Q.接種までの流れは?

A.

ワクチンの接種は、国の指示のもとで市町村など自治体が行うとされています。

接種を希望する人は、原則として住民票を登録している自治体で受けることになりますが▽単身赴任している人や▽入院している人などは、例外的にほかの自治体での接種が認められます。

接種を受けるのに必要なクーポンは自治体から順次、自宅に郵送されます。このクーポンを持参すると、無料で接種を受けることができます。

受け取ったあと、電話などで予約します。

接種会場となるのは▽医療機関や▽公民館や体育館などです。

集団接種の会場では、まず受付で自治体から届くクーポンを提示し、運転免許証や保険証などで本人確認が行われます。

次に健康状態や、これまでにかかった病気などを問診票に記入し、接種が可能かどうかを判断する医師による「予診」があります。

ここまで問題がなければワクチンの接種を受けられます。

ワクチンの接種には1人あたり1、2分程度かかると見込まれています。

接種を終えた人は日付などが記された「接種済証」を受け取ります。

「接種済証」には、どのワクチンを接種したかなどの情報が記載されていて、2回目の接種を受ける際に必要になるということです。

注意が必要なのは、接種が終わってもすぐに帰宅できるわけではないということです。

厚生労働省は、接種後、15分以上、その場で経過観察を行うよう求めていて、接種を終えた人たちは、会場に設けられた専用のスペースで待機することになっています。

海外では、日本への供給が計画されているワクチンについて、接種後に、頭痛やけん怠感などの症状が見られたことが論文などで発表されています。

また、アメリカなどでは、ワクチンの接種を受けた人にまれに「アナフィラキシー」という急激なアレルギー反応が出たケースも報告されています。

接種後、体調に変化が出た場合は、会場に併設されている救護室にいるスタッフに対応してもらえるということです。

(2021年1月27日時点)