2021年12月20日
10月には多くの企業で内定式が終わりましたが、22年卒の学生たちの就職活動は続いています。
先行き不透明なコロナ禍ですが、内定率は堅調に推移しているようです。
※以下、リクルート「就職プロセス調査(2022年卒)」
【コロナ禍前と同水準】
リクルートの調査によりますと、12月1日時点での就職内定率は95.2%。
コロナ禍前のおととしとほぼ同じ水準で、去年の同じ時期と比べると1.8ポイント高くなっています。
今年は、オンライン面接などが定着したため就活のスケジュールに大きな遅れなどはなく、採用活動が円滑に進んだことなどが理由と見られます。
10月1日時点と比べると2.8ポイント増えていて、多くの企業が内定式を行ったあとも、採用活動は着々と進んでいるようです。
【就職先確定の決め手は…】
12月1日時点で、進路を確定させた学生は90.3%。
不透明な先行きを見極めたいという人たちがいるためか、コロナ禍前のおととしより3ポイントほど低くなっていますが、多くの学生が自分の進路を確定させていることがわかります。
就職を確定させた企業の業種は、
最も多いのが「情報通信業」で23.2%。コロナ禍においても業績が堅調な企業が多く、早い時期から高い割合で推移していました。
次いで「機械器具製造業」と「製造業(機械以外)」が12.1%でした。
では、就職先を確定する「決め手」となったのは何なのか、聞いてみると…
一番多かったのは「自らの成長が期待できる」で20.5%。
ここ3年でみると減少傾向ですが、やはり会社に入って自分を成長させたいと考える学生は多いようです。
逆に、年々増加傾向にあるのが、「会社・団体で働く人が自分に合っている」で12.2%でした。
コロナ禍で、大手企業でも苦境に陥り、「安定」が揺さぶられる事態を目の当たりにする中で、「せめて自分と合う人たちと働きたい」という思いを強くする学生が増えたのかもしれません。
※対象:2022年卒業予定の大学生 期間:2021年12月1日~6日 有効回答:1489人
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