Q.呼び方は「変異種」?「変異株」?

A.
2021年4月1日現在、問題となっている新型コロナウイルスの変異ウイルスは2020年12月にイギリスで見つかりました。

変異ウイルスは英語では新型コロナウイルスの「variant」(バリアント)と表記され、これを日本語訳する形で国内では「変異種」や「変異株」、「変異型」などなどさまざまな呼び方がされてきました。

これについて2021年1月に日本感染症学会が報道機関に対して見解を示しました。

それによりますと、今回の変異ウイルスは遺伝情報がの一部が変異して、性質の一部が変化しているもののウイルスの種類が変わったわけではなく、同じウイルスのバリエーションだということで、「変異種」というのは学術的には誤った呼び方になるということです。

学会によりますと、本来は「変異株」と呼ぶべきだということで、ほかには「変異ウイルス」という呼び方も許容範囲だとしています。学会では正しい用語を使うよう報道機関に呼びかけています。

なお、NHKでは、「変異ウイルス」と「変異株」という表現を使っています。

(2021年4月1日現在)