どんな結果であっても全部自分の経験

張本智和

卓球

2018年は強豪中国のトップ選手を次々と破る快進撃を見せた張本智和。
しかし、その後は戦い方を徹底的に研究されてしまった。
2019年は、苦手としていたフォアハンドを攻められ、ランキング下位の選手にも敗れる試合が続く。
7月の国際大会では、それまで4勝1敗と勝ち越していた格下の選手に敗れ、1回戦敗退を喫した。

「今、誰とやっても勝てる気がしない。得意な相手に負けたので、あと誰に勝てるのだろう」

それでも張本は、逃げなかった。
弱点だったフォアハンドを重点的に強化。レベルアップを図る中で勢いをとりもどし、東京オリンピックへの切符をつかんだ。

「毎回どんな結果であっても全部自分の経験になる。
自分が心をどう持つかによってプレーも変わる」

2021年夏に延期された東京オリンピックを18歳で迎える張本。
若き日本のエースは、さらなる進化を見据える。

「東京でのオリンピックは最初で最後だと思うので、一生忘れられないような大会にしたい。
自分のこれまでの思いを、しっかりとぶつけて金メダルを取りたい」

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