ゴールに対してのスピードや守備のスピードで自分は負けてはいけない

前田大然

サッカー #やっぱ好きだなぁ

サッカー日本代表のフォワード、前田大然。
最大の持ち味は50メートル5秒台の快足だ。
そのスピードを生かして相手ディフェンダーのマークを振り切り、ゴールを奪うのを得意とする。


「一瞬のスピードやワンタッチでゴールを決めるというところは常に意識している」

前田の代表初得点も、その得意の形から生まれた。
ことし6月のガーナとの強化試合。
右サイドからのクロスボールに飛び込んで一瞬で加速し、ボールを押し込んだ。
相手の選手は前田のスピードについてくることができなかった。

「味方を信じてゴールに突っ込むぐらいの勢いで入っていた。あれは本当に自分の得意な部分というか、誰もができることじゃないと思うので、ああいうのは僕の強み」


フォワードながら守備力の高さにも定評があるが、それを支えるのもスピードだ。
豊富なスタミナも生かして前線から全速力で相手選手にプレッシャーをかけ続けられる。9月のアメリカ戦でも前田の守備から相手にパスミスを誘発させる場面もあった。
味方との連携でボールを奪う形も見せた。
その守備への意識については、こう語った。

「チームを助けたいというのはやっぱりあるし、スピードがある分、取れると思って取りに行っている。守備も全力でやるしゴールも全力で取りにいっている。温存している感じではなくて、常に全力でやっている」


攻撃に守備に惜しむことなく自慢の走力を発揮し続ける。
そこには確固たるプライドがある。


「ゴールに対してのスピードや守備のスピードは自分は負けてはいけない。そこが、ほかの選手と違う差だと思っている」


前田の支えになっているのが、ともに暮らす妻と3歳の長女と1歳の長男の存在だ。

戦いの場をJリーグからスコットランドプレミアリーグのセルティックに移しても、それは変わらない。

「すごく力になっているし大切な存在。試合のあと遅い時間に帰ってきて、ご飯があったり子どもが寝ていたりしているのを見ると一瞬で疲れが取れる」

ゴール後に行う両手を握って顔の左右に掲げるパフォーマンスは娘が好きなキャラクター、アンパンマンをまねしたものだ。


ことし11月に開幕するワールドカップ。激しいメンバー争いが続くが前田はふだんどおりプレーすることが重要になると考えている。
ばたばたとあがくのではなく、これまで鍛えてきたスピードに、そして自分に、自信を持って自然体で、その日を待っている。


「ワールドカップまですぐなので、ここを伸ばしてとか言っている暇はない。自分ができることは今までどおり普通にやっていこうかなと、そこしか考えてない」

サッカー #やっぱ好きだなぁ