【詳しく】高校野球 慶応 107年ぶり優勝 仙台育英 連覇ならず

夏の全国高校野球は23日、決勝が行われ、神奈川の慶応高校が連覇を目指した宮城の仙台育英高校に8対2で勝って優勝しました。慶応は大正時代の第2回大会以来、107年ぶり2回目の優勝です。

慶応 森林貴彦監督の優勝監督インタビューの全文を掲載しています。
記事後半では試合の詳しい経過もお伝えしています。


ーーーー 123 456 789 計HE 
慶  応 210 050 000 8134 
仙台育英 011 000 000 272.

《試合概要》

慶応 丸田湊斗 選手が先頭打者HR

慶応は1回、1番・丸田湊斗選手が先頭打者ホームランを打って、さらに6番・渡邉千之亮選手が野手の間に落ちるタイムリーヒットを打って2点を先制しました。

慶応は2回にも1アウト二塁から、1番・丸田選手がタイムリーヒットを打って追加点をあげました。

追う仙台育英はそのウラ、連続ヒットで二塁三塁のチャンスを作り、内野ゴロの間に1点を返すと、3回には相手のバッテリーミスで1点差に迫りました。

慶応は5回、仙台育英の2人目、高橋煌稀投手を攻め、この回、ヒット4本、打者9人の攻撃で一挙5点を奪ってリードを広げました。

慶応 小宅雅己 投手

投げては5回からリリーフした2年生エースの小宅雅己(おやけ・まさき)投手が強打の仙台育英打線に対して5イニングを無失点に抑え、慶応は8対2で勝って優勝しました。

慶応は、東京に学校があった、慶応普通部として出場した大正時代の1916年の第2回大会以来、107年ぶり2回目の優勝です。

仙台育英は東北勢として初優勝した去年に続く、史上7校目の連覇を目指しましたが、力のある投手陣が慶応打線に序盤から捉えられ、試合の主導権を握れませんでした。

《両チーム談話》

【全文】慶応 森林貴彦監督「高校野球の新しい姿につながるような勝利」

Q.目に光るものがありますが、いまはどんな気分ですか?
A.だいぶ目に光るものがありますが、仙台育英さん、この球場に来ていただいた観客の皆さんのおかげで実力プラスアルファの部分が出せたんじゃないかと思って本当に感謝しています。

Q.一塁側ダグアウトでは仙台育英の須江監督も拍手しています。試合後はことばも交わされていましたが、どんなお話をされたんですか?
A.細かいことはいいんですけど、とにかくおめでとうと言っていただいたので、またよろしくお願いしますという話をしました。

Q.107年ぶり、1世紀を超えて深紅の大優勝旗を手にしたのは、いかがですか?
A.きょう、球場に来たみなさんの応援もそうですし、テレビの向こうやネットの向こうにいらっしゃる多くの方々に応援されて、支えてもらって、きょうの試合がありますし、きょうの結果があります。本当にありがとうございます。

Q.1回に丸田選手のホームランから始まる展開で、チームにエネルギー与える展開となりましたが、どう見ていましたか?
A.初回がひとつのチャンスと思っていて、ちょうどキャプテンの大村選手がじゃんけんに負けて先攻にしてくれたので、表の攻撃にまずいきたいなと思ってひそかにねらっていましたが、見事な当たりでした。

Q.好投手相手に13安打8得点でした。打線をどう見ますか?
A.打ったバッターもそうなんですけど、分析を担当してくれた大学生のコーチや高校3年生のスタッフとか本当にみんなのおかげですね。

Q.投げては鈴木投手、小宅投手がつなぎましたが?
A.なんとか鈴木投手がこの場で覚醒してくれるといいなとマウンドに送り出し、途中から小宅投手ということを考えていたので、よくつないでくれました。

Q.スタンドの部員含めて役割果たしたと思いますが、どんなことばをかけますか?
A.100人を超える大所帯で、甲子園のベンチに入るのは20人で、でも、そのほかにいろんな仕事があっていろんな役割を全うしてくれたので、本当に全員の勝利です。

Q.大会を通して選手たちのにこやかな表情が印象的でした。野球の魅力をどう感じてもらいたいとお考えですか?
A.慶応が優勝することで、高校野球の新たな可能性とか多様性とか、そういったものを何か示せればいいなと思って、日本一を目指して常識を覆すという目的に向けて頑張ってきたので、今回の優勝から新しいものが生まれてくるということがあるのであれば、それは本当にうれしく思いますし、うちの優勝だけではなくて高校野球の新しい姿につながるような勝利だったんじゃないかなと思います。

