アスリート×ことば

満点ではなかったので まだまだ修正点がある

満点ではなかったので まだまだ修正点がある

喜友名諒 空手

東京オリンピックの新競技、空手の男子形で圧倒的な強さで日本に初めて金メダルをもたらした喜友名諒。ただ満足はしていなかった。

「満点ではなかったので まだまだ修正点がある」

「形」は7人の審判が、立ち方や流れるような動きなどの『技術点』と、スピードや力強さなどの『競技点』をそれぞれ採点する。審判の持ち点は10.0が最高。技術点・競技点とも上位2人と下位2人を除いて、残った3人の点を合計したうえで、技術点は70%、競技点は30%に配分。さらにそれらを足したものが選手の点数となる。つまり30.0が満点だ。
喜友名は2020年1月の国際大会の決勝で、審判の1人から技術点・競技点ともに満点の10.0を採点されたことがあった。

「自分の思うような演武ができれば、満点は絶対出ると思っている。オリンピックで新しい歴史を作りたい」

そして東京オリンピック。喜友名は予選から2位以降の選手に大差をつけてレベルの違いを見せつけた。「ほどよい緊張感がよかった」と独特の緊張感や金メダルへのプレッシャーすらも力に変えて、得点も徐々に上げていった。
迎えた決勝。手数が多い形なだけに力強さが際立ったが、バランスが大事になる繊細な動きも抜群だった。得点は、満点には届かなかったものの28.72。銀メダルの2位に1点以上の大差をつける圧勝だった。

「気持ちをいれて勝負することはできた。空手に関しては終わりはなく、まだまだ技術を磨いていけると思う。満点を取れるように一生鍛錬していきたいと思う」