コロナワクチン ファイザー モデルナ アストラゼネカ メーカーごとの情報は? 日本のワクチン接種に関するQ&Aをまとめました。

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    Q.「ファイザー」「モデルナ」「アストラゼネカ」のワクチンとは?

    A.

    ファイザー

    アメリカの製薬大手ファイザーはドイツのバイオ企業、ビオンテックと共同でワクチンを開発し、2020年12月からイギリスやアメリカなどで接種が始まりました。

    アメリカでは2020年12月に緊急使用の許可が出され、接種が進められてきましたが、2021年8月23日にFDA=食品医薬品局が正式に承認しました。

    日本国内では厚生労働省が2021年2月14日に承認したあと、2月17日から医療従事者を対象にした先行接種が始まり、4月12日からは各地で高齢者の接種、そして現在は12歳以上に接種が行われています。

    政府は年内に9700万人分の供給を受ける契約を結んでいます。

    mRNAワクチン

    このワクチンは、遺伝物質のメッセンジャーRNAを使っていて、メッセンジャーRNAワクチン、もしくは頭文字をとって「mRNAワクチン」と呼ばれています。

    新型コロナウイルスが細胞に感染するときの足がかりとなるスパイクたんぱく質を作るための遺伝情報を含む物質、「mRNA」を投与する仕組みです。

    「mRNA」はいわば設計図のようなもので、体内の細胞によってスパイクたんぱく質が作られ、その後、免疫の仕組みが働き、ウイルスを攻撃する抗体を作るよう促します。

    実際のウイルスは使っておらず、ワクチンを接種することで新型コロナウイルスに感染することはありません。

    接種方法、回数

    接種方法は筋肉注射で、皮下脂肪の奥にある筋肉に打つ注射の方法で、肩に近い腕の部分、上腕部に注射針を直角に刺して接種します。

    1回目の接種のあと、通常、3週間あけて2回目の接種を受けます。

    保管方法

    ファイザーのワクチンは当初、マイナス90度からマイナス60度の超低温の冷凍庫での保管が必要とされてきましたが、現在は、マイナス25度からマイナス15度の状態で最長で14日間保管する方法が認められています。

    接種前に解凍すると、2度から8度の冷蔵庫で保管し、5日以内に使い切る必要があるとされてきましたが、厚生労働省がファイザーから新たに提出されたデータをもとに検討した結果、保管できる期間は1か月間に延長されました。

    有効性は

    このワクチンは、臨床試験だけでなく、実社会での接種の有効性も示されてきています。
    ▼臨床試験の結果をまとめた論文によりますと、発症を予防する効果が95%で
    ▼接種が速いペースで進むイスラエルでの接種の結果をまとめた論文によりますと、
    ▽発症を予防する効果が94%、
    ▽重症化を防ぐ効果が92%、
    ▽無症状の人も含めて感染を防ぐ効果が92%だったということです。

    また、ファイザーとビオンテックは2021年4月1日にプレスリリースを出し、接種から6か月たった時点で解析した発症を防ぐ効果は91.3%で、重症化を防ぐ効果は100%だとしています。

    変異ウイルスに効くのか

    日本国内でも広がっている変異ウイルスには高い有効性が見られています。

    2021年7月にイギリスの保健当局が国際的な医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した論文によりますと、このワクチンを2回接種した後で発症を防ぐ効果は、
    ▼イギリスで確認された「アルファ株」に対しては93.7%、
    ▼インドで確認された「デルタ株」に対しては88.0%だったとしています。

    副反応は

    2021年8月4日にワクチンの副反応の専門部会で示された厚生労働省の研究班の資料によりますと、主な副反応は2回目の接種を終えた時点で
    ▼うずくような痛み、疼痛(とうつう)が出た人が1回目の接種後は92.6%、2回目の接種後は89.5%、
    ▼けん怠感が出た人は1回目の接種後は23.2%、2回目の接種後は68.9%、
    ▼頭痛が1回目の接種後は21.4%、2回目の接種後は53.1%、
    ▼かゆみが1回目の接種後は8.0%、2回目の接種後は11.9%、
    ▼38度以上の発熱が1回目の接種後は0.9%、2回目の接種後は21.3%などとなっています。

