【詳しく】センバツ 健大高崎が初の決勝進出 星稜に逆転勝ち

センバツ高校野球は30日、準決勝の2試合が行われ、第1試合では、群馬の高崎健康福祉大高崎高校が石川の星稜高校に5対4で逆転勝ちして、春夏通じて初めての決勝進出を決めました。

記事後半では試合の経過を詳しくお伝えしています。

健大高崎が7回に3得点で逆転勝ち

健大高崎は2点を追う4回、6番・加藤大成選手のセンターへの2点タイムリーツーベースで2対2の同点に追いつきました。

そのウラ、エラーで1点を勝ち越されますが、7回に1番・斎藤銀乃助選手の右中間を破るタイムリースリーベースで同点に追いつきました。

高山裕次郎選手が勝ち越し打

さらに3番・高山裕次郎選手と4番・箱山遥人選手の2者連続タイムリーで5対3と2点を勝ち越しました。

箱山遥人選手の適時打で生還

健大高崎はそのウラに1点を返され、1点差に迫られますが、左指のまめの影響もあって先発を回避した佐藤龍月投手が8回から2人目としてマウンドに上がり、2イニングをヒットなしで抑えて、リードを守りきりました。

健大高崎 佐藤龍月 投手

健大高崎は星稜に5対4で逆転勝ちして、春夏通じて初めての決勝進出を決めました。群馬県勢がセンバツで決勝に進むのは、1955年の桐生高校以来、69年ぶりです。

健大高崎が初の決勝へ

星稜は2回、今大会の打率が5割を超える8番・中島幹大選手のタイムリー内野安打で先制するなど序盤は優位に試合を進めましたが、先発した左投げのエース、佐宗翼投手が7回につかまって逆転され、石川県勢としてセンバツでは初めての決勝進出はなりませんでした。

星稜は決勝進出ならず

《健大高崎 監督・選手談話》

青柳監督「気負わずに 群馬県勢初のセンバツ優勝を」

逆転勝ちで決勝進出を決めた健大高崎の青柳博文監督は「きょうは前半、自分の采配がうまくいかなかったが、選手たちにヒットは出ていたので細かいことをやるよりも打たせたほうがいいと思って後半、切り替えて挑みました。選手たちは好投手の佐宗投手に対して、ねらい球を絞って、よく打ってくれて、私のミスをカバーしてくれました」と試合を振り返っていました。そして、投手陣については「先発した石垣投手はヒットは打たれましたが失点を1点ずつに抑えて、試合を作ったくれたことが大きかったです。逆転した8回以降は、継投した佐藤投手が指の状態が悪い中で痛みに耐えながら無失点に抑えてくれました。よく投げてくれました」とたたえていました。
そのうえで31日の決勝に向けて「あまり気負わずに、うちらしい野球を見せて、群馬県初のセンバツ優勝をつかみ取りたい」と意気込んでいました。

高山裕次郎選手「優勝して恩返ししたい」

7回に勝ち越しのタイムリーツーベースヒットを打った健大高崎の高山裕次郎選手は「1打席目にバントミスをしてしまってやり返すならここしかない、決めてやると思って、打席に入りました。ねらっていたアウトコースのボールにうまく反応できて打ち返すことができてよかったです」と振り返っていました。
そして31日の決勝に向けて「自分たちのスタイルは打ち勝つ野球なので、つなぐ打線を心がけて好投手相手にも、しっかりと弾き返して、打ち勝ちたいと思います。いろんな人の支えがあってここまで来られたと思うので、しっかり勝って優勝して恩返ししたいです」と話していました。

箱山遙人 主将「あした勝って涙を流せるよう対策」

3本のヒットを打った4番キャッチャーでキャプテンの箱山遙人選手は「自分たちのチームは、1点差を守りきるチームを目指してきました。1点を守りきったのは、自信になりました」と喜びを語りました。星稜打線については「石垣投手の球にも、しっかり対応してきて手ごわい打線でしたが、ビッグイニングを作らせず1点ずつに抑えられたのがよかった点です」と振り返りました。
また、先発の石垣投手と2人目の佐藤投手について「2人とも能力はトップクラスでマウンド度胸もついてきてると思います。接戦でもびびらず実力を発揮できています」と話していました。
そして、31日の決勝に向けて「またあした勝って涙を流せるよう切り替えて万全の対策をして臨みたいです」と意気込んでいました。

