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国際リニアコライダー「誘致表明に至らず 改めて検討」 文科省

2019.03.07 :

宇宙の成り立ちの謎に迫る「国際リニアコライダー」と呼ばれる巨大な実験施設について、文部科学省は7日に開かれた国際会議で、建設計画を進めるかどうかを改めて検討する方針を説明しました。この施設をめぐっては、誘致の検討を依頼された日本学術会議が、科学的な成果が経費負担に十分見合わないなどとする見解を示していました。

「国際リニアコライダー」は、光とほぼ同じ速さにまで加速させた電子などを衝突させ、宇宙が誕生した直後の状態を再現する巨大な実験施設です。
国際プロジェクトで建設が検討されていて、日本の北上山地が候補地に挙がっています。
高エネルギー加速器研究機構のHPより
しかし、測定器を含めた建設費だけで7000億円を超える巨額な費用が必要で、日本の科学者を代表する日本学術会議は去年12月、科学的な成果が経費負担に十分見合わないなどとして「誘致を支持するには至らない」との見解を示しています。
これについて、都内で開かれた国際会議の中で、文部科学省の磯谷桂介研究振興局長は「現時点では日本誘致の表明には至らない」と述べたうえで、一定の学術的意義も認められることなどから、改めて国内の大型の研究プロジェクトを進めるかどうかを決める枠組みで検討をする方針を説明しました。

また、建設について日米欧で意見交換を活発化させるとともに、科学者の国際団体などで参加国の費用分担の在り方について議論を進めてほしいと要望しました。

施設の誘致をめぐっては、超党派の議員連盟や岩手県などの地元は、日本の科学技術の発展につながるほか、新産業の創出なども期待できるとして誘致を求めています。
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