J-POPをアメリカに売り込め!

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アメリカでいま日本の音楽の人気が高まり、新たなビジネスの動きが出てきています

人気アーティスト アメリカ進出

日本の4人組ユニット「新しい学校のリーダーズ」。2023年のNHK紅白歌合戦の会場を沸かせ、2024年4月にはアメリカ・ロサンゼルスで新曲を披露しました。

これまで日本で活動してきたJ-POPのアーティストたちがいま続々とアメリカに進出し、新しいファンの獲得に力を入れています。

アメリカでファンを開拓

新しい学校のリーダーズのKANONさんは次のように話します。

またMIZYUさんは次のように話しました。

J-POP再生回数3年で倍に

アメリカでJ-POP人気が高まっている背景には、音楽配信サービスの急速な普及があります

アメリカでJ-POPの曲が再生された回数は、2023年は約16億7000万回(調査会社ルミネイト調べ)でした。3年で倍以上に伸び、マーケットが拡大し続けているのです

音楽関係者の一人はJ-POPについて次のように話しています。

また新しい学校のリーダーズが所属する音楽レーベルの代表、ショーン・ミヤシロさんは次のように話しました。

音楽レーベルの代表 ショーン・ミヤシロさん
かつて海外で広がる音楽をつくる日本のアーティストはいなかった。いまやJ-POPはアジアの中でも力を持つ音楽だと認知され始めている

コンテンツ企業 ロサンゼルスに拠点

コンテンツを手がける日本企業も、アメリカでビジネスを強化しています。ある企業はロサンゼルスに拠点を立ち上げました。

ねらいは音楽とアニメの連動です。長年扱ってきた日本のキラーコンテンツを効果的に活用し、アメリカ市場で勝負をかけようという戦略です。

ミュージシャン 創作の場広がる

この企業はさらに、所属するミュージシャンの活動の場を広げることも見据えています。シンガーソングライターのeillさんは6月、ロサンゼルスでレコーディングを行いました。

ロサンゼルスでの創作活動

3年前にメジャーデビューし、SNSを通じて韓国などにもファンが多いeillさん。所属する会社がアメリカに拠点を置いたことは、創作活動の幅を広げることにつながると考えています。

eillさん
門というか、ドアというかが(アメリカに)あるかないかで全然違うんじゃないかと思っていて、いろんな場所で音楽をつくれたというのはすごくすばらしいこと

eillさん

アーティストの意識や活動のスタイルも変わる中、積極的なサポートで創作意欲を活性化させ、新たなコンテンツを生み出したいとこの会社では考えています。

日本のコンテンツ企業 吉村 隆 社長
ちゃんとプロモーションできれば確実にアメリカでも受け入れられる土壌があるんじゃないか。できればアメリカでヒットして逆輸入するぐらいのヒットを作りたいし、そういうアーティストもつくっていきたい

文化庁も日本の音楽の海外展開を後押ししています。巨大なアメリカ市場が日本のコンテンツ産業の成長のカギとなるかもしれません。
(ロサンゼルス支局 佐伯敏)
【2024年7月11日放送】