頼れるレメキ “ユーモアあふれる言動”に“豊富な運動量”
レメキ選手は、スピードと力強さを兼ね備え、バックスの複数のポジションをこなすことができるユーティリティープレーヤーです。
第2戦のイングランド戦では、開始早々フルバックで先発出場したセミシ・マシレワ選手がけがでベンチに下がったため、急きょ出場して豊富な運動量でチームを支えました。
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ユーモアあふれるトークが持ち味でもあるレメキ選手は、試合を控えた会見で「スタメンに俺が入ったことが一番のポイント」と話し、報道陣を笑いで和ませましたが、そのことばどおりキックを織り交ぜながら最後尾のフルバックとしての役割を果たしました。
攻撃でも持ち味のスピードにパワーを見せる走りで再三、相手の守備網を突破してチャンスを作り、チームの得点につなげました。
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大会前に行われた強化試合やテストマッチでは出番がなかったものの、大会に入ってからレメキ選手の存在感が増しています。
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元日本代表のスクラムハーフでワールドカップ3大会に出場し、今大会、NHKで試合の解説を務める田中史朗選手は、この試合のMVPにレメキ選手をあげました。
田中史朗選手
「レメキ選手ですね。アタックもディフェンスも体を張ってプレーしてくれた。日本にチャンスを持ってきてくれていました」
念願の背番号「9」 齋藤直人
一方の齋藤選手は思いがけずの先発出場でした。
同じスクラムハーフで副キャプテンの流大選手が欠場し、先発での出番を得たのです。
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齋藤選手は、桐蔭学園、早稲田大を経て東京サントリーサンゴリアスでプレーする26歳。テンポの速いパスさばきが最大の持ち味です。
流選手はふだんから同じ所属チームで切磋琢磨する先輩で、齋藤選手は「ライバルであり、グラウンドを離れれば一番仲のいい先輩」とその関係性を語ります。
流選手が足をけがしたことで急きょバトンを渡された大舞台。
「強みとするテンポを最大限出していきたい」と話していたとおり、素早いパスさばきで攻撃の起点を作り、サモアのディフェンスを崩しました。
ワールドカップでスクラムハーフの先発を意味する背番号「9」のジャージを背負いたいと話していた齋藤選手。念願の「9」を背負った舞台で見事に大役を果たしました。
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攻撃だけでなく守りでも。
身長1メートル65センチと小柄ながら、サモアのパワフルな突進に体を張ったタックルを見せ続けました。フォワードの最も近くにいるスクラムハーフで最前線でモール、ラックサイドの突破を食い止め、相手に流れを渡しませんでした。
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試合後、齋藤選手は「流選手がけがをしたと知って複雑だったが、常に準備しているので動揺はなかった」と振り返りました。
そして「ずっと9番を背負って戦うことを目標にやってきた。こういった形にはなったが実現できたのでうれしい。アルゼンチン戦に向けてしっかり準備して必ず勝ちたい」と力強く話しました。
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混戦が続く1次リーグのプールD。最終・第4戦のアルゼンチン戦(10月8日)に決勝トーナメント進出をかけることになります。
激しい試合が続く中で、“日本代表33人の総力”を挙げた戦いで2大会連続のベスト8入りを目指します。