2021年05月20日
いまだ、収束が見通せない新型コロナウイルスの感染拡大。わたしたちの暮らしが大きく変わる中、就活生たちが「仕事」に対して求める価値観にも変化がみられるようです。あなたは仕事に何を求めますか?
以下「マイナビ2022年卒大学生就職意識調査」より
【何を重視?】
以下は、2022年卒の学生たちにどんな企業に入りたいかを尋ねた結果。
最も多かったのは「安定している会社」で42.8%。前年より4.5ポイント増え、今の形で調査を始めた2001年以降最も高い割合となりました。
2位の「自分のやりたい仕事(職種)ができる会社」、3位の「給料のよい会社」は逆に減少。
コロナ禍における安定志向の一層の高まりが、反映された形となりました。
ちなみに10年前(2012卒)の結果を見てみると…。
1位:自分のやりたい仕事(職種)ができる会社…43.3%
2位:安定している会社…23.3%
3位:働きがいのある会社…22.1%
今よりも、仕事に「やりがい」を求めている傾向が強かったようです。
次に、2022年卒が「行きたくない」と考える会社を見てみます。
最も多かったのは、「ノルマのきつそうな会社」(35.8%)。次いで「暗い雰囲気の会社」(28.9%)、「転勤の多い会社」(24.9%)と続きます。
「転勤の多い会社」が前年比2.2ポイント増で、はじめてトップ3にランクイン。
もともと、上位ランクインの常連ではありましたが、リモートワークの普及とあわせて転勤制度を見直す企業が話題になったことなどが影響しているようです。
【仕事に何を求めますか?】
最後に「就職観」、つまり学生たちの「仕事に何を求めているのか」の変化を見てみると。
この10年、トップ3の順位に変動はありません。
ただ、新型コロナの感染が拡大する前に調査が行われた2020年卒の結果と今回の結果を比べてみると…。
「楽しく働きたい」は3.8ポイント減少。これに対し「人のためになる仕事をしたい」が3.1ポイント増加しています。
こうした傾向は、2008年のリーマン・ショックの後や、2011年の東日本大震災の後にも見受けられました。
その時の社会情勢が学生たちの「就活観」に関係していることが分かります。
調査にあたったマイナビは
「コロナ禍でこれまでの『当たり前』がくつがえされ様々な価値観が変わったように、学生の就職観は今後も変わっていくと思います。
企業には学生のニーズに応える多様な働き方の選択肢を提示することが求められていくのではないでしょうか」
としています。
情報を精査し、自分の価値観とあった企業選びをしっかりと進めていきたいですね。
※調査期間:2020年12月1日~2021年3月20日 対象:2022年卒業予定の大学4年生および大学院2年生 有効回答:41,731人
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