    また、アメリカのCDC=疾病対策センターのウェブサイトによりますと、副反応は通常は接種後数日で消えるということです。

    また、ほとんどが軽症から中等度で、日常生活に影響が出るほどの副反応は少数だったということです。

    (2021年8月24日時点)

    モデルナ

    アメリカの製薬会社、モデルナのワクチンは、2020年12月以降、アメリカなどで接種が始まりました。

    日本政府は2021年9月までに2500万人分のワクチンを供給する契約を交わしています。

    接種の対象は12歳以上となっていて、東京と大阪に設けられている自衛隊の大規模接種会場や各自治体の大規模接種会場、それに企業や大学など職域での接種を中心に使用されています。

    mRNAワクチン

    このワクチンは、ファイザーのワクチンと同じタイプで、遺伝物質のメッセンジャーRNAを使っていて、メッセンジャーRNAワクチン、もしくは頭文字をとって「mRNAワクチン」と呼ばれています。

    新型コロナウイルスが細胞に感染するときの足がかりとなるスパイクたんぱく質を作るための遺伝情報を含む物質、「mRNA」を投与する仕組みです。

    「mRNA」はいわば設計図のようなもので、体内の細胞によってスパイクたんぱく質が作られ、その後、免疫の仕組みが働き、ウイルスを攻撃する抗体を作るよう促します。

    実際のウイルスは使っておらず、ワクチンを接種することで新型コロナウイルスに感染することはありません。

    接種方法、回数

    接種方法は筋肉注射で、皮下脂肪の奥にある筋肉に打つ注射の方法で、肩に近い腕の部分、上腕部に注射針を直角に刺して接種します。

    1回目の接種のあと、通常、4週間あけて2回目の接種を受けます。

    保管方法

    モデルナのワクチンは、マイナス25度からマイナス15度の冷凍庫で保管するとしています。

    また、ワクチンの添付文書によりますと2度から8度の冷蔵庫で30日間保管でき、接種を行うときには室温などで解凍し、使用前の場合は8度から25度の室温で使える状態を最長12時間保つことができるとしています。

    有効性は

    臨床試験の結果をまとめた論文によりますと、発症を防ぐ効果が94.1%だったということです。

    また、モデルナとアメリカの国立アレルギー感染症研究所などが2021年4月6日に発表した論文によりますと、初期の臨床試験に参加した人のうち、33人について2回目の接種から6か月後に抗体の働きを示す数値を測ったところ、
    ▼18歳から55歳、
    ▼56歳から70歳、
    ▼71歳以上のいずれの年代でも抗体の量は減少したものの、十分あったとしています。

    変異ウイルスに効くのか

    モデルナなどが発表した論文によりますと、細胞を使った実験で
    ▽イギリスで見つかった変異ウイルスに対しては効果に目立った変化はありませんでしたが、
    ▽南アフリカで見つかった変異ウイルスに対しては、抗体の働きを示す値がおよそ6分の1に、
    ▽ブラジルで見つかった変異ウイルスに対してはおよそ3分の1になったということです。

    ただ、会社では抗体の働きを示す値はいずれの変異ウイルスに対してもワクチンとして必要なレベルは上回っていたとしています。

    また、2021年7月にアメリカのエモリー大学などのグループが国際的な医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に出した論文によりますと、デルタ株に対する抗体の値は、モデルナのワクチンを接種した人からとった血清でも、ファイザーのワクチンを接種した人からとった血清でも十分だったとしています。

    さらに、2021年8月にアメリカの国立アレルギー・感染症研究所などのグループが国際的な科学雑誌「サイエンス」に発表した論文によりますと、研究グループで新型コロナウイルスの特徴を再現したウイルスを使ってワクチンの効果を調べたところ、モデルナのワクチンの2回目の接種から半年後でもウイルスを抑える効果がみられたのは
    ▼変異ウイルスが流行する前の新型コロナウイルスに対しては100%、
    ▼アルファ株では96%、
    ▼デルタ株でも96%などとなったということです。
    一方、
    ▼南アフリカで確認されたベータ株に対しては54%と低くなっていたということです。

