【第5戦】日本シリーズ 阪神がオリックスに勝ち 日本一に王手

プロ野球の日本シリーズの第5戦が2日夜、甲子園球場で行われ、阪神が6対2でオリックスに逆転勝ちし、対戦成績を3勝2敗として38年ぶりの日本一に王手をかけました。

記事後半では詳しい試合経過などもお伝えしています。

阪神 8回に一挙逆転 日本一に王手

59年ぶりに関西のチームどうしの対戦となったことしの日本シリーズは、阪神とオリックスが対戦成績を2勝2敗の五分として、2日夜、甲子園球場で第5戦が行われました。

阪神は4回に先発の大竹耕太郎投手がオリックスのゴンザレス選手にソロホームランを打たれ、1点を先制されました。

さらに、7回には守りに2つのエラーが出て1点を失い、0対2とリードされました。

それでも打線は8回、オリックスの2人目・山崎颯一郎投手を攻めて、ノーアウト一塁三塁のチャンスを作ると、1番の近本光司選手がライトにタイムリーを打って、まず1点を返しました。

近本選手がタイムリー

このあと、1アウト二塁三塁の場面で、ルーキーの3番・森下翔太選手が2点タイムリースリーベースを打って、逆転しました。

森下選手のタイムリースリーベースで逆転

さらに、続く4番の大山悠輔選手にもタイムリーが出るなど、阪神がこの回一挙6点を奪って、6対2でオリックスに勝ちました。

逆転勝ちの阪神はオリックスとの対戦成績を3勝2敗として、38年ぶりの日本一に王手をかけました。

オリックスは先発の田嶋大樹投手が7回を無失点と好投したものの、リリーフ陣がリードを守れず、競り負けました。

日本シリーズの第6戦は4日に京セラドーム大阪で午後6時半から行われ、阪神が勝てば38年ぶりの日本一が決まります。

《両チーム監督・選手談話》

◇阪神 岡田監督「1年の集大成をぶつけたい」

逆転勝ちで38年ぶりの日本一に王手をかけた阪神の岡田彰布監督は「ことし最後の甲子園でのゲームで、最後の最後に後ろにつないで、みんなで点を取ることができてよかった」と振り返りました。

逆転のタイムリーを打ったルーキーの森下翔太選手については「きょうは全然だめだったが、最後の最後に、みんなにセンターに打てと言われて、ようやく最後に3番らしい働きをした」と健闘をたたえました。また、「『とにかく転がせ』と思っていた。あそこはあんなええ当たり打たんでもええんよ」と冗談交じりに振り返りました。

そして、勝てば日本一が決まる4日の第6戦に向け、「あと1つなので、あしたはゆっくり休んで、新たな気持ちで1年の集大成をぶつけたい」と話していました。

岡田監督は8月に、「このチームはもっと強くなる」と語っていたことを問われ、「もう11月やからな。強くなるんちゃう?おーん」と語り、報道陣を笑わせていました。

◇阪神 森下翔太「必ず日本一になる」

8回に逆転の2点タイムリースリーベースを打ったルーキーの森下翔太選手は、7回にみずからのエラーが失点につながったことを振り返り、「エラーをして迷惑をかけた。何とか自分の前にランナーを出そうと先輩たちが必死になってくれたので、絶対にかえすという強い気持ちだった。感触はあったので、抜けてくれと祈っていた」と話しました。

森下選手は甲子園での3連戦でいずれもタイムリーヒットを打っていて、「甲子園というホームの球場でやりやすい環境を作ってくれているので、期待に応えられるように必死にやっているだけだ。下からの底上げがチームの勝ちにつながると思うので、負けじと気合いを出してやっている」と振り返りました。

そして、勝てば38年ぶりの日本一が決まる次の第6戦に向けて、「あと1勝して必ず日本一になるので、熱い応援をよろしくお願いします」と球場のファンに呼びかけると、大きな歓声が上がりました。

◇阪神 湯浅京己「なんとか日本シリーズで力になろうと」

阪神の5人目、湯浅京己投手は、およそ5か月ぶりの登板となった第4戦に続いて第5戦もマウンドに上がり、8回の1イニングを無失点に抑えると、8回ウラの攻撃に流れを呼び込みました。