慶応 大村昊澄主将「辛い思いが全部報われた」

試合後、慶応のキャプテン、大村昊澄(おおむら・そらと)選手は優勝した瞬間の気持ちについて「日本一とか高校野球の常識を変えたいとか大きなことを言ってきて、笑われることや、いろいろ言われることもあった。辛い思いが全部報われた」と振り返りました。春のセンバツ高校野球で延長の末、敗れた仙台育英については「春に負けてからずっと仙台育英を倒そうと練習してきた。漫画に描いたかのようなシナリオで、絶対優勝してやろうと思った。応援してくださった全ての人のおかげでの優勝だと思っている」と話しました。そのうえで「自分たちのプレーや試合を見て、少しでも野球っていいな、野球って楽しいなと思ってくれたら自分たちの望みは叶う」と話していました。

先頭打者HR 慶応 丸田湊斗選手「最高の夏になった」

先頭打者ホームランを打った慶応高校の丸田湊斗(まるた・みなと)選手は「すごく嬉しい。今までに公式戦で1本もホームランを打っていなくて、このために取っていたのかなと思った」と話しました。そして、優勝については「いろんな感情が混ざって、ことばでは表せないが、嬉しいという気持ちが一番大きい。世界中のどんな人を探しても最高の夏になったと思う」と話しました。

慶応 小宅雅己投手「声援の後押しで強力打線を抑えられた」

5回から登板し仙台育英打線を無失点に抑えた慶応のエース、小宅雅己投手は「良い流れで来ていたのでこの流れを切らさず、さらに勢いをつけていこうとマウンドに立ちました。1球1球の声援が後押ししてくれて強力な仙台育英打線を抑えることができました」と話していました。ことしのセンバツで敗れた仙台育英に勝ったことについては「センバツで負けたからこそ“打倒 仙台育英”とチームみんなで練習してきて、自分の成長にもつながったと思います。仙台育英というすごいチームと戦えて勝つことができて本当にうれしいです」と話していました。

仙台育英 須江航監督「ミスを重ねてしまったのが敗因」

準優勝となり史上7校目の連覇を逃した仙台育英の須江航監督は「勝負ごとは甘くないなと思いました。ミスを重ねてしまったのが敗因だったと思います。慶応は技術やフィジカルなど現代野球に必要な要素がそろっていて、このチームに負けるならしかたない、勝者にふさわしいなと思いました」と話していました。その上で「試合後、選手たちは、ぼろぼろ泣いていましたが『負けたときに人間の価値が出るから、どこで負けても全力で拍手を送ってほしい』と前に話したことを守って、相手に向かって一生懸命拍手していました。その姿は自分の誇りです」と選手をたたえました。

仙台育英 山田脩也主将「いい経験も 苦い経験もさせてもらった」

仙台育英のキャプテン、山田脩也選手は「1番は悔しいんですけど、慶応が強かったので、3年生は次のステージで飛躍して、1、2年生には甲子園にまた戻ってきてほしいなと思います」と前を向きました。そのうえで「本当にいい経験もしたし、苦い経験もさせてもらって、先輩方に感謝したいなと思いますし、保護者の方や控えの選手、応援してくれたすべての方々に感謝したいなと思います」と話していました。

清原和博さん「立派に育ってくれたと感じた 褒めてあげたい」

慶応の清原勝児選手の父親で、高校時代に大阪のPL学園で活躍した清原和博さんは「おめでとうございます。力としては仙台育英が上ではないかと分析していたのですが、慶応は青コーナー、チャレンジャーとして精神的には優位だったのかもしれません。自由なエンジョイ野球の優勝で僕自身にとっても野球観が変わる思いがしました」とコメントしました。勝児選手については「優勝の喜びも、先発で出られなかった悔しさもあるでしょう。まだ野球人生は終わってないししばらく、ゆっくりと高校生らしい生活を送ったあと、次の目標に向かってほしい。私の息子で注目され、苦しさもあったと思います。しかし、立派に育ってくれたと感じました。褒めてあげたいです」としています。清原さんはPL学園で1983年と1985年の夏の甲子園で優勝していて、今回、親子で優勝を果たしたことになります。