佐藤龍月投手「どんな状態でも自分の投球するのがエース」

8回からリリーフして2イニングを無失点に抑えた健大高崎の佐藤龍月投手は「指の状態が悪く、血が出ていましたが、どんな状態でも自分のピッチングをするのがエースの仕事だと思って強い気持ちを持って投げました。無失点で抑えるという自分の役割を果たせてうれしいです」と話していました。
そして決勝に向けて「自分が先発する気持ちでしっかり準備をして、あすもチームを勝たせるピッチングをしたいです」と話していました。

【解説】健大高崎“悪い流れ吹き飛ばす長打力”

健大高崎は送りバントやスクイズを相次いで失敗するなど攻撃面で悪い流れが続きましたが、中盤以降、持ち味の長打力を発揮して展開をがらりと変えました。

健大高崎は準々決勝までの3試合でいずれも先制し、投手陣もわずか1失点に抑えるなど1度もリードされない危なげない戦いぶりを見せていましたが、星稜との準決勝は、全く違う展開となりました。

1回の攻撃では、ノーアウト一塁、二塁の場面で3番の高山裕次郎選手の送りバントがキャッチャーの目の前に転がり、ダブルプレーになるなど序盤はチャンスを生かせず、2回には先制されて今大会初めてリードを許しました。

2点を追う4回はノーアウト二塁、三塁のチャンス。この場面で青柳博文監督は6番の加藤大成選手にツーボールからの3球目にスクイズのサインを出しましたが、ファウルとなり、ここも失敗。青ヤギ監督は「細かいことをやるより打たせた方がいいと思った」と打つサインに切り替えると、加藤選手が直後の4球目をとらえて、センターへの2点タイムリーツーベースとして同点に追いつきました。

持ち前の長打力を遺憾なく発揮したのは再びリードされて迎えた7回でした。この回も送りバントを失敗してランナーを進められず、嫌な流れとなった場面でしたが、1番の斎藤銀乃助選手が鋭いライナーで右中間を破るスリーベースを打って一塁ランナーをホームにかえしました。
2アウトとなったあと、1回に送りバントを失敗していた3番の高山選手もレフト線に鋭くはじき返してタイムリーツーベースとして、この回、一気にたたみかけて逆転しました。

小技の失敗を持ち前の長打力でカバーした形となり、高山選手は「取り返すならここしかないと思っていました。自分たちの本来の打ち勝つスタイルが出せてよかったです」と胸を張り、青柳監督も「長打が出るのがうちらしさ。采配がうまくいかないなか、選手たちがよく打ってくれました」と、たたえました。

ことしのセンバツから反発力を抑えた新たな基準の金属バットが導入され、今大会は準決勝まででホームランはわずか3本、去年と比べて長打も大きく減っています。新基準バットの“元年”となるセンバツで強力打線を特長とする健大高崎が優勝できるか、決勝は今後の高校野球を占う一戦になるかもしれません。

《星稜 監督・選手談話》

山下監督「石川県の方々に力を与えることができていたら」

敗れた星稜高校の山下智将監督は「盗塁とかバントとか泥臭くなんとか食らいついていこうと、うちの選手たちも頑張っていた。先制点を奪い、その後も点を追加したが最後まで相手の投手を攻略できた感覚はないし、やはり全てにおいて相手の方が強く、まだまだ及ばなかった」と試合を振り返りました。
完投したエースの佐宗翼投手のピッチングについては「前の試合の疲れも残っていたと思うが、前回よりも修正して最後まで頑張ってくれた。交代の準備をしていたが、気持ちの入った投球をできていたのでエースに託すことにした」と話しました。
そして、石川県勢初のベスト4に進出したこの大会を振り返って「このチームは粘り強く戦うことしかできないが、そんな中でも勝ち抜けたのは、いろんな方から声をかけていただいたからだ。震災で今も大変な思いをしている石川県の方々に野球をする姿を通して力を与えることができていたらうれしい。打撃を鍛え直して、この舞台に戻りたい」と前を向いていました。

芦硲晃太 主将「震災のあと1つになることができた」

敗れた星稜高校のキャプテンの芦硲晃太選手は「相手の方が打撃力も投手力もありました。ランナーが出ると、どの選手も1歩目が速く、外野にいても絶対にホームに返るという強い気持ちが伝わってきました。僕たちも練習を突き詰めて少しでも近づけるようにしないといけません」と試合を振り返りました。
そのうえで、元日の震災から準決勝までの大会を振り返って「震災のあと、1人1人にはさまざまな思いがあったと思いますが、それでもここまで1つになることができました。最初はどうなるかわからず、ましてやここまで勝てるとは思っていませんでした。いい仲間に恵まれて甲子園に連れてきてもらいました。この舞台で結果を出せず、もっといいキャプテンになりたいです」とさらなる成長を誓っていました。
また、同じ石川の日本航空高校石川の選手と大会期間中にメッセージのやりとりがあったと明かし「キャプテンの寳田一慧選手には初戦で敗れた際に、“優勝してくれ”とメッセージを受けていました。そうした思いも胸に絶対に勝つという気持ちで臨んでいたのですが、力が足りませんでした。寳田選手には、“託された思いを果たせなくてごめん。お互いに切磋琢磨して頑張ろう”と伝えたいです」と、ことばを詰まらせながら話していました。

