科学と文化のいまがわかる
デジタル
2019.04.09
人工知能や小型のセンサーの発達で今、トレーニングやスポーツ観戦が飛躍的に進化しています。「スポーツテック」と呼ばれるこうした動きを広めようと、国内外のスタートアップ企業が一堂に会する国際会議が東京で開かれました。
「スポーツテック」は「スポーツ」と「テクノロジー」を掛け合わせた造語で、アメリカやヨーロッパでは最新の技術を使った小型で高性能な製品が次々と生まれています。
9日の会議には国内外のおよそ100社が参加し、このうちアメリカの企業の製品は切手ほどの大きさのセンサーを腕や足などにつけるだけで、体の動きをスマートフォンで正確に記録することができ、選手のフォームの修正やけがのリハビリに役立つということです。
また競技場の人ごみの映像から売店や、トイレの行列かそれ以外の混雑かを人工知能が判別し、スマートフォンに細かく表示するサービスなど、スポーツ観戦のための技術も紹介されていました。
会議を主催した電通の中嶋文彦事業開発ディレクターは「さまざまな業界が融合して日本から世界にイノベーションを起こしたい」と話していました。
会場を訪れたスポーツ庁の鈴木長官は「ラグビーのワールドカップや東京オリンピック・パラリンピックに向けて、『スポーツテック』を広げていきたい」と話していました。