    副反応は

    2021年8月4日にワクチンの副反応の専門家部会で示された厚生労働省の研究班の資料によりますと、
    主な副反応は2回目の接種を終えた時点で
    ▼うずくような痛み、疼痛(とうつう)が出た人が
    1回目の接種後は86.5%、
    2回目の接種後は88.2%、
    ▼けん怠感が出た人は
    1回目の接種後は26.8%、
    2回目の接種後は83.9%、
    ▼頭痛が
    1回目の接種後は17.4%、
    2回目の接種後は67.6%、
    ▼かゆみが
    1回目の接種後は5.3%、
    2回目の接種後は13.7%、
    ▼38度以上の発熱が
    1回目の接種後は2.1%、
    2回目の接種後は61.9%などとなっています。

    アメリカのCDC=疾病対策センターによりますと、通常は接種後数日で消えるということです。
    また、ほとんどが軽症から中等度で、日常生活に影響が出るほどの副反応は少数だったということです。

    (2021年8月24日時点)

    アストラゼネカ

    イギリスの製薬大手、アストラゼネカは、オックスフォード大学と共同でワクチンを開発し、2021年1月からイギリスなどで接種が始まりました。

    アストラゼネカのウェブサイトによりますと、2021年7月28日の時点で緊急使用も含めて世界80の国と地域で承認されているということです。

    日本国内でも2021年5月21日に厚生労働省が承認しました。

    接種の対象は18歳以上で、日本政府は年内に6000万人分を供給する契約を結んでいて、厚生労働省が承認すれば国内の製造拠点から4500万人分以上が供給される見通しです。

    厚生労働省は2021年7月30日、新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、このワクチンを公的な予防接種に加えることを決め、
    2021年8月23日から大阪市など一部の自治体で接種が始まりました。

    このワクチンは、極めてまれに血栓が生じるリスクがあるとされていることなどから、原則、40歳未満には接種しないことになっていて、
    ▼ほかのワクチンの成分にアレルギーがある人や、
    ▼海外ですでにアストラゼネカのワクチンの接種を1回受けた人などが対象になります。

    日本政府は、台湾やベトナムなどにこのワクチンを提供していて、2021年7月には国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティ」を通じて、イランやバングラデシュ、ネパール、それに、太平洋の島しょ国などの15か国に対し、日本で製造したアストラゼネカのワクチンを提供する方針を明らかにしています。

    ウイルスベクターワクチン

    このワクチンはウイルスベクターワクチンという種類で、ウイルスの表面にあるスパイクと呼ばれる突起部分のたんぱく質を作る遺伝子を無害な別のウイルスに組み込み、そのウイルスごと投与します。

    すると、人の細胞に無害なウイルスが感染して、新型コロナウイルスのものと同じスパイクたんぱく質が作られるようになり、それを受けて免疫の働きで抗体が作られます。

    実際のウイルスは使っておらず、ワクチンを接種することで新型コロナウイルスに感染することはありません。

    接種方法、回数

    接種方法は筋肉注射で、1回目の接種のあと通常、4週間あけて2回目の接種を受けます。

    間隔は8週間以上おくのが望ましいとされています。

    保管方法

    2度から8度の冷蔵庫で6か月間保管できますが、開封したあとは6時間以内に使う必要があります。

    有効性は

    イギリスやブラジルなどで行われた臨床試験の結果をまとめた論文によりますと、発症を防ぐ効果は
    ▼計画通りの量のワクチンを2回接種した人では62.1%だったのに対し、
    ▼1回目だけ半分の量にして2回ワクチンを接種した人では90.0%、平均で70.4%だとしています。

    副反応は

    ワクチンの添付文書によりますと2万4000人あまりを対象にした臨床試験の解析から主な副反応は
    ▼疲労が1回目の接種後は49.6%、2回目の接種後は26.8%、
    ▼頭痛が1回目の接種後は48.6%、2回目の接種後は26.7%、
    ▼筋肉痛が1回目の接種後は40.3%、2回目の接種後は18.9%、
    ▼38度以上の発熱が1回目の接種後は7.1%、2回目の接種後は1.2%などとなっています。

