最近のご活動
新たに即位された天皇陛下は、上皇さまが退位の意向の強くにじむお気持ちを示されたあとも、変わることなく国内外で皇太子としての務めを果たされてきました。
このうち平成30年(2018)11月に東京で開かれた「全国育樹祭」では、退位された上皇ご夫妻がかつて植えられ、大きく育ったイチョウの木を手入れされました。
上皇さまの思いを受け継ぎ、災害の被災地にも心を寄せ続けられてきました。平成29年(2017)11月には皇后となられた雅子さまとともに宮城県を訪問し、東日本大震災の犠牲者の慰霊碑を訪れたほか、災害公営住宅の団地で被災した人たちに言葉をかけられました。
平成30年(2018)年9月には、九州北部豪雨の被災地 福岡県朝倉市を訪問し、仮設住宅の団地で避難生活を送る人たちを見舞われました。
一方で、国際親善にも努め、上皇さまのお気持ちの表明以降、マレーシアとデンマーク、それにフランスのあわせて3か国をそれぞれ公式訪問されました。訪問中は、親善に尽くされる一方で、強い関心を持つ水をめぐる問題や環境問題に関する施設なども視察されました。
平成30年(2018)年3月には、ブラジルで開かれた水をめぐる問題を話し合う国際会議、「世界水フォーラム」に出席し、自然の脅威に対し国際社会が結束することなどを訴える基調講演をされました。
また、当時の天皇陛下(上皇さま)の代わりを務められることもありました。平成29年(2017)2月、北海道で開かれた冬のアジア大会に名代として出席し、開会式では大会の開会を宣言するおことばを代読されました。
この年の2月と3月には、ベトナムを訪問中の上皇さまに代わって政府から送られてきた書類に押印する国事行為に臨まれました。