慶応OB サッカー元日本代表 武藤嘉紀「皆さんを誇りに思う」

サッカーの元日本代表でJ1のヴィッセル神戸に所属する武藤嘉紀選手が母校、慶応高校の優勝を受けて祝福のコメントを出しました。甲子園球場で決勝を見届けた武藤選手は「すばらしい試合で終始手に汗を握りハラハラドキドキしていました。学業との両立が難しい中、努力を続け、数々の強豪校を倒し107年ぶりの優勝を成し遂げた野球部の皆さんを誇りに思います」と敬意を示しました。

大会前には高級の寝具を野球部に贈るなど母校の後輩をサポートしていて「宿舎の寝具が合わず睡眠不足などに陥るのは僕も経験したので、よい睡眠をとって1日でも長く甲子園に残ってベストなコンディションでプレーして欲しいと思い贈らせていただきました。優勝までたどり着いた後輩たちの雄姿を目の前で見て、たくさんのすばらしい刺激をいただいたので、このエネルギーをヴィッセルの初のJ1優勝と天皇杯制覇につなげていきたいです」とコメントしました。

《慶応 最長ブランクの優勝に》

105回の歴史を数える夏の全国高校野球で、慶応の107年ぶりとなる優勝は前回の優勝から最も間隔が空いた優勝となりました。

同じチームによる複数回の優勝のうち、これまでで最も間隔が空いたのは、1962年の44回大会を制し、2016年の98回大会で2回目の頂点に立った栃木の作新学院の54年ぶりでした。1962年は史上初めての春夏連覇、2016年は現在、プロ野球・西武で活躍する今井達也投手がエースとして優勝投手となりました。

▽2015年の東海大相模(神奈川)は45年ぶり
▽2009年の中京大中京(愛知)は43年ぶりの優勝でした。

《慶応高校野球部の歴史》

慶応高校の野球部は明治時代の1888年に「三田(みた)ベースボール倶楽部」として創部し、これまで夏は19回、センバツは10回出場している伝統校です。

創部当初は東京に学校があり、慶応普通部として出場した大正時代の1916年に夏の全国高校野球の前身、全国中学野球で初出場、初優勝を果たしました。その4年後の1920年にも準優勝するなど大会の創生期に躍進し、戦後、学校が神奈川に移り、1950年から神奈川県高校野球連盟に加盟しました。

1962年の夏を最後に甲子園出場から長く遠ざかりましたが、2005年のセンバツに出場を果たし2勝をあげたほか、2008年の夏は88年ぶりに準々決勝に進みました。2015年に森林貴彦監督が就任してからは、2018年とことし、いずれも春夏連続で出場しました。

この夏はここぞの場面の集中打が目立ち
▽2回戦で北陸(福井)に9対4
▽3回戦で広陵(広島)に6対3
▽準々決勝で沖縄尚学(沖縄)に7対2
▽準決勝で土浦日大高(茨城)に2対0で勝って、甲子園球場で行われた高校野球の全国大会としては初めて決勝に進んでいました。

野球界だけでなく、政治や経済などの各界でOBが活躍していて、アルプス席では3000人以上の応援団が伝統の応援歌「若き血」を歌うなどして選手たちを後押ししてきました。

◆◆試合速報◆◆

《先発メンバー》

◆先攻:慶応(神奈川)

球場入りする慶応

1.(中)丸田湊斗
2.(遊)八木陽
3.(捕)渡辺憩
4.(一)延末藍太
5.(右)加藤右悟
6.(左)渡邉千之亮
7.(三)福井直睦
8.(二)大村昊澄
9.(投)鈴木佳門

◆後攻:仙台育英(宮城)

球場入りする仙台育英

1.(中)橋本航河
2.(遊)山田脩也
3.(三)湯浅桜翼
4.(右)齋藤陽
5.(捕)尾形樹人
6.(左)鈴木拓斗
7.(一)住石孝雄
8.(投)湯田統真
9.(二)登藤海優史

決勝前に握手する慶応 森林監督(左)と仙台育英 須江監督(右)

