ゲーム業界に新星☆彡 小学生のクリエーター兄弟

小学4年生の兄・千葉シモン君(9)と小学3年生の弟・千葉マシロ君(8)は、ゲームクリエーターとして活動する兄弟です。

本格的なプログラミングやCG制作の技術を持つ2人に今、ゲーム業界から熱い視線が注がれています。

9歳と8歳が作ったゲームソフト発売へ

英語のプログラムをすらすらと入力していく兄の千葉シモン君。弟のマシロ君はキャラクターなどの3DCGを制作中です。2人は自分たちの手でパソコンやスマホ向けの無料ゲームをこれまでに30本以上作ってきました

その実力がゲーム販売会社の目に留まり、3月に大手の家庭用ゲーム機向けのソフトを発売しました。

上から落ちてくる奇数や偶数の数字などを、ルールに従って素早く取る「脳トレ」ゲームです。

兄のシモン君

「いつも作っていたのが1週間で作れるような簡単なゲームだったんですけど、それをずっと作っていると自分たちが全然成長しないと思った」

「作ってみたい」 好奇心を後押しした両親

ゲーム制作を始めたきっかけは3年前。「ゲームで遊ぶだけじゃなくて作ってみたい」と話すシモン君に、ゲーム業界とは全く無縁の両親が「プログラムを学んでみたら」と勧めたことでした。

父親

「『実際にゲーム会社をつくりたいな』と。冗談半分だったと思う、子どもなので。それを僕は真に受けて『おもしろいね』って」

シモン君は参考書などで知識を習得。弟のマシロ君も兄に教わりゲーム制作に取り組んでいきました。

ゲーム販売会社も衝撃 先行投資でサポート

2人を見いだしたゲーム販売会社「フィーニックス」の社長、坂本和則さんは、2人がSNSに投稿したゲームの作り方を教える動画を見て、衝撃を受けたといいます。

坂本社長

「これを本当にこの子たちがやっているのであれば、これはもう、ちょっとした“事件”だなと思った」

会社では将来を見据えた先行投資として、2021年から大手ゲーム会社との仲介や制作のアドバイスなどを行っています。

坂本さんは「単純にプログラミングができる小学生ではなくて、ヒットゲームが作れるプログラマーになってほしい」と期待を込めます。

「世界一のゲーム会社つくる」

クリエーターとしての1歩を踏み出した2人。

兄のシモン君

「小学生だとしても、大人が作ったゲームと言われるくらいのゲームを作っていかないとだめかな、と思う」

弟のマシロ君

「ゲームを作りたいって思う人が増えて、ゲーム界がよりよくなる。そういう世界を目指す」

そして、2人は声をそろえてこう宣言しました。「将来の夢は世界一のゲーム会社をつくることです!」

クリエーターをいち早く発掘しようという動きは、ゲーム業界に限らず盛んになっています。世界で活躍する頼もしい“新星たち”の登場が期待されます。

【2022年5月6日放送、初回放送2022年2月16日】