上回るベスト4以上を目指して臨む中、重要なのが1次リーグ。5つのチームが総当たり戦を行い、上位2チームが決勝トーナメントに進みます。第2戦で対戦するのがイングランドです。五郎丸さんにポイントを聞きました。
(※ランキングは2023年9月11日現在)
(聞き手:スポーツニュース部 記者 小林達記)
イングランド戦のポイントは?
去年11月に13対52で大敗したイングランドとの試合は、1次リーグの中でも大きなポイントになると予想されています。去年の敗戦から、どれだけ日本が成長できているかをはかる注目の一戦となります。
Q.イングランドの特徴は?
フォワードを前面に出すオールドスタイルに
Q.日本のキーマンは?
松島幸太朗選手
Q.イングランドのキーマンは?
イングランド代表FB フレディー・スチュワード選手
イングラントのチーム状態は?
イングランドは8月に格下のフィジーに22対30で敗れました。
Q.チーム状態は?
Q.戦術的にはフォワードの部分で勝てないと厳しいか?
ラグビーワールドカップ2023 フランス大会の最新ニュース。試合の日程・結果、日本代表を中心に各チームの最新情報などをまとめてお伝えします。