佐宗翼投手「自分の実力が足りずに失点をしてしまった」

9回を完投したものの5失点で敗れた星稜高校のエース、佐宗翼投手は「前回の試合では、失点やエラーが出たときに、気持ちの浮き沈みが出ていましたが、その反省点を踏まえて、きょうの試合に臨みました。失点してピンチの場面でもこのチームメートであれば、守り切ってくれると信じて投げていました。自分の実力が足りずに失点をしてしまい申し訳ない気持ちです」と話しました。
7回に3失点で逆転を許した場面については「低いところにボールを集め、とにかく甘いところにボールがいかないように意識していました。ただ厳しいコースであってもボールが弱ければ相手に打たれてしまいますし、力で負けてしまった印象です」と静かに話しました。
その上で「こういうところで勝ち切れないのは、まだまだ自分が甘いからだと思います。悔しい思いをして帰って、夏こそは絶対に優勝したいです。もう負けたくはありません」と今後に向けて奮起していました。

【トーナメント表】

“健大高崎を応援”高崎市役所でPV

健大高崎の地元、群馬県高崎市の市役所のロビーに設けられたパブリック・ビューイングの会場にはおよそ50人が集まり、高校が配ったおそろいの帽子をかぶり、タオルを首にかけながら試合を観戦しました。

そして、決勝進出を決めると会場では「やったー」などと声を上げて抱き合う人の姿も見られました。

母親と観戦していた健大高崎の女子生徒は「みんなが頑張ってくれてよかったです。あすは甲子園に行って応援します」と興奮した様子で話していました。
8回に代打で出場した金井俐樹選手の祖母は「感無量です。孫が送りバントを決めてくれて本当にうれしいです。次も悔いのない試合をして勝ってもらいたい」と話していました。
さらに、息子が野球部に所属していた女性は「まだ夢のような感じです。終盤は選手たちの勝利への執念が画面越しにも伝わってきて、感慨深く見ていました。群馬県民の悲願となる日本一を選手たちにかなえてもらいたいです」と話していました。

==試合経過==

《先発メンバー》

◆先攻:健大高崎(群馬)

▽1(右)斎藤銀乃助
▽2(遊)田中陽翔
▽3(二)高山裕次郎
▽4(捕)箱山遙人
▽5(一)森山竜之輔
▽6(三)加藤大成
▽7(左)岸野祥大
▽8(投)石垣元気
▽9(中)佐々木貫汰

◇後攻:星稜(石川)

▽1(遊)吉田大吾
▽2(二)中谷羽玖
▽3(中)芦硲晃太
▽4(三)萩原獅士
▽5(一)服部航
▽6(捕)能美誠也
▽7(右)専徒大和
▽8(左)中島幹大
▽9(投)佐宗翼

11:03

【試合開始】

午前11時3分、準決勝の第1試合、石川の星稜 対 群馬の高崎健康福祉大高崎の試合が始まりました。先攻は健大高崎、後攻は星稜です。星稜は、石川県勢としてセンバツでは初めての決勝進出を、健大高崎は、チームとして春夏通じて初めての決勝進出を目指します。

【1回表】健大高崎 チャンスも無得点

星稜 佐宗翼 投手

健大高崎はチャンスをつくりましたが、星稜のキャッチャー、能美選手の好判断でダブルプレーとなるなど、無得点に終わりました。

▽1.斎藤 フォアボール
▽2.田中 ライト前ヒット(ノーアウト一塁二塁)
▽3.高山 送りバント失敗 打者もアウトでダブルプレー(2アウト二塁)
▽4.箱山 センターフライ

