日銀の「レートチェック」は市場介入の兆し?神子田キャスターが解説

14日の東京外国為替市場は、アメリカで大幅な利上げが続くとの見方が強まり、円相場は一時1ドル=144円台後半まで円安ドル高が進みました。

しかし午後になり“日銀が「レートチェック」を実施した”と伝わると、一転して円を買い戻す動きが広がりました。市場に影響を与えた「レートチェック」とは何か、神子田キャスターが解説します。

市場介入も視野?

「レートチェック」とは、日銀の担当者が為替ディーラーなどに「ドルに対して円がどういう水準で取り引きされているか」を尋ねることだと言われています。

過去に日銀がレートチェックを行ったあとに市場介入が実施されたことが何度もあったことから、市場では、政府・日銀がドルを売って円を買う市場介入を視野に入れた動きだと受け止められ、円を売る動きが鈍ったということです。

「伝家の宝刀を抜く構え」で円安の動きをけん制か

市場介入は、円安を止めるための「伝家の宝刀」とも言われます。

14日のレートチェックは、当局が刀のつかに手をかけ「いつでも刀を抜ける構え」をとったように市場からは見えたということです。

私物の宝刀(木製)のつかに手をかける神子田キャスター

焦点は実際に刀を抜くのかどうかですが…。

鈴木財務大臣は「やるときは間髪入れずに瞬時にやる」と話しています。

【2022年9月15日放送】