利用者の求めに応じて自動で文章などを作ってくれる「生成AI」。隣国の韓国でも、生成AIをさまざまな分野で活用しようと、企業の動きが盛んになっています。
生成AI×通話データでサービス生む通信大手
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韓国の通信大手「SKテレコム」が9月、独自の生成AIを活用した新たなサービスを発表しました。首都・ソウルの発表の会場では「わが社のサービスほどの多様な技術を使ったものは、まだ存在しない」とPRしました。
この会社が注目したのは、通話データです。通話内容を要約してさまざまなサービスを提供します。
電話で通話をすると内容が自動的に要約され、スケジュールの情報があれば自動的に抽出。カレンダーアプリに登録することができます。
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通話内容は通信会社のサーバーには保管されないため、安心して利用できるとしています。
通信大手 AIサービス総括副社長 キム・ヨンフン(金容勲)さん
「電話は誰でも一日に何度も使う基本コミュニケーションツール。それをもう少し、効果的・効率的に使える」
120万人利用の「自分専用AIアプリ」 日本市場も視野に入れるスタートアップ
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スタートアップ企業の間でも、生成AIを活用した新たなサービスを開発する動きが出ています。
スタートアップ企業の「リートンテクノロジーズ」が提供するアプリは、通販や旅行、美容など約20種類の検索サイトと提携。例えば旅行サイトを選択して「おすすめの東京の旅行プランを教えて」と指示を出すと、生成AIがその人に最適な計画を提案してくれます。
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さらに、自分の好みにあったレストランの情報なども同じアプリが教えてくれます。
サービスはことし1月に始まり、利用者は120万人を突破しました。
スタートアップ企業 代表 イ・セヨン(李世栄)さん
「日常にあるサービスにAIをつなげることで、自分専用のAIアプリを作れるようにしたい」
この企業は「自分専用のAIアプリ」を日本でも展開できないかと、東京のベンチャーキャピタル「Z Venture Capital」を訪問して相談しました。
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「日本でパートナーを探している」と話すイ代表に対し、ベンチャーキャピタルの堀新一郎社長は「(日本の会社に)御社から積極的にどんどんアプローチしていって、その生成AIの利用シーンを提案していくのがいい」などと話しました。
このスタートアップ企業は、日本でもサービスの提携先を広げていきたいと考えています。
スタートアップ企業 代表 イさん
「レストラン予約や旅行、Eコマースという日本で多様な分野で展開されているサービスと生成AIをつなげる手伝いをしたい」
日本で使うサービスの開発では日本企業も負けていられません。競争の中で、私たちにとって使い勝手がよくなっていくことが期待されます。
(ソウル支局 青木良行、国際部 吉塚美然)
【2023年10月26日放送】
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