【1回ウラ】星稜 ランナー出すも無得点

星稜はランナーを出しましたが、無得点に終わりました。

▽1.吉田 ショートゴロ
▽2.中谷 見逃し三振
▽3.芦硲 デッドボール
▽4.萩原 セカンドフライ

【2回表】健大高崎 2イニング連続 併殺打 無得点

健大高崎はランナーを出しましたが、無得点に終わりました。

▽5.森山 ショートゴロ
▽6.加藤 ピッチャー強襲の内野安打
▽7.岸野 ショートゴロでダブルプレー

【2回ウラ】星稜が先制 中島の適時打 健大高崎0-1星稜

星稜 中島幹大選手の先制打

星稜が8番 中島選手の内野安打で先制しました。

▽5.服部 振り逃げで一塁へ
▽6.能美 送りバント成功(1アウト二塁)
▽7.専徒 セカンドゴロ(2アウト三塁)
▽8.中島 タイムリー内野安打
(健大高崎0-1星稜)
▽9.佐宗 ライト前ヒット(2アウト一塁二塁)
▽1.吉田 ファーストゴロ

【3回表】健大高崎 無死一塁三塁も得点ならず

健大高崎はこの試合、初めて三塁までランナーを進めましたが無得点に終わりました。

▽8.石垣 サードの悪送球(ノーアウト二塁)
▽9.佐々木 送りバント キャッチャーがフィルダースチョイス(ノーアウト一塁三塁)
▽1.斎藤 ピッチャーゴロ(1アウト二塁三塁)
▽2.田中 空振り三振(2アウト二塁三塁)
▽3.高山 ファーストゴロ

【3回ウラ】星稜が追加点 服部がタイムリー

星稜はタイムリーヒットで1点を追加しました。

▽2.中谷 ショートゴロ
▽3.芦硲 レフトの頭上を越えるスリーベースヒット(1アウト三塁)
▽4.萩原 ショートゴロ 三塁ランナーが飛び出し(2アウト二塁)
▽5.服部 レフトへのタイムリーヒット
 (健大高崎0-2星稜)
▽6.能美 初球に一塁ランナーが盗塁(2アウト二塁)→セカンドライナー

【4回表】健大高崎が同点に 加藤の2点適時打

健大高崎は相手のミスからつかんだチャンスを生かして2点を奪い、同点に追いつきました。

▽4.箱山 レフト前ヒット
▽5.森山 ライトのエラー(ノーアウト二塁三塁)
▽6.加藤 左中間への2点タイムリーツーベース
(健大高崎2-2星稜)
▽7.岸野 送りバント(1アウト三塁)
▽8.石垣 空振り三振(2アウト三塁)
▽9.佐々木 ショートゴロ

【4回ウラ】星稜がすぐに勝ち越し 相手のエラーで

同点に追いつかれた星稜はショートのエラーですぐに1点を追加し、勝ち越しました。

▽7.専徒 セカンドゴロ
▽8.中島 フォアボール
▽9.佐宗 セカンドゴロ(2アウト二塁)
▽1.吉田 センター前ヒット(2アウト一塁三塁)
▽2.中谷 ショートのエラーで1点追加(2アウト一塁二塁)
(健大高崎2-3星稜)
▽3.芦硲 三振

【5回表】健大高崎 両チーム通じ初の三者凡退

健大高崎はこの試合、両チーム通じて初めてとなる三者凡退でした。

▽1.斎藤 ファーストゴロ
▽2.田中 ショートライナー
▽3.高山 セカンドゴロ

【5回ウラ】星稜も初の三者凡退

健大高崎 石垣元気 投手

5回ウラ、星稜は、この試合で初めての三者凡退となり無得点で終わりました。

▽4.萩原 セカンドゴロ
▽5.服部 レフトフライ
▽6.能美 ライトフライ

【6回表】健大高崎 ランナー出すも追いつけず

健大高崎はランナーを出しましたが、無得点でした。

▽4.箱山 ショートへの内野安打
▽5.森山 センターフライ
▽6.加藤 バント失敗(2アウト一塁)
▽7.岸野 暴投でランナー二塁→セカンドゴロ

【6回ウラ】星稜 ランナー2人出すも追加点ならず

星稜は、1アウト一塁三塁のチャンスを作りましたが追加点を奪えませんでした。

▽7.専徒 レフト前ヒット
▽8.中島 送りバント成功(1アウト二塁)
▽9.佐宗 ライト前ヒット(1アウト一塁三塁)
▽1.吉田 空振り三振(2アウト一塁三塁)
▽2.中谷 ファーストゴロ

