ホラーで地域を元気に!?お化け屋敷やゾンビで集客アップ

3年ぶりに行動制限のないお盆休みとなった今年の夏。地方の観光業の本格的な回復にはまだ遠い中、夏に人気の「ホラー」で地域を活性化しようという取り組みが始まっています。

「移動式お化け屋敷」が各地を回る

安藤キャスターが移動式お化け屋敷を体験

古びた救急車をイメージした移動式のお化け屋敷。このアトラクションを、おはBizの安藤キャスターが体験しました。

車に乗り込み…
ヘッドホンをすると…

車内では音や振動などの演出に加え、水も出てきて雰囲気は満点。安藤キャスターは固まった状態になり「お子さんならかなり怖いかも」と感じたそうです。

この移動式お化け屋敷は役者さんなどでつくる「怖がらせ隊」が運営し、換気や消毒を徹底しながら各地を回っています。

この夏は青森県むつ市などを訪問。イベントの再開が相次いだことで受注は2021年の2倍ほどだったといいます。

運営メンバーの1人 小野大地さん
「写真を撮ってツイッターにあげるお客さんも多い。集客効果とか町おこし、町を活気づける効果はかなり見込める」

「ゾンビキャンプ」で集客図る人口6000人の町

自治体もこうしたビジネスに注目しています。静岡県で人口が最も少ない約6000人の松崎町では2022年8月6日に、あるイベントが開かれて大勢の人が訪れました。

イベントはその名も「ゾンビキャンプ」。松崎町と東京の会社が協力して開催しました。

参加者は「よーい、スタート!」のかけ声とともに一斉にダッシュ。待ち構えるゾンビをかわしながら食材を調達します。会場には「無理、マジいやだ~」「うわあ!」など悲鳴が上がりました。

ゾンビから逃げながらバーベキューの食材を調達する

このイベントは1泊2日でバーベキューが付いて料金は1人3万円ほど(現地集合・テントは別)。遠くは福島や福岡からも合わせておよそ80人が集まりました。

イベントを運営する「オバケン」 日比 健 代表取締役
「全国に松崎町という名前を知っていただける。少しは地域貢献できているかな」

松崎町は桜餅などに使う「桜の葉」の生産量が全国一です。町が出した売店ではこの桜の葉を使った特産品も売れていました。

松崎町 深澤準弥 町長
「自治体が小さいのでみずからできることも限られる。民間の方がやっていただけることと、うまくつながって活性化していきたい」

ゾンビと地域活性化は意外な取り合わせに見えますが、松崎町のゾンビキャンプは9月も予定されていてチケットはすでに完売したということです。

イベント運営会社によると、今後は地元の住民にも「ゾンビ」として参加してもらい、雇用の創出にも貢献していきたいということです。
【2022年8月22日放送】

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