試合後、甲子園でヒーローインタビューを受けた湯浅投手は第一声で、「ただいま」とファンにあいさつをすると、大きな歓声が上がりました。

湯浅投手はみずからのピッチングについて、「シーズン中は何も力になれなくて迷惑をかけたので、なんとか日本シリーズで力になろうと思って、一生懸命腕を振った。100点だ」と笑顔を見せました。

そして、大勢のファンが見守る中でのピッチングについて、「甲子園でしか聞けないような大歓声の中で投げることが幸せだし、この応援があるからこそ逆転につながった。ファンは心の支えだ」と話すと、再び大きな歓声が沸いていました。

その上で、「少しでも力になれるようにまた腕を振るだけだ」と意気込みました。

◆オリックス 中嶋監督「2つ勝たなきゃいけないから頑張る」

オリックスの中嶋聡監督は7回を無失点と好投した先発の田嶋大樹投手の交代について、「ちょっと、ボールが相手打線のバットの芯に当たり出したかなと思ったので、迷わず代えた」としたうえで、その後のリリーフ陣に対しては「阪神もうまく打ったし、しょうがない」と淡々と話しました。

阪神が日本一に王手となり、次の第6戦に向けて「開き直るわけではないが、本拠地の京セラドーム大阪に帰れる。追い込まれていて、2つ勝たなきゃいけないから頑張る」と切り替えていました。

また、両チーム合わせて5個のエラーが出たことを踏まえて、「ミスしたところが点に絡むゲーム展開になっている。甲子園の雰囲気の影響はないが、グラウンドの土の状態は交流戦の頃と湿り具合などが違うと感じる」と話していました。

◆オリックス 山崎颯一郎「悔しいという思いに尽きる」

2点リードの8回に登板し、3失点した山崎颯一郎投手は「状態としては悪くなかったが打たれた。抑えたかったので、悔しいという思いに尽きる」と振り返りました。

9月下旬に下腹部の奥の筋肉を損傷し、ここ2試合はベンチ外でしたが、自身の状態について問われ、「キャッチボールもブルペンも問題なかったし、マウンドでも違和感がありながら投げていたわけではない」と話しました。

次の試合に向けては、「もともと悪いことを引きずらない性格なので、試合で投げるチャンスがあったら、やり返すくらいの気持ちでいる。闘志を燃やしている」とハキハキとした口調で話し、切り替えている様子でした。

◆オリックス 宇田川優希「一球の大切さを感じた」

1点リードの8回、1アウト二塁三塁の場面でマウンドに上がり、逆転のタイムリースリーベースを打たれたオリックスの宇田川優希投手は「まっすぐを自信もって投げたので、それを打たれてしまったらしょうがないというか、相手が上だった」と冷静に振り返りました。

その上で、このシリーズ4試合連続の登板で第3戦、第4戦に続く3連投となったことについて、「そこはもう問題なく、体の状態も悪くなかった。疲労とか関係なしにただ打たれた」と話していました。

その後もタイムリーヒットを浴び、1つのアウトも取れず2失点の結果となり、マウンドを降りる際に目に涙をためていたことについては、「監督の期待に応えられなかったことが一番悔しく、申し訳ないという気持ちだった。一球の大切さを感じた」とした上で、「もうあとがないので、1試合1試合、ひきずらずに強気なピッチングでやり返したい」と前を向いていました。

◆オリックス 復帰の杉本裕太郎「覚悟決めてやるだけ」

オリックスの杉本裕太郎選手は10月21日のクライマックスシリーズのファイナルステージ第4戦で左足首を痛め、日本シリーズではベンチを外れていましたが、第5戦、「5番・レフト」でスタメン復帰しました。

杉本選手は「トレーナーさんがずっと治療をしてくれて、きょうプレーできて、まずはよかった」とほっとした表情で話しました。

その上で、「監督から『試合になったらアドレナリンでなんとかなるやろ』と言われ、覚悟を決めて出た」と、中嶋監督とのやりとりを明かしました。

そして、第6戦以降の戦いに向けて、「自分も含めてまだやり返すチャンスはある。打席での怖さもなくなってきているので、覚悟を決めてやるだけだ」と決意を固めていました。