    変異ウイルスに効くのか

    アストラゼネカのワクチンについてオックスフォード大学などのグループが医学雑誌「ランセット」に発表した論文によりますと、イギリスで見つかった変異ウイルスに対するワクチンの有効性は70.4%だったとしています。

    一方、南アフリカで見つかった変異ウイルスについては、南アフリカの大学などのグループが発表した論文によりますと、臨床試験では発症を防ぐ効果は10.4%で、効果は見られなかったとしています。

    また、ブラジルで見つかった変異ウイルスについては、オックスフォード大学が2021年3月18日に抗体の働きを示す値は一定程度下がっているものの、効果はあるとするプレスリリースを出しています。

    さらに、2021年7月にイギリスの保健当局が国際的な医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に発表した論文によりますと、
    このワクチンを2回接種した後で発症を防ぐ効果は、
    ▼「アルファ株」に対しては74.5%、
    ▼インドで確認された「デルタ株」に対しては67.0%だったとしています。

    血栓との関係

    このワクチンをめぐって2021年3月、EU=ヨーロッパ連合の医薬品規制当局などから接種後に血の塊、「血栓」などが確認されたケースが報告され、ドイツやフランスなどヨーロッパ各国で予防的な措置として一時、接種を見合わせるなどの動きが出ました。

    2021年4月7日に公表されたEMA=ヨーロッパ医薬品庁の調査結果によりますと、接種後に血栓が起きたケースの多くは接種から2週間以内の60歳未満の女性で報告されているということです。

    ワクチンの免疫反応が関係している可能性はあるものの極めてまれなため、新型コロナウイルスに感染するリスクを考えると接種する利益のほうが上回るとしています。

    また、イギリスの規制当局は、2021年5月12日までにイギリス国内でこのワクチンを1回接種した人が2390万人、2回接種した人は900万人いてこのうち、血小板の減少を伴う血栓症になったのが309人、そして56人が死亡したと報告しています。

    血栓が起きる頻度は接種100万回あたり、12点3回だとしています。

    血栓は若い世代の方が頻度が高く、イギリス政府は2021年4月7日、30歳未満に対しては別のワクチンの接種を勧めると発表し、その後、2021年5月7日には予防的な措置として、対象を10歳引き上げて40歳未満には他社のワクチンの接種を勧めると発表しました。

    WHO=世界保健機関は2021年4月16日の声明で、感染が続く国ではワクチンを接種するメリットはリスクをはるかに上回るとした上で、各国は感染状況やほかのワクチンを入手できるかといった事情を考慮して判断すべきだとしています。

    (2021年8月24日時点)

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    Q.「ジョンソン・エンド・ジョンソン」のワクチンとは?

    A.
    アメリカの製薬大手、ジョンソン・エンド・ジョンソンが開発したワクチンは、ウイルスベクターワクチンというタイプです。

    ウイルスの表面にある「スパイク」と呼ばれる突起部分のたんぱく質の設計図となる遺伝子を無害な別のウイルスに組み込み、そのウイルスごと投与します。

    すると、無害なウイルスが人の細胞に感染して、新型コロナウイルスのものと同じスパイクたんぱく質が作られるようになり、それを受けて免疫の働きで抗体が作られる仕組みです。

    アメリカでは2021年2月27日に緊急使用の許可が出されていて、マイナス20度で2年間、2度から8度で最大3か月間保管できる上、1回接種するだけでよいことから広く使われていて、18歳以上に対して筋肉注射で接種が行われています。

    日本でも2021年5月24日、「ジョンソン・エンド・ジョンソン」のグループ企業、「ヤンセンファーマ」が厚生労働省に承認の申請を行いました。

    「ジョンソン・エンド・ジョンソン」は日本政府とワクチンの供給に関する契約を結んでいませんが、承認が得られた場合、2022年初頭に日本に供給できる可能性があるとしています。

