覚悟を持ってこれまでの自分を乗り越える

鈴木亜由子

陸上

女子マラソンで東京オリンピックの代表に内定している鈴木亜由子は鹿児島県徳之島で2020年を迎えた。 初日の出を見るのに選んだのは「『金』見崎(かなみさき)」という岬。雲の隙間から太陽が見えた。

「心が洗われて決意を新たにしました。
最高の舞台で最高の走りがしたい、それがことし一番の目標」

2019年、突然決まったマラソン会場の札幌移転に、すでに内定を得ていた鈴木の心は揺らいだ。それでもコースの概要が決まり、よりスピード勝負になるとみられる札幌でのレースに向け、調整を続けていた。

「効果的に自分を追い込んで、スピードを高めながらレベルを上げていくことが必要になってくる。2020年は覚悟を持ってこれまでの自分を乗り越え、練習でしっかりとつけた自信を武器にメダルを目指して本番を走りたい」

2020年3月。新型コロナウイルスの影響で、東京オリンピックは1年程度延期されることが決まった。それでも覚悟を固めた彼女の思いは変わらない。

「どのような状況でも自分のベストの走りができるよう準備していく」

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