Jリーグに名を残せるような選手になりたい

町野修斗

サッカー #自分を奮い立たせたいとき

湘南ベルマーレのフォワード、町野修斗、23歳。
昨シーズン、J1で日本選手最多の13得点をマーク。

三重県伊賀市出身でゴールを決めたあとの「忍者ポーズ」も、すっかりおなじみになった。

その特長の1つがゴールのバリエーションの多さだ。

右足で8ゴール。
1メートル85センチの長身を生かしたヘディングで3ゴール。
利き足ではない左足でも2ゴールを決めた。

2019年までJ3でプレーしていたが、どこからでも点を取れる万能型ストライカーとして急成長。J2、そしてJ1へと舞台を駆け上がった。

そして去年7月。東アジア選手権で初めて代表入りし、ワールドカップにも追加招集された。しかし、本大会で町野に出番が回ってくることはなかった。

「一生忘れられない、悔しい大会になった」

おととし9月から、およそ7か月かけてワールドカップのアジア最終予選を戦った日本。
本大会の出場権をかけた、しれつな戦いに町野は1試合も出場していなかった。

「僕はみんなと一緒に予選を戦っていない。信頼が足りなかった」

信頼をつかみ取り、常に代表に呼ばれる存在になるために、ワールドカップで感じた経験を生かさなければならない。

「世界のレベルを基準にできることが僕がワールドカップを経験した中でポジティブなことなので、しっかりその基準を持ちながらプレーしていきたい。自分自身、弱点が少なくていろんなことができるタイプだと思っているけれど、全部をさらにレベルアップしないと世界では戦っていけないし、Jリーグで厳しいマークにあったときに対応できないから」

迎えた30周年のJリーグ。
町野は開幕ゲームで昨シーズン1つもなかったアシストを2つマークした。
自分に相手の守備が集中するなか、周りを生かすプレーができれば得点のチャンスはさらに増えると考えている。

今シーズンの目標に掲げたのは背番号と同じ18ゴール。
昨シーズン、あと1点足りなかった得点王にも意欲を見せる。

“Jリーグ節目のシーズンの主役になる”

プレーの幅をさらに広げて町野が挑む。
「30周年の年に、こうやってプレーできるのでJリーグに名を残せるような選手になりたい。1試合1試合、しっかり積み上げながら代表に呼ばれたら結果を残せるように常に準備をしていきたい」

サッカー #自分を奮い立たせたいとき