    アメリカやブラジルなどで行われた、4万3783人が参加した臨床試験についてまとめた論文では、ワクチンを打っていた人の中で接種から14日目以降に新型コロナウイルスの中等症以上の症状が確認されたのは116人で、打っていなかった人では348人だったということで、中等症以上の症状を防ぐ効果は66.9%、軽症も含めて発症を防ぐ効果も66.9%だったということです。

    また、重症を防ぐ効果は、接種から14日目以降で76.7%、28日目以降では85.4%だったとしています。

    会社では、国内でも250人を対象にした臨床試験を行い、厚生労働省に対して国内のデータも合わせて承認申請の際に提出したということです。

    主な副反応について、アメリカのCDC=疾病対策センターは注射部位の痛み、頭痛、けん怠感、筋肉痛、吐き気を挙げていて、ほとんどが接種から1日から2日のうちに起きる軽症から中等度の症状で、数日でおさまるとしています。

    一方、CDCによりますと、ワクチンの接種後、まれに脳や腹部、脚の血管に血小板の減少を伴う血栓が起きたことが報告されています。

    血栓が確認されたのは、ほとんどが18歳から49歳の女性で、この年代の女性では100万人あたりおよそ7人の割合だということです。

    また、50歳以上の女性とすべての年代の男性ではさらに割合が低いとしています。

    血栓症が報告されたことを受け、CDCなどは2021年4月13日、各州に対しこのワクチンの接種を一時停止するよう求めましたが、2021年4月23日に「ワクチンの接種による利益はリスクを上回る」として、医療機関などに血栓症の対処法などについて周知した上で接種の再開を認めると発表しました。

    (2021年5月25日時点)

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    Q.接種までの流れは?

    A.

    ワクチンの接種は、国の指示のもとで市町村など自治体が行うとされています。

    接種を希望する人は、原則として住民票を登録している自治体で受けることになりますが▽単身赴任している人や▽入院している人などは、例外的にほかの自治体での接種が認められます。

    接種を受けるのに必要なクーポンは自治体から順次、自宅に郵送されます。このクーポンを持参すると、無料で接種を受けることができます。

    受け取ったあと、電話などで予約します。
    接種会場となるのは▽医療機関や▽公民館や体育館などです。

    集団接種の会場では、まず受付で自治体から届くクーポンを提示し、運転免許証や保険証などで本人確認が行われます。

    次に健康状態や、これまでにかかった病気などを問診票に記入し、接種が可能かどうかを判断する医師による「予診」があります。

    ここまで問題がなければワクチンの接種を受けられます。
    ワクチンの接種には1人あたり1、2分程度かかると見込まれています。

    接種を終えた人は日付などが記された「接種済証」を受け取ります。
    「接種済証」には、どのワクチンを接種したかなどの情報が記載されていて、2回目の接種を受ける際に必要になるということです。

    注意が必要なのは、接種が終わってもすぐに帰宅できるわけではないということです。
    厚生労働省は、接種後、15分以上、その場で経過観察を行うよう求めていて、接種を終えた人たちは、会場に設けられた専用のスペースで待機することになっています。

    海外では、日本への供給が計画されているワクチンについて、接種後に、頭痛やけん怠感などの症状が見られたことが論文などで発表されています。
    また、アメリカなどでは、ワクチンの接種を受けた人にまれに「アナフィラキシー」という急激なアレルギー反応が出たケースも報告されています。

    接種後、体調に変化が出た場合は、会場に併設されている救護室にいるスタッフに対応してもらえるということです。

    (2021年1月27日時点)

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    Q.ワクチンの「クーポン」って?

    A.
    新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けるために必要なのが、クーポン=接種券です。

    厚生労働省によりますと、▽まず高齢者にクーポンが配られ、その後、▽それ以外の人に配布されます。このクーポンには▽名前や管理番号などが記載されていて、▽ワクチンの接種会場に持って行けば、無料で接種を受けることができます。

    接種は原則として、住民票を登録している市町村で受けることになりますが、やむをえない事情がある場合は、それ以外の市町村でも受けることができます。

    具体的には、▽出産のために帰省している妊産婦、▽単身赴任している人、▽下宿している学生、▽DV=ドメスティック・バイオレンスやストーカー行為、それに児童虐待などの被害者、▽入院・入所している人、▽基礎疾患のある人が主治医のもとで接種する場合、▽災害の被害にあった人、▽勾留・留置されている人、▽受刑者、▽このほか、市町村長がやむをえない事情があると認めた人とされています。

    住民票の登録地以外での接種を希望する場合は、原則として、接種の対象になっている期間中に、希望する市町村に対し事前に届け出を行う必要があります。

    (2021年2月12日時点)

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    Q.ワクチン接種に便乗した詐欺や悪質商法も?

