横断歩道での一時停止を 第2弾の動画公開

信号機のない横断歩道で一時停止する車の割合を増やそうと、ユニークな動画を制作して話題になった栃木県警察本部のキャンペーン。その第2弾の動画がこのほど公開されました。

栃木県は、JAF=日本自動車連盟が全国で毎年行っている、信号機のない横断歩道で歩行者が横断しようとしている際に一時停止した車の割合の調査が、おととし0.9%と、全国の都道府県で最下位となりました。

そこで栃木県警察本部と交通安全協会は、ドライバーに信号機のない横断歩道での一時停止を呼びかける30秒の動画”脱止まってくれない栃木県”を作りました。そのユニークな内容は関心を集め、翌年行われた調査では、県内の車の一時停止率が29位の13.2%にまで改善しました。ただ、まだ低い水準にとどまっていることから、このほど第2弾の動画を制作し公開しました。

第2弾では、第1弾で若者のカップル役として出演した俳優が再び起用されていて、歩行者だった時には止まってくれない車に阻まれ会えなかった2人が、今度は歩行者とドライバー役を演じます。そこで待っているのは「まさか」の衝撃的な展開でした。

栃木県警察本部の吉田英生交通部長は、「第1弾が好評で、停止率も向上したので続編を作りました。横断歩道に歩行者がいる時、一時停止するのはマナーではなくルールです。歩行者優先という意識をもって交通安全に努めてほしい」と話しています。

この動画は、栃木県警のホームページで公開されています。
http://www.pref.tochigi.lg.jp/keisatu/first-level/breakaway.html

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