これが僕の柔道

高藤直寿

柔道

東京オリンピック、柔道男子60キロ級で金メダルを獲得した高藤直寿。前回大会は銅メダルで悔し涙を流したが、「安定感」と「したたかさ」に「我慢」を加えた柔道で5年間かけてついに悲願を達成した。
準決勝は11分を超える“死闘”に。技をかけあったあと審判の「待て」の声がかかると、互いにひざに手をつき、息を整えて再び組み合うという激しい消耗戦となった。

「リオの時だったら諦めていた。5年間、稽古をやりまくったので気持ちで負けないのは自信があった」

最後に技ありを奪って勝ちきった高藤。決勝は3つの指導を受けた相手の反則負けによる勝利。派手さはなかったが、みずからの柔道でつかみ取った金メダルに胸を張った。

「豪快に勝つことができなかったが、これが僕の柔道です。金メダリストとして自分を磨いていきたい」

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