    A.
    新型コロナウイルスの影響が長期化する中、不安な気持ちにつけ込んだり、ワクチンの接種に便乗したりする詐欺や悪質商法などに注意が必要です。実際に、自治体をかたって「ワクチンを優先的に接種できる」などとする不審な電話がきたケースも報告されています。

    消費者庁によりますと全国の消費生活センターには新型コロナウイルスに関連して不審な電話がかかってきたり、メールが送られてきたりなどの相談が相次いでいます。

    具体的には、自治体の担当者をかたった不審な電話がかかってきて「ワクチンが接種できるのでいますぐ指定された銀行口座に10万円振り込んでほしい。後日、返金する」などと指示されたケースがあったということです。

    また、国民生活センタ-によりますと大臣をかたって「新型コロナウイルス予防接種が優先的に打てる」として、URLに誘導する不審なショートメールが届いたケースもあったということです。

    消費者庁などによりますと新型コロナウイルスのワクチン接種に関して、自治体が費用や個人情報を電話やメールで求めることはないということです。

    このほかにも給付金などの支給を理由に個人情報を聞き出そうとする電話やメールに関する相談が全国の消費生活センターに寄せられるなど次々と新しい手口が出てきているということです。

    消費者庁の調査では、新型コロナウイルスに関する詐欺やトラブルを経験した人のおよそ8割が「自分は気をつけているから被害にはあわないと思っていた」と回答したということです。

    国民生活センターでは、ワクチン接種に便乗した不審な電話やメールなどへの無料の電話相談を行っています。

    国民生活センター ワクチン関連 専用ダイヤル
    0120ー797-188(毎日午前10時~午後4時)

    ワクチン接種に限らず不安につけ込む詐欺や悪質な便乗商法は今後も増えるおそれがあるため困った場合はすぐに消費者ホットラインの『188』に電話してください。

    (2021年2月22日時点)

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    Q.厚生労働省の最新情報はどこで見られる?

    A.
    新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は、変異ウイルスへの効果など有効性や安全性に関する最新の情報を新たにホームページで公開しました。

    新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は2月下旬以降、医療従事者から順次、接種できるよう準備を進めていて、有効性などに関する最新の情報を1月18日、ホームページに掲載しました。

    このうち、イギリスなどで見つかっている変異したウイルスへの効果については「一般的にウイルスは絶えず変異するもので、小さな変異でワクチンの効果がなくなるものではない」としています。

    また、国内で唯一、承認申請が行われているファイザーなどのワクチンについては「変異ウイルスにも作用する抗体がつくられたという実験結果が発表されている」としたうえで、日本の審査でも変異ウイルスに関する情報を収集しつつ、適切に有効性や安全性を確認するとしています。

    https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html(NHKのサイトを離れます)

    (2021年1月19日時点)

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    Q.ワクチン接種の優先順位は?

    A.
    ワクチンは特に接種が始まる当初は量が限られているため、政府は優先順位をつけて重症化するリスクの高い人から先に接種することで、重症者や亡くなる人の数を減らすことが期待でき、医療体制を守ることができるとしています。

    政府は、優先順位について総理大臣官邸の特設サイトで示していて、最も早く接種が行われるのは、新型コロナウイルスに感染した患者に頻繁に接する医療従事者などで、続いて、重症化するリスクが高い高齢者、そして、基礎疾患のある人や、高齢者施設などで利用者に直接接する職員としています。