【解説】阪神 嫌な流れをがらりと変える 今季象徴する戦いぶり

38年ぶりの日本一まであと1勝に迫った阪神。

一挙6点を奪って逆転した8回には、今シーズンの戦いぶりを象徴する終盤の勝負強さが詰まっていました。

第5戦、先発の大竹耕太郎投手が4回にソロホームランを打たれて先制され、7回には2アウト一塁からセカンドの中野拓夢選手とライトの森下翔太選手の“ダブルエラー”で追加点を与えました。

打線はオリックスの田嶋大樹投手に7回までゼロに抑えられ、岡田彰布監督も「ふがいない」と振り返るほど、打開策を見いだせないままゲームが進んでいきました。

それでも、ここから反撃をしていくのが今シーズンの阪神の強さ。レギュラーシーズンの85勝のうち、逆転勝ちが12球団トップの32試合。終盤の粘り強さや勝負強さを何度も発揮して18年ぶりのリーグ優勝を果たしました。

その粘り強さが出たのが8回でした。

先頭の8番・木浪聖也選手が相手のエラーで出塁し、続く左の代打の切り札・糸原健斗選手がレフトへのヒットでつなぎました。

1番・近本光司選手のタイムリーヒットで1点差に迫り、さらに二塁・三塁と逆転のチャンスで、3番・ルーキーの森下翔太選手に打順が回りました。

「絶対にかえすという強い気持ちだった」と振り返った森下選手。低めのきわどい球を振り抜いて、打球は前進守備の外野の頭を越えました。

さらに、4番の大山悠輔選手と7番・坂本誠志郎選手にもタイムリーが出て、この回、一挙6得点。

7回までの嫌な流れを、わずか1イニングの攻撃でがらりと変え、今シーズンの強さを象徴するかのような試合で、38年ぶりの日本一へ王手をかけました。

森下選手のタイムリースリーベースでホームインした選手たちを出迎えた際、涙をこらえているようにも見えた岡田監督。

「あしたはゆっくり休んで、新たな気持ちでこの1年の集大成をぶつけたい」と語りました。

監督が「強くなる」と公言し、シーズンを通して着実に力をつけてきた阪神が第6戦で一気に日本一を決めるのか。最後まで目が離せません。

【解説】オリックス 主力復帰で立て直せるか

オリックスは第5戦もリリーフ陣がふんばれず、不安を残す戦いぶりでしたが、主力選手が相次いで復帰。チームを立て直すことができるのか、第6戦での戦いぶりに注目です。

第5戦は先発の田嶋大樹投手が150キロ台のストレートを軸に阪神打線を抑えて、7回無失点の好投。打線も2点を援護し、8回に入りました。

レギュラーシーズンの勝ちパターン「先行逃げ切り」の展開に持ち込みました。

中嶋監督は阪神打線のバットの芯に田嶋投手のボールが「当たり出したかなと思ったので迷わず代えた」と、ここ2試合ベンチに入っていなかった山崎颯一郎投手を送り出しました。

9月下旬に下腹部の奥の筋肉を損傷するケガをしていましたが、「状態は悪くなかった」とマウンドへ。しかし、先頭バッターからエラーも絡んだ上で3連続ヒットを打たれ、アウトを1つ取ったところで、降板しました。

