「空飛ぶタクシー」とは、ドローンなどの技術を応用して、人を乗せて飛行する次世代の乗り物のことです。アメリカでは日本企業も絡んで開発競争が激化しています。
試験飛行に成功したベンチャー 日本航空と提携
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アメリカ中西部・ウィスコンシン州で開かれた航空ショー。アメリカのベンチャー企業「ウィスク・エアロ」が開発した空飛ぶタクシーが初めて公開の試験飛行に成功しました。
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その特徴は、電動で静かに移動し、限られたスペースでも垂直に離着陸できることです。
時速は約220キロで、車で1時間かかる距離を7分で飛び、移動時間を大幅に短縮できるとしています。
航空ショーの来場者は「本当にかっこいいと思う。革新的な機能を見るのは大好き」と話していました。
開発したベンチャー企業は5月、日本航空と提携しました。将来はパイロットがいない自動飛行を実現し、提携を生かして日本での事業展開も目指しています。
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ベンチャー企業 ブライアン・ユトコCEO
「日本航空は世界中に乗客を安全に快適に運ぶグローバルなネットワークを持っている。私たちの新製品をどのように提供するのか、安全な方法で航空業務に統合することを期待している」
大阪・関西万博で商用化目指すベンチャー トヨタが協力
空飛ぶタクシーの量産へ、日本企業が支援する動きも出ています。カリフォルニア州に拠点があるベンチャー企業「ジョビー・アビエーション」は、トヨタ自動車の協力を得て空飛ぶタクシーの開発を進めています。
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トヨタ自動車はこのベンチャー企業に3年前から出資していて、社員が常駐し、量産に向けた工程の効率化に協力しています。
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開発するベンチャー企業 ディディエ・パパドプーロスさん
「ここにあるものはすべてトヨタとの協力のもとに設計されたもの。レース・自動車・複合材製造の経験に基づき、システムを開発・成熟するのを助けてくれた」
例えば、プロペラのブレードの表面を加工する装置を導入。こうした装置の導入が量産を後押ししてくれるといいます。
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パパドプーロスさん
「生産を拡大し生産効率を上げることによって、何百機・何千機もの空飛ぶタクシーの製造が可能だ」
この会社は、実用化を進める空飛ぶタクシーで、2025年の「大阪・関西万博」で商用運航を目指しています。
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開発するベンチャー企業 製品責任者 エリック・アリソンさん
「このサービスが実現すれば、人々は『ここなら行けるかもしれない』と思うようになる。日本市場に空飛ぶタクシーを配備するさまざまな方法を検討している」
型式証明 取得なるか?
空飛ぶタクシー実用化の期待が高まる一方、安全性の確保は気になるところです。機体の量産に向けては、日本とアメリカのいずれも、安全を証明する国の「型式証明」を得る必要があります。
カリフォルニア州に拠点を置いて開発している企業も、日本の国土交通省に型式証明を申請している段階だということです。
(アメリカ総局 江﨑大輔)
【2023年10月12日放送】
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