《アルプスからは両チームの元主将も声援》

慶応 1960年 センバツ8強の主将 81歳

慶応のアルプス席には63年前、1960年の春のセンバツでベスト8に入った当時のキャプテン、丸山武三さん(81)が駆けつけました。丸山さんは後輩たちが107年ぶりの優勝を目指していることについて「本当にすばらしいことです。母校が決勝まで来て誇らしいです。試合を見ていると一生懸命プレーしていた63年前の光景を思い出します。これまで自分たちのチームが一番強いと思っていましたが、今の慶応野球部には負けると思います」と話しました。後輩たちに向けては「本当によく頑張っていると思います。応援で選手の背中を後押しして、ここまできたら日本一になってもらいたいです」と笑顔で話していました。

仙台育英 去年の初優勝時の主将

仙台育英のアルプス席には、去年、東北勢初の優勝を果たした時のキャプテン、佐藤悠斗さんが応援に駆けつけました。佐藤さんは「ここまでの試合ではミスが出ていたところもありましたが、少しずつ解消できている。今は完璧な状態なのではないか思います」と話しました。決勝に臨んでいる選手たちに向けては「もちろん連覇を期待しています。達成したらすごいと思いますが、最後の試合なので楽しんで悔いのないプレーを心がけてほしいです」とエールを送っていました。

14:01【試合開始】

午後2時1分、夏の全国高校野球の決勝、宮城の仙台育英高校 対 神奈川の慶応高校の試合が始まりました。先攻は慶応、後攻が仙台育英です。慶応は、大正時代の第2回大会以来、107年ぶり2回目の優勝を、仙台育英は、東北勢として初優勝した去年に続く、史上7校目の連覇を目指します。

★【1回表】慶応 1番・丸田 先頭打者HRで先制

慶応 丸田湊斗選手が先頭打者HR

慶応は丸田の先頭打者ホームランで先制し、さらに渡邉のタイムリー内野安打で1点を追加しました。

1.丸田 ライトへの先頭打者ホームラン
(★仙台育英0-2慶応)

慶応 丸田湊斗選手

2.八木 ショートフライ
3.渡辺 レフト前ヒット
4.延末 ワイルドピッチで渡辺は二塁に フォアボール
(1アウト一塁二塁)
5.加藤 レフトフライ
6.渡邉 センターへのタイムリーヒットで1点追加
(★仙台育英0-2慶応)
(2アウト一塁三塁)
7.福井 レフトフライ

【1回ウラ】仙台育英 ランナー出すも併殺打

慶応の先発 鈴木佳門投手

1.橋本 ショートゴロ
2.山田 サードのエラーでランナー一塁
3.湯浅 ショートゴロ ダブルプレー
(仙台育英0-2慶応)

★【2回表】慶応 追加点 1番・丸田 今度はタイムリー

慶応 丸田湊斗選手がタイムリー

慶応は丸田のタイムリーヒットで1点を追加、リードを3点に広げました。

8.大村 フォアボール
9.鈴木 送りバント
(1アウト二塁)
1.丸田 ライト前へのタイムリーヒット
(★仙台育英0-3慶応)
2.八木 送りバント
(2アウト二塁)
3.渡辺 空振り三振

★【2回ウラ】仙台育英 内野ゴロの間に1点返す

3点を追う仙台育英は1点を返し、2点差としました。

4.齋藤陽 センター前ヒット
5.尾形 ライトへのツーベースヒット
(ノーアウト二塁三塁)
6.鈴木 見逃し三振
(1アウト二塁三塁)

7.住石 セカンドゴロ 三塁ランナーが生還
(★仙台育英1-3慶応)
(2アウト三塁)
8.湯田ショートゴロ

【3回表】慶応 満塁のチャンスも追加点ならず

仙台育英の先発 湯田統真投手

3回表、慶応はチャンスをつくりましたが追加点はあげられませんでした。

4.延末 空振り三振
5.加藤 レフト前ヒット
6.渡邉 フォアボール
(1アウト一塁二塁)
7.福井 セカンドへの内野安打 三塁をまわったランナーはタッチアウト
(2アウト二塁三塁)
8.大村 フォアボール
(2アウト満塁)
9.鈴木 見逃し三振
(仙台育英1-3慶応)

★【3回ウラ】仙台育英 1点差に詰め寄る

仙台育英はワイルドピッチの間にランナーがかえり、1点差としました。

9.登藤 デッドボール
1.橋本 一塁ランナー盗塁成功 ショートのエラー
(ノーアウト二塁三塁)
2.山田 ショートフライ
3.湯浅 サードゴロ 飛び出していた三塁ランナーがアウト
(2アウト二塁三塁)
4.齋藤陽 ワイルドピッチ 三塁ランナーが生還
(★仙台育英2-3慶応)
 ピッチャーゴロ