このあともリリーフ陣が阪神打線の勢いを食い止められず、オリックスは一挙6点を奪われ、逆転負けを喫しました。

この試合で復帰した選手がもう1人。選手会長の杉本裕太郎選手です。漫画「北斗の拳」のキャラクター“ラオウ”とも呼ばれ人気です。

試合前の練習でもファンから「ラオウ!」と声援を送られ、笑顔で手を振って応えるなど明るい性格です。

5番・レフトで先発出場し、3打席でヒットは出なかったものの、中嶋監督は「打てればよかったが、この段階までは来たな」と復帰をかみしめていました。

杉本選手も「怖さもなくなってきているので、覚悟を決めてやる」と強く決意を語りました。

8月以降、主力選手のけがが相次ぎ、レギュラーシーズンで9勝を挙げた山下舜平大投手が日本シリーズの登録メンバーから外れるなど、万全なチーム状態とは言えません。

それでもリーグ3連覇をけん引した2人の復帰が、第6戦に向けてチームを立て直すきっかけとなるのか、戦いぶりに注目が集まります。

《試合経過》

《先発メンバー》

第3戦~第5戦は阪神の本拠地、甲子園球場で試合のため、「指名打者制度」ではありません。

◆先攻:オリックス

1.(中)廣岡 
2.(三)宗
3.(右)森 
4.(一)頓宮  
5.(左)杉本 
6.(二)ゴンザレス  
7.(遊)紅林
8.(捕)若月
9.(投)田嶋

◇後攻:阪神

1.(中)近本  
2.(二)中野  
3.(右)森下  
4.(一)大山 
5.(左)ノイジー
6.(三)佐藤輝    
7.(捕)坂本 
8.(遊)木浪  
9.(投)大竹

18:00すぎ 試合開始

両チーム2勝2敗で迎えた日本シリーズ第5戦は、午後6時すぎにオリックスの攻撃で試合が始まりました。阪神の先発は大竹です。

【1回表】オリックス 三者凡退

オリックスはこの回、三者凡退で終えました。阪神の先発、大竹はコントロールよく打たせて取るピッチングで、上々の立ち上がりを見せました。

1.廣岡 ショートゴロ
2.宗 セカンドゴロ
3.森 ファーストゴロ
(阪神0-0オリックス)

【1回ウラ】阪神 一塁三塁のチャンスつくるも無得点

阪神は、先頭バッターの1番・近本がライト前ヒットで塁に出ました。このあと、1アウト一塁三塁のチャンスで4番・大山が空振り三振に倒れますが、3番・森下が二塁に盗塁し、一度はセーフの判定を受けました。しかし、オリックスのリクエストでリプレー検証が行われた結果、アウトとなって、無得点に終わりました。

1.近本 ライト前ヒット
2.中野 ピッチャーへの送りバント エラーで出塁
3.森下 セカンドゴロ
4.大山 空振り三振
(阪神0-0オリックス)

【2回表】オリックス ヒット2本も無得点

オリックスは先頭の4番・頓宮がチーム初ヒットで出塁し、6番・ゴンザレスも続いてチャンスを作りましたが、後続が倒れて無得点でした。

4.頓宮 レフト前ヒット
5.杉本 空振り三振
6.ゴンザレス レフト前ヒット
7.紅林 ライトフライ
8.若月 見逃し三振
(阪神0-0オリックス)

【2回ウラ】阪神 一塁三塁も得点ならず

阪神は、第4戦でエラーし途中交代した6番・佐藤輝明がツーベースヒットを打ちました。このあと2アウト一塁三塁とチャンスを広げましたが、9番・大竹が空振り三振に倒れ、得点はなりませんでした。

5.ノイジー セカンドゴロ
6.佐藤輝 左中間へのツーベースヒット
7.坂本 センターフライ
8.木浪 申告敬遠
9.大竹 空振り三振
(阪神0-0オリックス)

【3回表】オリックス ヒットで出塁も無得点

オリックスは2アウトから2番・宗がヒットを打って出塁しましたが、続く3番の強打者、森が阪神の先発、大竹の変化球に空振り三振を喫し、無得点に終わりました。

9.田嶋 ピッチャーゴロ
1.廣岡 レフトフライ
2.宗 センター前ヒット
3.森 空振り三振
(阪神0-0オリックス)

【3回ウラ】阪神 3人で攻撃終える

阪神は2巡目の攻撃に入り、2番・中野がヒットで出塁。しかし、続く3番・森下がショートゴロでダブルプレーとなり、3人で攻撃を終えました。

1.近本 センターフライ
2.中野 センター前ヒット
3.森下 ショートゴロ ダブルプレー
(阪神0-0オリックス)

【4回表】オリックス ゴンザレスのソロホームランで先制

オリックスは2アウトから6番・ゴンザレスが、阪神の先発、大竹の速球を捉えて左中間にソロホームランを打ち、1点を先制しました。

4.頓宮 ショートゴロ
5.杉本 セカンドゴロ
6.ゴンザレス 左中間へのソロホームラン
7.紅林 レフトへのツーベースヒット
8.若月 サードフライ
(阪神0-1オリックス)

ゴンザレス「少し甘く入ってきたストレートをしっかりと捉えることができたし、いいスイングができたよ!