    このあとが一般の人で、妊婦を優先するかどうかや、子どもへの接種を行うかどうかは、安全性や有効性の情報などをみながら検討するとしています。

    また、優先接種となる人たちの詳細についても内閣官房や厚生労働省が示しています。

    具体的に、優先接種の対象となる医療従事者について厚生労働省は、▼新型コロナウイルスに感染した患者に頻繁に接する医療機関の職員であれば診療科や職種を限定しないほか、▼薬局の薬剤師、▼患者を搬送する救急隊員や海上保安庁の職員、自衛隊の職員、さらに、▼対策に当たる保健所や検疫所の職員や宿泊療養施設に関わる人などを挙げています。

    高齢者については65歳以上とする案を示しています。

    そして、基礎疾患の範囲については、慢性の呼吸器の病気や心臓病、腎臓病、肝臓病、それに糖尿病などのほか、免疫の機能が低下する病気などを挙げ、肥満度を示す「BMI」(ビー・エム・アイ)が30以上の肥満の人も対象とする案を示しています。

    また、優先接種の対象となる従業員が従事する施設の範囲について、高齢者向けのさまざまな介護施設のほか、障害者施設なども含むとする案を示しています。

    (2021年2月12日時点)

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    Q.優先接種対象の「基礎疾患」は?

    A.
    厚生労働省は優先接種の対象とする「基礎疾患」を、慢性の心臓病やがんなどとする案をまとめました。肥満の人も含める方針で、対象は820万人にのぼる見通しです。

    新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は
    ▽2021年2月下旬をめどに医療従事者、
    ▽3月下旬をめどに高齢者への接種を始める体制を確保し、
    その後、
    ▽基礎疾患のある人などに優先して接種を行う方針です。

    こうした中、厚生労働省は、優先接種の対象とする具体的な基礎疾患の案をまとめました。

    対象となるのは
    ▽慢性の心臓病や腎臓病などに加え、
    ▽呼吸器の疾患や、
    ▽がんなどの免疫機能が低下する病気、
    ▽睡眠時無呼吸症候群などで通院や入院をしていることが条件です。

    基礎疾患があることを示す証明書の提出は求めず、予診票で確認するとしています。

    肥満の程度を示す「BMI」が30以上の人も優先接種の対象とし、基礎疾患のある人と合わせると、成人だけでおよそ820万人にのぼると推計されています。

    また、医療従事者に続いて優先的に接種を受けられる「高齢者」については、令和3年度中に65歳以上に達する人とします。

    60歳から64歳の人も、ワクチンの供給量によっては基礎疾患がある人と同じ時期に接種を受けてもらうことを検討するということです。

    【優先される基礎疾患は】
    厚生労働省の案で「基礎疾患」とされているのは
    ▽慢性の呼吸器の病気
    ▽慢性の心臓病(高血圧を含む)
    ▽慢性の腎臓病
    ▽慢性の肝臓病(脂肪肝や慢性肝炎を除く)
    ▽インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病、またはほかの病気を併発している糖尿病
    ▽血液の病気(鉄欠乏性貧血を除く)
    ▽免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む)
    ▽病気の治療で、ステロイドなど免疫の機能を低下させる治療を受けている
    ▽免疫の異常に伴う神経疾患や神経筋疾患
    ▽神経疾患や神経筋疾患が原因で身体の機能が衰えた状態(呼吸障害など)
    ▽染色体異常
    ▽重症心身障害(重度の肢体不自由と重度の知的障害が重複した状態)
    ▽睡眠時無呼吸症候群です。

    いずれも通院や入院をしている人が対象となります。

    (2020年12月23日時点)

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    Q.新たなシステムの整備は?

    A.
    ワクチン接種を担当する河野規制改革担当大臣は1月25日夜、記者団に対し、接種を行う自治体が個人の接種状況を把握できる新たなシステムを構築することを明らかにしました。

    新たなシステムでは、自治体が接種に必要なクーポンの番号とマイナンバーを登録し、接種の際、クーポンの情報などを読み取ることで、いつ、どの医療機関で接種したのかや、ワクチンの種類などをリアルタイムに近い形で把握できるということです。

    また、届け出を行えば、引っ越した先の自治体にも接種状況の情報が引き継がれるほか、今後、必要に応じて接種証明の発行に用いることも検討しているということです。

    河野大臣は、記者団に対し「システムは国がやるもので、入力を含め、すべての費用は国が持つ。高齢者の接種に間に合うよう立ち上げていきたい」と述べました。

    (2021年1月25日時点)