【4回表】慶応 ランナー出すも無得点

1.丸田 空振り三振
2.八木 ライト前ヒット
3.渡辺 一塁ランナー八木が盗塁失敗
 ライトフライ
(仙台育英2-3慶応)

【4回ウラ】仙台育英 チャンスも得点奪えず

仙台育英は尾形のツーベースヒットでチャンスを作りましたが後続にヒットが出ずに追加点は奪えませんでした。

5.尾形 ライトへのツーベースヒット
6.鈴木 空振り三振
7.住石 見逃し三振
8.湯田→代打 寺田 ピッチャーゴロ悪送球
(2アウト一塁三塁)
9.登藤 空振り三振
(仙台育英2-3慶応)

ピンチをしのいだ慶応 鈴木佳門投手

★【5回表】慶応 5点追加 仙台育英のエース高橋から

仙台育英は先発の背番号「10」の湯田統真投手から背番号「1」のエース高橋煌稀投手に交代しました。慶応は福井選手のタイムリーツーベースや相手のエラーなどで5点をあげてリードを広げました。

4.延末 セカンドへの内野安打
5.加藤 センターフライ
6.渡邉 空振り三振
(2アウト一塁)
7.福井 レフトへのタイムリーツーベース 一塁から延末が生還
(★仙台育英2-4慶応)
8.大村 フォアボール
(2アウト一塁二塁)
9.代打・安達 レフト前のタイムリーヒット
(★仙台育英2-5慶応)
(2アウト二塁三塁 二塁ランナー→代走・村上)

1.丸田 センターとレフトが交錯してフライを落球、ランナー2人生還
(★仙台育英2-7慶応)

慶応 八木陽選手がタイムリー

2.八木 ライト前ヒットで1点追加 送球ミスの間に進塁
(★仙台育英2-8慶応)
(2アウト二塁)
3.渡辺 レフトフライ

【5回ウラ】仙台育英 三者凡退 慶応はエースの小宅に

慶応はピッチャーをエースの小宅に代えました。仙台育英は三者凡退で終わりました。この試合、両チーム通じてはじめての三者凡退です。

1.橋本 レフトフライ
2.山田 センターフライ
3.湯浅 レフトフライ
(仙台育英2-8慶応)

【6回表】慶応 満塁のチャンスも追加点ならず

仙台育英 高橋煌稀投手

6回表、慶応は満塁のチャンスをつくりましたが追加点はあげられませんでした。

4.延末 レフトへのファールフライ
5.加藤 センターにフェンス直撃のツーベースヒット
6.渡邉 フォアボール
(1アウト一塁二塁)
7.福井 レフト前ヒット
(1アウト満塁)
8.大村 見逃し三振
(2アウト満塁)
9.小宅 9球目で空振り三振
(仙台育英2-8慶応)

【6回ウラ】仙台育英 2イニング連続で三者凡退

4.齋藤陽 セカンドゴロ
5.尾形 センターフライ
6.鈴木 空振り三振
(仙台育英2-8慶応)

【7回表】慶応 この試合初の三者凡退

7回表、仙台育英はレフトの守備が鈴木拓斗選手から伊藤達也選手に代わりました。慶応はこの試合初めての三者凡退に終わりました。

1.丸田 空振り三振

仙台育英 橋本航河選手が好捕

2.八木 センターフライ 仙台育英のセンター橋本がファインプレー。
3.渡辺 ライトフライ
(仙台育英2-8慶応)

【7回ウラ】仙台育英 ランナー出すも得点奪えず

仙台育英は代打の下山が2アウトからツーベースヒットを打ちましたが得点はできませんでした。

7.住石 セカンドゴロ
8.高橋→代打・齋藤敏哉 見逃し三振
9.登藤→代打・下山 ライトへのツーベースヒット
1.橋本 ショートゴロ
(仙台育英2-8慶応)

【8回表】慶応 2イニング続けて三者凡退

8回表、仙台育英は5回から投げていた背番号「1」の高橋煌稀投手から背番号「11」の田中優飛投手に交代しました。慶応は三者凡退に終わりました。

4.延末 ファーストゴロ
5.加藤 空振り三振
6.渡邉 センターフライ
(仙台育英2-8慶応)