【4回ウラ】阪神 この試合初めて三者凡退

阪神はこの試合初めて三者凡退で終えました。オリックスの先発、田嶋は4番・大山のバットを折ってサードゴロに抑えるなどストレートに力がありました。

4.大山 サードゴロ
5.ノイジー センターフライ
6.佐藤輝 空振り三振
(阪神0-1オリックス)

【5回表】オリックス ランナー出すも無得点

オリックスは先頭の9番・田嶋がピッチャー強襲の内野安打で出塁しましたが、このあとのバッターが続かず無得点でした。

9.田嶋 ピッチャーへの内野安打
1.廣岡 センターフライ
2.宗 空振り三振
3.森 ショートライナー
(阪神0-1オリックス)

阪神・大竹(5回1失点 被安打6)「全体を通して、攻める気持ちを持って投げることができました。変化球でかわすのではなく、ストレートをしっかり投げ込めましたし、4回のホームランは悔やまれますが、ふだんどおり自分の持っている力を出すことができたのではと思っています」

【5回ウラ】阪神 三塁に進むもオリックス田嶋に抑えられる

阪神は1点を追う5回、先頭の7番・坂本がヒットで塁に出ると、送りバントなどで2アウト三塁とチャンスを広げました。しかし、オリックスの先発、田嶋は1番・近本に150キロのストレートで空振り三振を奪い、3アウト。阪神はチャンスを生かせず、この回無得点です。

7.坂本 レフト前ヒット
8.木浪 ピッチャーへの送りバント
9.渡邉諒(代打) セカンドゴロ
1.近本 空振り三振
(阪神0-1オリックス)

【6回表】オリックス 追加点ならず 阪神2人目 西純矢が粘り

阪神は大竹に代わって2人目の西純矢がマウンドに上がりました。オリックスは2アウトからエラーとヒットで一塁三塁のチャンスを作りましたが、8番・若月が空振り三振を喫して追加点を奪えませんでした。阪神の2人目、西純矢はランナーを出しながらも粘りのピッチングを見せ、若月を三振に取ったあとには大きなガッツポーズを見せました。

▼阪神 投手交代:大竹→西純矢
4.頓宮 ショートゴロ
5.杉本 レフトフライ
6.ゴンザレス ピッチャーゴロ エラーで出塁
7.紅林 ライト前ヒット
8.若月 空振り三振
(阪神0-1オリックス)

【6回ウラ】阪神 3者連続フライに打ち取られる

阪神は、3者連続でフライに打ち取られました。

2.中野 レフトフライ
3.森下 セカンドフライ
4.大山 ライトフライ
(阪神0-1オリックス)

【7回表】オリックスが追加点 阪神の守備乱れる

阪神はこの回、守備が乱れ、2アウト一塁からオリックスの3番・森が打ったセカンドゴロを中野がエラー。さらに、ライト方向に転がったボールを森下が拾おうとしましたが手につかず、2つ目のエラーとなりました。オリックスはこの間に一塁ランナーの宗がホームにかえり、1点を追加しました。

9.田嶋 フォアボール
1.廣岡 サードフライ
▼阪神 投手交代:西純矢→島本
2.宗 センターゴロ
3.森 セカンドゴロ エラーで出塁
(阪神0-2オリックス)
▼阪神 投手交代:島本→石井
4.頓宮 フォアボール 代走・安達
5.中川圭 ライトフライ
(阪神0-2オリックス)

