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トランプ前大統領 銃撃事件めぐり誤情報の拡散も

アメリカのトランプ前大統領が選挙集会の演説中に銃撃された事件について、SNSでは「シークレットサービスの長官が容疑者を倒す命令を出すのを拒否した」などといった誤った情報が拡散されています。注目を集める事件が起きると、関連する誤った情報が広がりやすく、注意が必要です。

Xで誤情報 200万回超の閲覧も

トランプ前大統領が銃撃された事件について、Xではシークレットサービスの長官が容疑者を倒す命令を出すのを拒否したとする誤った投稿が拡散され、220万回以上、閲覧されています。

この情報が最初に現れたのは英語の匿名掲示板とみられ、事件に備えて屋上にいたとする警察官の名前とともに投稿されたものがSNSで拡散し、660万回以上閲覧され、日本語でも拡散しました。

この投稿について「POLITIFACT」などアメリカの複数のファクトチェック団体がシークレットサービスに問い合わせたところ、「そのような名前の人物はいない」という返答があったということで、「誤った情報」だとしています。

「ジョーク」が拡散も

また、Xではトランプ前大統領が撃たれる瞬間に顔を動かしたことについて「『日本の古い親友の声が聞こえた』と話している」として、安倍元総理大臣の画像を貼り付けた投稿などが複数投稿され、あわせておよそ3700万回閲覧されています。

しかし、これは根拠のない情報で、元となった英語の投稿を行ったアカウントは「みんなが私のジョークを真剣に受け止めている」と投稿しました。

「翌日ゴルフに」は誤情報

さらに、トランプ前大統領が事件の翌日に「ゴルフに行った」などとする動画付きの投稿もXで複数、確認され、あわせて780万回以上閲覧されています。

動画はもとはTikTokに投稿されたものですが、投稿したアカウントが事件の後の動画ではないとしているほか、動画をXで拡散させたアメリカの上院議員も「きょう、撮影されたものではないと聞いた。私のミスです」としていて、拡散している投稿は誤った情報です。

注目を集める事件が起きると、関連する誤った情報や偽の情報が広がりやすく、公的機関や報道機関の情報を確認するなど、注意が必要です。
07/16 19:27
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