2022年01月25日
インターンシップ、落ちた…。
せっかく、行きたい会社が見つかっても、インターンに参加できない。そんな悩みを持つ人も少なくありませんよね。
でも、大丈夫。本選考を諦める必要は、まったくないようです。
(聞き手:梶原龍 白賀エチエンヌ)
インターンシップの選考で落ちたら、本選考を受けても無駄かなって思ってしまいます。では、○×でお答えください。
3人が〇ですね。まずは、伊藤忠商事の島村さんお願いします。
これは僕自身が証拠になります。
僕はインターンシップで落ちて本選考で採用されました。
そうなんですか!
採用担当者になって気付いたことなんですけれども、本選考よりもインターンシップの倍率の方が圧倒的に高いんです。
インターンシップはかなり限られた枠となりますので、落ちたとしても全く気にする必要はありません。
ほかのみなさんの意見も聞いてみたいです。
キリンホールディングスの火ノ川です。力強く、〇を出させていただきました。
コロナ禍で就職に対する不安が高まっているのか、インターンシップに参加して、いろんな企業を見たいという学生さんが増えています。
それに対し枠は限られていますので、自然と落選者が増えてしまっている状況です。
学生さんの気持ちになると、1度落とされた企業に応募しにくいって気持ちもよく分かります。
でも、ぜひ、勇気を振り絞って本選考にエントリーしていただきたいと思います。
励みになります。
三井住友銀行の持田からもお答えしますね。
結論から言うと、インターンシップに落ちても、本選考で採用されるケースって結構たくさんあると思っています。
インターンシップで落としたら、本選考を受けてくれないんじゃないかっていう不安を、我々も持っているんです。
だから、インターンシップに参加いただけなかった学生に対しても、極力、その後のイベントの案内などを送るようにしています。
興味を維持してもらえていたら、ぜひ、本選考を受けて欲しいと思っています。
ありがとうございます。サイバーエージェントさんだけは、少し、事情が異なるようですね。
はい。サイバーエージェントでは、インターンシップの位置づけが異なっているので、この質問への回答はありません。
どういうことでしょうか。
2020年卒の新卒採用から、ビジネスコースの選考の1つの過程として、インターンシップを必須化しています。
ミスマッチを防ぐために、学生さんと会社がお互いのことを深く理解することが狙いです。したがって、この質問に対しては〇でも×でもありません。
インターンシップが選考の過程にあると、採用する側も結構大変そうですね。
オンライン化がどんどん進んできたこともあって、そこまで大変さは増えていないかなという印象です。
むしろ、より多くの学生さんと接点を持てる機会になっています。
そうなんですね。
伊藤忠商事の島村さんが、先ほど、インターンシップの方が倍率が高いとおっしゃっていました。
実際どのくらいの倍率なんですか?
ごめんなさい…具体的な数字は申し上げられないんですが。
ですが…?
だいたい、倍ぐらいと捉えてもらって大丈夫です。
本選考の倍、ですか!?
エントリーの総数は、インターンシップと本選考で大きく変わらないんですけどね。
毎年、伊藤忠商事の本選考では、採用人数は100人程度を採用しています。インターンシップの参加者は、40名程度なので。
先輩からは「インターンで決まるよ」と言われたこともありました。
インターンシップは早期選考を兼ねているといううわさも聞くのですが、どうなんでしょうか?
あくまでも自社のことを深く理解をしてほしいという目的でインターンシップを開催しています。
ただ、インターンシップに参加していただいた方から問い合わせを受け、やり取りをすることはあります。
共に時間を過ごした学生さんなので、コミュニケーションをとりやすいのかもしれません。
そうなんですね。
弊社も純粋に企業理解を深めていただくことが目的です。
ただ、その中に優秀な学生さんがいれば、フォローアップをしているというような形です。
個別のフォローアップや、実際に働いている社員に会う機会があるというのはインターンシップのすごくいいところですよね。
やっぱり、参加できた人とできなかった人で、企業理解などに大きな差が生まれてしまうという危惧があります。
インターンシップに参加できなかった学生が、本選考までの間にできることってありますか。
確かに、参加いただいた学生の方が、社員とコミュニケーションをとる機会があるという点で、情報量に差が出てくるかもしれません。
ただ、参加できなかった方向けのセミナーをご案内したり、採用ホームページに社員の声をできるだけ載せたりというような改善も進めています。
ぜひ、こういうところで情報を得て欲しいと思います。
当社も、昨年1月からYouTubeを使って“ITOCHU LIVE”と名付けた、マス向けのセミナーをたくさん実施しました。
できる限り学生の質問に答えるというコンセプトで行っているんですが、こういうところで情報収集できるような仕組みも整えています。
三井住友銀行ではいかがですか?
自分にとって一番いい就職先を見つけるためには、企業理解も大事ですが、自分磨きも非常に大事だと思います。
インターンシップに参加できなかった分、他のことに挑戦してみるとか、授業を1コマでも多くとって勉強してみるとか、そういうこともできるのではないかなと思います。
よく分かりました。ただ、もう少し参加人数を増やしてくれたらなって気持ちがあるのが正直なところです。
率直なご意見、ありがとうございます。
とはいえ、やはりリソースが限られていますので、クオリティーを担保した上で、会社理解を深めていただくためには、それなりの日数や時間が必要になります。
少しずつ枠は増やしているものの、今のところは、現状維持かな、というのがお答えになりますかね。
インターンシップの時に「あっ、この学生、すごく優秀だな」って思うような、きらりと光るような学生って、どういう学生ですか?
夏にやっている5日間のインターンシップがあるんですけど、結構難易度が高いお題を出していて、正解がないような問題を、グループのメンバーと一緒に突き詰めてもらうようなプログラムになっています。
その中で、最後まであきらめずにやり抜く姿勢や、最後までこだわってやる姿勢を見せる人は、キラリと光って見えます。
と、いうのも、正直、途中で力尽きちゃう人とか、ギブアップに近い状態になる人も出てくるんですよ。
このような状況の中で、最後までやり抜く人はやはり、輝いていますよね。
なるほど。島村さんはいかがですか?
疑問に思ったことを徹底的に聞いてくる子は、キラリと光っているように感じます。
弊社のインターンシップでは、限りなく実際のビジネスに近いことをやってもらっています。
働いたことがない学生の皆さんからしたら、かなりハードルが高くて、分からないことだらけだと思います。
こうした状況の中、課題を解決しようと、分からないことをその場で社員に聞く姿勢を積み重ねられる人は光って見えます。
ありがとうございました。
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