医療

アフリカ豚コレラ 感染力強い生きたウイルスを国内で初確認

アフリカ豚コレラ 感染力強い生きたウイルスを国内で初確認

2019.04.02

感染力が極めて強いブタの伝染病の「アフリカ豚コレラ」の生きたウイルスが中国から中部空港に持ち込まれたソーセージから見つかりました。
感染力のあるウイルスが確認されたのは初めてで農林水産省は対策を強化する方針です。

中国などアジアで拡大している「アフリカ豚コレラ」は、岐阜県や愛知県などで発生している「豚コレラ」とは全く違うブタの病気で、ヒトには感染しませんが、極めて強い感染力があります。

農林水産省によりますと、ことし1月、中部空港に上海などから訪れた2人がそれぞれ持ち込んだ豚肉のソーセージを調べた結果、生きたウイルスが確認されたということです。

アフリカ豚コレラをめぐっては、これまで感染力があるか分からないウイルスの遺伝子が見つかったことはありますが、今回のように感染力のある生きたウイルスが確認されたのは初めてです。

今回は、水際で食い止めましたがウイルスが国内に侵入するのを防ぐため、農林水産省は違法に肉類を持ち込んだ入国者をデータベース化して警戒するとともに、繰り返し持ち込むなど悪質な場合には警察に告発するなど、対策を強化する方針です。

吉川農林水産大臣は閣議のあとの会見で「今月からは10連休も始まるので、関係省庁とも連携し体制を強化していきたい」と述べました。

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