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4月15日のニュース

地下水の放射性物質 濃度高まる

  • 1号機
  • 2号機

東京電力福島第一原子力発電所で、「サブドレンピット」と呼ばれる施設に集められた地下水の放射性物質の濃度が、この1週間で最大で38倍にまで高まったことが分かり、東京電力は調査の回数を増やして監視を強めることにしています。
福島第一原発では、放射性物質に汚染された水がタービン建屋の地下や「トレンチ」と呼ばれるトンネルなどで見つかり、復旧作業の大きな妨げとなっています。

東京電力が13日に行った調査によりますと、いずれも1週間前の調査との比較で、1号機のサブドレンピットでは、▽放射性のヨウ素131が、およそ6倍の1cc当たり400ベクレル、▽セシウム134が、およそ38倍の1cc当たり53ベクレルとなりました。
また、2号機のサブドレンピットでも、▽ヨウ素131が、およそ17倍の1cc当たり610ベクレル、▽セシウム134が、およそ8倍の1cc当たり7.9ベクレルとなりました。
1号機と2号機のサブドレンピットはパイプでつながっているということで、東京電力は、2号機の高濃度の汚染水が地下に漏れ出ている可能性も考えられるとしています。
こうした結果を受けて、経済産業省の原子力安全・保安院は東京電力に監視の強化を指示し、東京電力は、今月16日以降、週に3回のペースで調査を行って、監視を強めることにしています。

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