    2回の接種が必要な新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は接種開始から9週間以内にすべての高齢者が1回目の接種を受けられる体制を整備するよう自治体に指示しました。

    1月25日に自治体向けの説明会が非公開で開かれ、厚生労働省は3月下旬をめどに高齢者およそ3600万人に接種できる体制を確保するなどといった想定のスケジュールを改めて示しました。

    ファイザーのワクチンは3週間の間隔を空けて2回の接種が必要となる見込みで、厚生労働省は接種を開始して9週間以内にすべての高齢者が1回目の接種を受けられる体制を整備するよう求めています。

    全員が1回目の接種を終える前に、2回目の接種が始まることを想定し、人口10万人で高齢化率が27%の自治体の場合は1週間当たり6000回の接種が必要になるということです。

    また接種を受けてもらう場所は、原則、住民票を登録している市町村としていますが、路上生活をしている人や、家庭内暴力の被害を受けて住民票を移していない人などは申請をすれば居住地の市町村で接種を受けられるということです。

    (2021年1月25日時点)

    新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、政府は接種に必要なクーポン券を住民に送付する際、健康状態を確認する予診票を同封し、事前の記入を促すことも検討しています。

    また接種を希望しても当日、体調が悪く会場に出かけられない高齢者などへの対応も必要になるとして、規模の小さいクリニックも含め医療関係者への協力を求めることも検討しています。

    さらに国民の不安解消にもつなげるため、ワクチン接種を担当する河野規制改革担当大臣は、相談を受け付けるコールセンターを2月設置することを目指す考えを示しました。

    (2021年1月29日時点)

    厚生労働省は、新型コロナウイルスのワクチンの接種を円滑に進めるため、市町村への分配量などの情報を自治体などと共有する新たなシステムを整備することにしています。
    名称はワクチン接種円滑化システム「V-SYS」で、都道府県や市町村、医療機関、卸業者などが、希望するワクチンの量や実際に分配される量、それに接種が行われた回数などの情報をインターネット回線で共有します。

    また、接種を受けられる医療機関のリストや取り扱っているワクチンの種類、予約状況などの情報は一般向けの専用サイトでも公開する予定だということです。

    (2021年2月3日追記)

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    Q.ワクチン輸送と保管の方法は?

    A.
    ファイザーが開発した新型コロナウイルスのワクチンは、専用の冷凍庫を使ってマイナス75度前後で保管されます。

    そして、必要に応じて接種を行う診療所などに冷蔵した状態で輸送します。

    厚生労働省は2月10日にワクチンを輸送する際の新たな指針をまとめ、冷凍せずに輸送する場合は、▽ワクチンが入った容器を国が用意した保冷バッグに入れて固定し、▽輸送にかける時間は原則、3時間以内、▽離島に運ぶ場合などでも12時間以内としています。

    一部の自治体では、輸送にバイクを使用する検討も行っていましたが、解凍したワクチンに振動を与えると品質や有効性が低下するおそれがあるとして、バイクや自転車の利用を避けて、安定した状態で運搬するよう求めています。

    (2021年2月12日時点)

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    Q.接種したら、すぐに帰宅してもいい?

    A.
    アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は、海外で接種を受けた人でまれに重いアレルギー反応が報告されていることから、接種のあと少なくとも15分間は経過を観察するよう自治体に求めることにしています。

    厚生労働省によりますと、ファイザーのワクチンについて、アメリカでは2021年1月18日の時点で、20万回の接種につき1件の割合で、接種をした人に「アナフィラキシー」と呼ばれる重いアレルギー反応が出たことが報告されています。

    このうち90%は、接種から30分以内に発生していたということです。

    これを受けて厚生労働省は、接種を行う自治体に対し、過去に重いアレルギー反応があった人については接種後、30分間経過を観察するよう求めることを決めました。

    そのほかの人も、少なくとも15分間は経過を観察し、症状が出た場合は直ちに救急処置を行うとしています。

    (2021年2月15日時点)

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