【7回表】健大高崎が一気に逆転 3本の適時打

高山裕次郎選手が勝ち越し打

健大高崎はこの回、3本のタイムリーで3点をあげ逆転しました。

▽8.石垣 センター前ヒット
▽9.佐々木 スリーバント失敗
▽1.斎藤 タイムリースリーベース(1アウト三塁)
(健大高崎3-3星稜)
▽2.田中 ピッチャーゴロ(2アウト三塁)
▽3.高山 レフトへのタイムリーツーベース(2アウト二塁)
(健大高崎4-3星稜)
▽4.箱山 レフトへのタイムリーヒット
(健大高崎5-3星稜)
▽5.森山 センターフライ

【7回ウラ】星稜が1点返す 服部の適時二塁打

7回ウラ、星稜は、タイムリーツーベースヒットで1点を返しました。

▽3.芦硲 センター前ヒット
▽4.萩原 ランナー盗塁成功で二塁へ ショートゴロ(1アウト二塁)
▽5.服部 左中間へタイムリーツーベースヒット(1アウト二塁)
(健大高崎5-4星稜)
▽6.能美 ピッチャーゴロ
▽7.専徒 キャッチャーフライ

【8回表】健大高崎 二塁まで進むも得点奪えず

健大高崎はチャンスを作りましたが、無得点でした。

▽6.加藤→代打・村山 ライトフライ
▽7.岸野 センター前ヒット
▽8.石垣→代打・金井 送りバント(2アウト二塁)
▽9.佐々木 三振

【8回ウラ】星稜 ランナー二塁も得点ならず

▼健大高崎 投手交代:石垣元気投手→背番号「1」佐藤龍月投手

星稜はランナーを出しましたが無得点に終わりました。

▽8.中島 フォアボール
▽9.佐宗 送りバント成功(1アウト二塁)
▽1.吉田 センターフライ→二塁ランナーが飛び出しダブルプレー

【9回表】健大高崎 ランナー出すも突き放せず

健大高崎はランナーを出しましたが、無得点でした。

▽1.斎藤 ショートゴロ
▽2.田中 ショートへの内野安打
▽3.高山 センターフライ
▽4.箱山 サードライナー

【9回ウラ】星稜 追いつくことできず 健大高崎が決勝へ

9回ウラ、星稜は三者凡退で得点を奪えませんでした。5対4で勝った健大高崎はチームとして春夏通じて初めての決勝進出です。

▽2.中谷 センターフライ
▽3.芦硲 センターフライ
▽4.萩原 空振り三振

星稜 決勝には届かず

《試合の見どころ》

【星稜】
星稜は、石川県勢としてセンバツでは初めてベスト4に進みました。

打線は機動力が持ち味で、準決勝に進んだ4チームで最も多い9つの盗塁を決めています。5人の選手が盗塁を記録していて、チーム1の俊足、キャッチャーの能美誠也選手はダブルスチールや三盗も決めるなど果敢に次の塁を狙います。

背番号「13」の外野手、中島幹大選手がレギュラーに定着し、ヒット5本、打率5割5分6厘をマークしているほか、投手陣では背番号「18」の2年生、戸田慶星投手が準々決勝でヒット2本、フォアボールなしで完封するなど投打に層の厚さを見せています。

【健大高崎】
健大高崎は3試合で失点がわずかに「1」と2年生の「2枚看板」の安定感が抜群です。

3試合すべてに先発している左投げの佐藤龍月投手は、一塁方向に大きく踏み出す独特のフォームから角度のあるストレートと鋭く曲がる変化球を織り交ぜ、19イニングを投げて無失点。リリーフとしてマウンドに上がる右投げの石垣元気投手は140キロ台後半の力強いストレートを軸にリードを守りきってきました。

打線はチームの代名詞でもある積極的な走塁が光るほか、準々決勝では4番の箱山遥人選手がレフトフェンス直撃のタイムリースリーベースを含むヒット3本、3打点と活躍し、上位打線が復調の気配を見せています。

決勝に進めば、チームとして春夏通じて初、群馬県勢としてセンバツでは1955年の桐生高校以来、69年ぶりです。

◇両チーム 今大会データ

【星稜】
▽1回戦 4-2 田辺
▽2回戦 3-2 八戸学院光星
▽準々決勝 5-0 阿南光

▼得点(1試合平均):4
▼チーム打率:.247
▼長打:3(ホームラン0)
▼犠打:5
▼盗塁:9
▼失点(1試合平均):1.33
▼失策:2

【健大高崎】
▽1回戦 4-0 学法石川
▽2回戦 4-0 明豊
▽準々決勝 6-1 山梨学院

▼得点(1試合平均):4.67
▼チーム打率:.276
▼長打:3(ホームラン0)
▼犠打:6
▼盗塁:1
▼失点(1試合平均):0.33
▼失策:2