【7回ウラ】阪神 三者凡退 オリックスに好プレー

阪神は、1アウトランナーなしで、6番・佐藤輝明がライン際へ強い当たりを打ちましたが、オリックスのファースト、ゴンザレスの好プレーなどで三者凡退で終わりました。

5.ノイジー ショートゴロ
6.佐藤輝 ファーストゴロ
7.坂本 サードライナー
(阪神0-2オリックス)

オリックス・田嶋(7回無失点 被安打4)とにかく後悔だけはしないように、思い切って腕を振っていこうと思って投げていました。若月さんのリードに引っ張ってもらいながら、しっかり投げ切れたところはよかったと思います」

【8回表】オリックス 阪神5人目の湯浅に三者凡退

オリックスは1回以来の三者凡退に終わりました。阪神は5人目の湯浅が持ち味の150キロ前後のストレートを生かし、2つの三振を奪いました。

▼阪神 投手交代:石井→湯浅
6.ゴンザレス セカンドゴロ
7.紅林 空振り三振
8.若月 空振り三振
(阪神0-2オリックス)

【8回ウラ】阪神が一挙6点 オリックスを逆転

オリックスは、7回無失点と好投した田嶋に代わり、2人目の山崎颯一郎がマウンドに上がりました。阪神は2本のヒットなどでノーアウト一塁三塁のチャンスを作り、1番・近本がタイムリーヒットを打って1点差に迫ります。このあと、1アウト二塁三塁で3番・森下がオリックスの3人目、宇田川から2点タイムリースリーベースを打って逆転しました。このあとも2本のタイムリーヒットで追加点を重ね、この回一挙6点を奪いました。

大山選手のタイムリー

▼オリックス 投手交代:田嶋→山崎颯
8.木浪 セカンドへの内野安打 セカンドエラーでランナー二塁
9.糸原(代打) レフト前ヒット
1.近本 ライト前タイムリーヒット
(阪神1-2オリックス)
2.中野 キャッチャーへの送りバンド
▼オリックス 投手交代:山崎颯→宇田川
3.森下 左中間への2点タイムリースリーベース
(阪神3-2オリックス)
4.大山 センター前へのタイムリー
(阪神4-2オリックス)
▼オリックス 投手交代:宇田川→阿部
5.ノイジー フォアボール →代走島田
6.佐藤輝 キャッチャーフライ
7.坂本 ライトへの2点タイムリースリーベース
(阪神6-2オリックス)
8.木浪 セカンドゴロ
(阪神6-2オリックス)

【9回表】オリックス 三者凡退 阪神が日本一に王手

岩崎投手

阪神は湯浅に代わって、抑えの岩崎がマウンドに上がりました。オリックスは岩崎の安定したピッチングを前に三者凡退に抑えられ、試合終了となりました。阪神は逆転勝ちで対戦成績を3勝2敗とし、1985年以来38年ぶりの日本一に王手をかけました。

▼阪神 投手交代:湯浅→岩崎
9.大城(代打) ライトフライ
1.廣岡 空振り三振
2.宗 センターフライ
(阪神6-2オリックス)

《第5戦の先発投手(レギュラーシーズンの成績)》

▽阪神:大竹耕太郎投手
(21試合 12勝2敗 防御率2.26)
今シーズン、チームトップの勝ち星
大竹投手は午後3時ごろにグラウンドに入り、時折笑顔を見せながらリラックスした様子でランニングやキャッチボールなどで調整をしました。
「オリックス打線はファウルで粘ってくる選手が多いので、簡単にはいかないと思う。これだけは投げてはいけないという球をどれだけ投げないかが、大事だと思う」

▽オリックス:田嶋大樹投手
(13試合 6勝4敗 防御率3.09)
去年、おととしと日本シリーズに先発してまだ勝ちなし
田嶋投手はいつもどおりストレッチなどをして準備を整えました。
レギュラーシーズン中から「試合前はあまり考えずにいくように意識をしている」と話し、淡々と試合に備えている田嶋投手は、客席のファンから声をかけられても表情を崩さず集中している様子でした。
登板に向けて「臨む気持ちはいつも一緒、いつもどおりいきたい」と、ふだんと同じように冷静に決意を語っていました。

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