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豚コレラで殺処分の対象 50施設に拡大

2019.05.17 :

ブタの伝染病の豚コレラの発生が岐阜県や愛知県で続いていて、一連の発生で殺処分の対象となった飼育施設は50に達しました。

専門家は「今後も発生が続くようであればさらに一歩踏み込んだ対策を検討する必要がある」と指摘しています。

豚コレラは、去年9月に、27年前の平成4年以来となる発生が岐阜県で確認され、5府県に拡大したあと、岐阜県と愛知県で発生が続いています。

17日、愛知県田原市にある養豚場で発生が確認され、新たに2つの施設で飼育しているブタの殺処分を行うことになりました。

農林水産省によりますと、これで殺処分の対象となった飼育施設は50となり、殺処分のブタの頭数は合わせて10万頭近くに上るということです。

農林水産省は豚コレラに感染した野生のイノシシが移動することでウイルスを拡散しているおそれがあると見ていて、発生が継続している地域で野生のイノシシに対してワクチンの使用を開始したほか、全国の農家に対してウイルスが飼育施設に入らないよう衛生管理を徹底するよう呼びかけています。

豚コレラに詳しい北海道大学の迫田義博教授は「今後も発生が続くようであれば地域のブタを1度すべて出荷して徹底的な消毒を行うなど、さらに一歩踏み込んだ対策を検討する必要がある」と指摘しています。

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