【8回ウラ】仙台育英 三塁まで進むも得点ならず

仙台育英は連打で三塁までランナーを進めましたが無得点に終わりました。

2.山田 センターフライ
3.湯浅 ライトフライ
4.齋藤陽 センター前ヒット
5.尾形 センター前ヒット
(2アウト一塁三塁)
6.伊藤 ファーストゴロ
(仙台育英2-8慶応)

【9回表】慶応 代打・清原登場 チャンス広げるも追加点ならず

慶応 代打・清原勝児選手が四球

9回表、慶応は清原勝児選手が代打で登場しフォアボールを選びました。その後、一塁二塁までチャンスを広げましたが追加点はあげられませんでした。

7.代打・清原 フォアボール→代走は宮尾
8.大村 デッドボール
(ノーアウト一塁二塁)
9.小宅 二塁ランナーが飛び出しタッチアウト 空振り三振
1.丸田 ライトフライ
(仙台育英2-8慶応)

【9回ウラ】仙台育英 得点奪えず 慶応が107年ぶり優勝

仙台育英は無得点で終わりました。慶応が8対2で連覇を狙った仙台育英を破り優勝しました。慶応の優勝は107年ぶり2回目です。

7.住石 内野安打とピッチャーの悪送球
(ノーアウト二塁)
8.齋藤敏哉 見逃し三振
9.田中→代打・細田 ライトフライ
1.橋本 レフトファウルフライ
(仙台育英2-8慶応)

【今大会 勝ち上がり】

【準々決勝 以降】

《両チーム 今大会データ(準決勝まで)》

◆仙台育英(宮城)/5試合

▽1回戦:19-9 浦和学院
▽2回戦:8-2 聖光学院
▽3回戦:4-3 履正社
▽準々決勝:9-4 花巻東
▽準決勝:6-2 神村学園

【チームデータ】
▼チーム打率:.349
▼ホームラン数:5
▼盗塁:10
▼犠打:13
▼1試合平均得点:9.2
▼1試合平均失点:4
▼チーム防御率:3.20
▼失策:9

◆慶応(神奈川)/4試合

▽2回戦:9-4 北陸
▽3回戦:6-3 広陵
▽準々決勝:7-2 沖縄尚学
▽準決勝:2-0 土浦日大高

【チームデータ】
▼チーム打率:.323
▼ホームラン数:0
▼盗塁:4
▼犠打:11
▼1試合平均得点:6
▼1試合平均失点:2.25
▼チーム防御率:2.19
▼失策:2

《試合の見どころは》

【仙台育英(宮城)】
今大会の仙台育英は、去年の決勝で優勝投手となったエースの高橋煌稀投手と、150キロ台の力強いストレートを投げる湯田統真投手を中心とした層の厚い投手陣が、安定感があります。準決勝は先発の高橋投手から湯田投手につないで2失点にまとめましたが、決勝では、どのような投手起用をするのか注目です。

また、打線はことし春のセンバツの3試合では長打がわずか1本でしたが、今大会はここまで5試合でホームラン5本、1試合平均の得点が9.2と好調です。

投打に力を発揮できれば、東北勢として初優勝した去年に続く、史上7校目の連覇が近づきます。

【慶応(神奈川)】
対する慶応は、広陵(広島)や沖縄尚学(沖縄)など前評判の高い好投手を擁するチームに打ち勝ってきました。広陵との3回戦では延長10回タイブレークで3点を挙げて勝ち越し、沖縄尚学との準々決勝では2点を追う6回に6点を奪うなど、ここぞの場面での集中打が光りました。

いずれの試合も俊足の1番・丸田湊斗選手がヒットでチャンスを作って得点につなげていて、3回戦で5打点をあげた延末藍太選手など中軸で返す得点パターンが目立っています。

準決勝で完封した2年生エースの小宅雅己投手を中心とした投手陣と4試合でエラー2つの堅い守りで接戦に持ち込めば、大正時代の1916年の第2回大会以来、107年ぶりの優勝が見えてきます。

《今春センバツは仙台育英が延長戦制す》

両チームは、ことし春のセンバツの2回戦で対戦し、投手戦となったこの試合は仙台育英が延長10回タイブレークのすえ、2対1でサヨナラ勝ちしています。