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大型連休を控え、各地のレジャー施設がリニューアルしてコロナ禍からの集客回復を目指しています。客足が伸び悩んでいた施設は、どんな工夫で生まれ変わったのでしょうか。
「小さな水族館」に行列 どんな工夫をした?
愛知県蒲郡市の「竹島水族館」に1日、長い行列ができました。地元の人に親しまれてきましたが、コロナ禍で客足が一時3分の1に減少。復活をかけてリニューアルを行ったのです。
リニューアルのテーマは「もっとディープに!」です。深海の世界を体験してもらえる施設を目指しています。
竹島水族館 小林龍二 館長
「小さな水族館だけれども、ここに来るとどこよりも深海の生き物が魅力的に見られる水族館を目指す」
リニューアルにあたって頼りにしたのは、地域とのつながりです。新規に魚を購入する余裕がない中、地元とつながりのある漁師が、展示する深海魚を譲ってくれました。こうしたネットワークを活用することで30種類以上の深海魚を手に入れることができました。
展示施設も手づくりです。
ホームセンターで購入したブロックで、魚のすみかも新しくしました。
小林館長
「小さな水族館で地域密着なので、地元のよさをどんどん出していって地域の魅力をもっとたくさんの人に伝えられるといいかなと思う」
身近な歴史を学芸員が案内する博物館
愛知県豊橋市の「豊橋市美術博物館」は3月にリニューアルされ、市の歴史に関する展示が設けられました。見る人の理解を深めるために登場するのが、博物館が誇る学芸員たちです。
学芸員によるガイドは不定期開催で、専門の時代ごとに、かわるがわる登場します。入館者は展示に関する丁寧な案内を聞きながら回ることができます。
例えば、文字が書かれた瓦は…
豊橋市美術博物館 岡田亘世 館長
「以前(入館者に)『学芸員の顔が見えない』と言われたことがある。ここに来たことで1つでも新しいことを発見して帰っていただけたら」
「体験型」に切り替えた博物館も
また3月にリニューアルされた愛知県半田市の「お酢」の博物館も、来場者が体を動かす体験型に切り替えたことで、見学の予約が相次いでいるということです。
多くの自治体で財源が限られる中、こうした工夫がますます求められるようになるかもしれません。
(名古屋局 大野稚香子、金久保遥)
【2024年4月22日放送】